READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ワールド・ウォー・ハルク!巨大クリーチャーを繰り出すランプデッキの構築(スタンダード)

岩SHOW


 新セット『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』がプレリリース期間を経て、公式発売日も迫る!最もデッキ構築意欲が高まるタイミングだ。新たなカードが出るというだけでも楽しみなのに、それがコミックや映画など様々な媒体で親しんできたマーベルのヒーロー達や印象的なシーンだというのだから、より一層熱も入るというものである。そんなカードの中でも名前とイラスト、その能力のすべてでインパクトを放つのが……

 

 《ワールド・ウォー・ハルク》!怒りの巨人がまさに大暴れする様を表現した英雄譚の登場だ。英雄譚は戦場に出した時にⅠ章の能力が誘発、以後ドローステップの終わりにⅡ章とⅢ章が誘発する、時間差で恩恵を受けられるエンチャントだ。キャラクターや背景世界の物語を反映したデザインが作られるカードであり、ハルクの物語を表現したこのカードは……3つの能力全てがパワフル!

 まずはⅠ章の能力、赤と緑のクリーチャー呪文をコストを無視して唱えられる、ワイルドな踏み倒し!この英雄譚自体が5マナなので、それよりもマナ総量が大きなクリーチャーを唱えられれば、マナ加速できてお得である。その後、クリーチャーにカウンターを乗せてサイズを大きく引き上げるⅡ章、そしてクリーチャー1体のサイズが文字通り倍増しトランプルまで持つ必殺のⅢ章と能力が続いていく。デカいクリーチャーを出して、豪快に勝つ!そんなデッキを構築するための1枚なわけだなぁ。

 というわけで今回はこのワクワク度1000%の《ワールド・ウォー・ハルク》を用いたデッキを考えてみよう!フォーマットはスタンダードだ。

 

 ではまず、何を差し置いても重要なファクターである大型クリーチャーについて考えねばなるまい。この枠には「これ!」という1枚がある。《トラブルメーカー、ラフとマイキー》!ラフとマイキーは7/7速攻にトランプルと、純粋にデカくて強い!さらに、これが攻撃することで能力が誘発。ライブラリーの上からクリーチャー・カードが出るまで公開し、そのクリーチャーを攻撃している状態で戦場に出すという、ドでかいダメージが期待できるパワフルな1枚なのである。

 ラフとマイキーは7マナと高コストに分類されるカードであり、これを《ワールド・ウォー・ハルク》でコストを踏み倒して叩きつけられるのはかなりのメリットになる。攻撃まで成功すれば他のクリーチャーも並べることができるため、クリーチャー除去1枚で終わってしまうという心配も軽減されるのが嬉しい。また、Ⅱ章でカウンターが乗れば10/10、Ⅲ章で倍になれば20/20と、極端な話ライフが開始時の20点以上に回復しているような相手でもこれ1体でノックアウトできてしまえるサイズ感は、やはり何といっても魅力的だ。

 

 他にも相性が良い1枚として《嘶くカルノサウルス》が。戦場に出ると発見5という能力が誘発し、5マナ以下の呪文をライブラリーから唱えられるという大きなおまけがついてくる。ランダム性が強いものなので期待外れに終わることもあるが……5マナ以下ということは、《ワールド・ウォー・ハルク》を捲ってそのまま唱えられる可能性があるということだ。そこからさらに大型クリーチャーを繰り出し……超ビッグアクションに繋げられるというロマンに溢れている。これまたパワーが7と高く、また手札が捨てれば万一の際の除去にもなるのが痒いところに手が届くナイスカードである。

 

 《ワールド・ウォー・ハルク》から繰り出したり《トラブルメーカー、ラフとマイキー》から飛び出して嬉しいカードというと他にもある。《荒々しい三つ子》はかなりパワフルな1枚で、これが戦場に出ると三つ子のコピーであるトークンが2体生成される。3/3が3体というだけでも一気に盤面が硬くなるが、これらの三つ子の内1体が死亡する度に、そのパワー分の+1/+1カウンターが他の三つ子に乗ることに。単体除去や相討ちブロックで処理しようとするとかなり厄介な存在であり、これを《ワールド・ウォー・ハルク》で戦場に出し、次のターンに1体を6/6にサイズアップさせて突撃させる……という動きは、全体除去に優れたデッキでない限りは頭を抱える展開になるだろう。

 

 この手の大型クリーチャーで勝つデッキはランプというアーキタイプに分類される。ランプにおいて重要なのはマナ加速。何らかの形で対戦相手よりも多くのマナを確保して、マナの格差を武器に大型カードで圧殺を狙うのが常道だ。ただ、マナ加速と言ってもスタンダードでお馴染みの《ラノワールのエルフ》などを採用することは躊躇われる……何故なら、ランダムな効果の「はずれ」になりかねないからだ。《トラブルメーカー、ラフとマイキー》からラノワールが出てきてもダメージが大きく跳ねることはなく、《嘶くカルノサウルス》の発見で公開されるのも同じくガッカリ感がある。

 それを加味しても1マナのマナクリーチャーを採用するという手もあるが……もっと良い方法がある。《ホーントウッドの大主》は戦場に出れば土地・トークンを生成するマナ加速である。5マナ6/5のクリーチャーであるが、これは前兆コストであれば3マナでクリーチャーではない状態で戦場に出すことが可能だ。より軽く使ってマナを伸ばせて、次のターンの《ワールド・ウォー・ハルク》を実現させつつ……ランダム性を持ったカードから公開されても、サイズが良いのでガッカリしない。カルノサウルスが捨てて除去になるのと同じで、このようなそれ自体高コストでありながらもっと軽いマナで別の使い道がある、というカードは、デッキに柔軟性をもたらしてくれる、この手のデッキを組む際には優先すべき1枚なのである。

岩SHOW - 「グルール(赤緑)ランプ」
/ スタンダード (2026年6月18日)[MO] [ARENA]
4 《踏み鳴らされる地
2 《複合訓練施設
1 《不穏な尾根
8 《
9 《
-土地(24)-

4 《ホーントウッドの大主
4 《ボイラービルジの大主
4 《嘶くカルノサウルス
2 《荒々しい三つ子
3 《トラブルメーカー、ラフとマイキー
2 《暴走暴君、ガルタ
-クリーチャー(19)-
3 《すべきでない悪ふざけ
2 《焼きつけ
2 《アベンジャーズ解散
1 《煌野の成長
4 《山積みの収穫
1 《密輸人の驚き
4 《ワールド・ウォー・ハルク
-呪文(17)-

 

 上記のカード達と、緑のマナ加速&赤のダメージ呪文(クリーチャーへの除去)をまとめて、スタンダードのデッキを構築してみた。リリース前の段階で考察しているので実戦でのテストプレイなどできないのが申し訳ないが……パワフルでハルクらしいリストを構築できたかなと思う。これまでその重さで諦めていたようなカードを《ワールド・ウォー・ハルク》経由で早期に降臨させるというアプローチ、絶対に楽しい瞬間が待っていると信じている。何もかもをスマッシュする巨人のようなデッキ、組んでみようぜ!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索