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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:ドリーム・ホールでクールな夢を(Premodern)

岩SHOW


 マジックはクールであり、そして夢に……ドリームに溢れたゲームだ。わざわざ説明するまでもないだろう、連日話題になっている『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』……いやぁキャプテン・アメリカに雷神ソーにアイアンマン……いつか彼らをマジックの盤面でプレイする日が……なんて夢見ていたが、それが叶うとは。しかもいわゆる通常のセット、スタンダードを経由するものとしてリリースされるなんて……クールすぎるドリームがカムトゥルーだ。

 思えば『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』に『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』にと、この1年以内に夢をかなえてくれるセットがガンガンとリリースされている。そして2026年にはまだまだセットが控えている……この勢いだと、本当にありとあらゆる夢がマジックという舞台で現実になるのではないか、そう思えてくる。皆はどんなクールな夢を思い描き妄想しているだろうか?こういう妄想トークで盛り上がれるのは最高のコンテンツだと思っているので、皆も声を大にして夢を語っていこう!

 

 ドリームと言えば。《ドリーム・ホール》というカードがある。30年近く前のカードなので、現物に書かれているテキストはなかなかにややこしく、現在のテキストに慣れているプレイヤーにとっては難解なものに見えるだろう。

 このエンチャントは、今でいう《全知》のご先祖様のようなもので、呪文を唱える際のマナの支払いを無視できるというルールぶっ壊し系カード。マナ・コストを支払う代わりに、同じ色のカードを手札から捨てるという形で踏み倒せるという……非常に強力で、クールな能力を持っている。これは5マナと《全知》に比べて圧倒的に軽いため、戦場に出しやすい。そして古のカードのあるある……この手のマジックの根本を捻じ曲げるような能力は、対戦相手にも干渉する……という例に漏れず、対戦相手も手札を捨てることでマナを払わずに呪文を唱えられるようになる。時に諸刃の剣ともなる、リスクを内包したパワーカードというわけだ。

 最近はこのようなカードもあまり見かけなくなってきたので、改めて《ドリーム・ホール》を目にするとその常軌を逸したクールなデザインにブルッとくるものだ。夢をかなえるコンテンツ、マジックの中でもゲーム中にとんでもない夢を見させてくれる可能性を秘めた《ドリーム・ホール》。今日の主役はこの規格外の1枚!

bparis15 - 「ドリーム・ホール」
Magic Online Premodern Challenge 32 トップ8 / Premodern(プレモダン) (2026年6月5日)[MO] [ARENA]
3 《サプラーツォの岩礁
3 《シヴィエルナイトの寺院
4 《古えの墳墓
3 《裏切り者の都
8 《
-土地(21)-
 
4 《手練
4 《直観
4 《大あわての捜索
4 《瞑想
1 《綿密な分析
3 《流れ込む知識
4 《好機
2 《洞察のひらめき
2 《秘儀の否定
1 《堂々巡り
3 《実物提示教育
2 《思考停止
1 《防御の光網
4 《ドリーム・ホール
-呪文(39)-
3 《蒸気の連鎖
2 《青霊破
1 《水流破
1 《枯渇
2 《トーモッドの墓所
1 《綿密な分析
3 《防御の光網
2 《思考停止
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 プレモダンの《ドリーム・ホール》デッキ!古き時代、マジックのルールも今とは異なる部分があった、そんな歴史の彼方。2003年以前のセットのカードのみが飛び交う、特殊なフォーマットであるプレモダン。Magic Onlineでの盛り上がりがテーブルトップにも波及し、このクールなフォーマットのデッキを組んでみたというプレイヤーも徐々に増えていることだろう。それこそ「もう20年もマジックやってないけど復帰してみたい」という人にはもってこいかもしれない、押し入れから引っ張り出してきたデッキがそのままプレイ可能かもしれないからだ。

 そんなプレモダンにおける青いコンボデッキの1つである「ドリーム・ホール」。このオンリーワンの魅力を放つエンチャントを繰り出し、手札を捨てて呪文を唱える工程を繰り返し……最終的には《思考停止》を唱えて勝利する。このインスタントは同一ターン内に唱えられた呪文の数をカウントし、その分コピーされるストーム能力を持っている。ライブラリーを3枚切削するという、単体では非力な効果も、ストームによって対戦相手のライブラリーを削り尽くすだけのものへと膨れ上がるのだ。

 《思考停止》というゴールに至るためには、とにかく呪文の連打が必要。ストーム呪文で勝つデッキは往々にしてドロー呪文を重視するが、手札を投げ捨てながら唱えていくデッキの特性上、「ドリーム・ホール」はそれをより重視している。1枚の手札が2枚以上に増える呪文が理想的であり、《瞑想》や《好機》など大量ドローが見込めるカードをマナを払わずに唱えて、次なる呪文へと繋げていく。特に他のデッキでは見られないような《流れ込む知識》を採用しているのが特徴的でありクールだ。パーマネントのマナ総量を参照してカードを引くため、《ドリーム・ホール》があれば5枚ドローが可能!これだけ引き込めば、コンボ完走に必要なカードは十分に見つかるはずだ。

 

 《全知》に比べると5マナとかなり軽い《ドリーム・ホール》。しかし、軽いと言っても5マナはそれなりのコストだ。真面目に毎ターン《》を置いていくだけでこれを唱えようとすると、まあ厳しいだろう……対戦相手は案山子ではなく、アグロデッキで殴り倒してきたり先にコンボを決められたり……というわけで《ドリーム・ホール》を戦場に速やかに繰り出す手段も、ドリーム成就のためには必須なのである。レガシーやヴィンテージでもおなじみの2マナ土地《古えの墳墓》《裏切り者の都》はプレモダンでも力を発揮しており、またこれだけではなく青マナを2つ加えられる土地が採用されているのもこのデッキの特徴だ。生け贄に捧げて2つ加える《シヴィエルナイトの寺院》、そして2回しか使えないという回数制限付きの《サプラーツォの岩礁》。固有名詞がいかにもマジックという感じでクールな、これらの懐かしの土地がプレイできる……それだけでもプレモダンに興味が湧いてくるよね。

 さらにパーマネントを直接戦場に出す《実物提示教育》……『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』にもクールなアートで再録されたこのソーサリーも用いて、早く確実にコンボの成立を目指す。対戦相手もパーマネントを出せるので、何かしら強力なクリーチャーやアーティファクトが飛び出すかもしれない……が、そんなことは知ったことではない。《ドリーム・ホール》を繰り出したら、そのままターンを返さずにコンボを完走すればよいのだから……。

 マジックのクールさを追求する「今週のCool Deck」。今回は懐かしのカード《ドリーム・ホール》を主役としたデッキを取り上げさせていただいた。改めて目にすると。その圧倒的なドリームっぷりがたまらないカードだ。今後も様々なカードやセットが我々に夢を見させてくれるのだろう。皆のクールな夢、妄想が現実にならんことを願いつつ、それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Stay dream!!

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