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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:ドラゴン召喚!赤単ストーム(レガシー)

岩SHOW
 

 『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』で個人的に最もクールに感じていて、使いたい気持ちが強いのは《召喚:バハムート》!このイラストを見ると「FINAL FANTASY X」ではじめてバハムートを召喚した時のことを思い出す。ド派手演出から降臨する、二足歩行の堂々たる巨躯!メガフレアをぶっ放す姿も最高にクールで、何かあったらバハムートを召喚してなんとかしてもらったなぁ。そんな「FINAL FANTASY」シリーズを代表するドラゴンがマジックのカードになりプレイできるようになるなんて、マジックもFFもクールすぎるなぁオイ!

 

 ドラゴンと言えば『タルキール:龍嵐録』、このセットの英名は『Tarkir: Dragonstorm』!そしてそのクールなタイトルを体現する1枚が《嵐鱗の末裔》。6マナ4/4飛行と素のスペックでは並みのドラゴンだが、この末裔は他のドラゴンをサイズアップさせるロード能力持ち。そしてタイトル通りのストーム呪文でもある。ストームと書かれているカードは、それを唱えた時に、そのターンにそれより前に唱えられた呪文の数だけコピーされる。例を言えばこちらが呪文を2つ、対戦相手が1つ唱えたターンに《嵐鱗の末裔》を唱えると、これが合計3回コピーされる。4体並べばそれぞれが7/7、ここまでのサイズになればさすがはセットの蚊を務めるドラゴンといったところ。つまり単体で使うのではなく、呪文の連打でストームしてナンボだ。

 この末裔の群れを召喚するデッキ……今週のCool Deckではそんなロマンを追い求めるデッキをご紹介!

Unrealistic - 「赤単ストーム」
Magic Online Legacy League 5-0 / レガシー (2025年5月14日)[MO] [ARENA]
2《Volcanic Island
4 《古えの墳墓
1 《裏切り者の都
4 《ウルザの物語
-土地(11)-

3 《嵐鱗の末裔
1 《ルーン角のヘルカイト
-クリーチャー(4)-
4 《水蓮の花びら
4 《オパールのモックス
4 《金属モックス
4 《ライオンの瞳のダイアモンド
4 《炎の儀式
4 《捨て身の儀式
4 《煮えたぎる歌
4 《永劫のこだま
3 《電位式リレー
4 《ギャンブル
2 《燃え立つ願い
3 《ジェスカの意志
1 《溶岩拍車のブーツ
-呪文(45)-
3 《虚空の力線
2 《残響する真実
1 《虚空の罠
1 《破壊放題
1 《魂の再鍛
1 《電位式リレー
1 《深淵への覗き込み
1 《ぶどう弾
1 《苦悶の触手
1 《巣穴からの総出
1 《精霊の噴火
1 《錬金術師の計略
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 レガシーのストームデッキ!赤単色にほんのーり青を足した構成だ。最近はかなり減ったが、赤と言えば使い捨てのマナ加速の色。インスタントやソーサリーで瞬間的にマナを生み出し、大技に繋げる豪快さが赤の強みだ。

 レガシー環境では過去のマナ加速が大集結、それらと《水蓮の花びら》《オパールのモックス》《金属モックス》と0マナのアーティファクトとを併せることで開幕から大量のマナとストームを稼ぐことができる。それらのバックアップを受ければ《嵐鱗の末裔》を1ターン目に唱えることも可能!1ターン目に致死ダメージを与える巨大ドラゴン軍団を並べ、返しのターンでどうにかできるかい?とバハムートの如く腕組みポーズ。こんなクールなデッキがレガシーにはあるのだ。最近はストーム系のデッキでも出番が減っていた《炎の儀式》や《煮えたぎる歌》といった往年の名マナ加速が名を連ねているのが、かつてストームや《ゴブリンの放火砲》を備えたコンボデッキを使っていたプレイヤーのひとりとしては嬉しいね。

 

 この手のデッキにおいて《ライオンの瞳のダイアモンド》を使いこなすことは一つの見せ場。このアーティファクトは手札をすべて捨てるという大きすぎるリスクを支払うことによって、{0}にして好きな色3マナという大きな恩恵をもたらす。使い方の一つにはサーチやドロー呪文を唱えて、それを解決する前にこのダイアモンドを起動するという手。手が空になってもすぐさま補充されることで美味しいところだけいただこうと。

 そしてもう一つは捨てることが嬉しいカードとの組み合わせ。《永劫のこだま》は素のコストは6マナだが、フラッシュバックコストは3マナと軽くダイアモンド1枚で賄える。お互いの手札と墓地をライブラリーに混ぜて7枚ドロー、これで一気に手札を満たしてストーム継続、フィニッシュに持っていく。ドラゴンである《ルーン角のヘルカイト》もこのこだまの追加枠であり、素出しして末裔で強化できるフィニッシャーにもなるのがクールだ。

 

 ダイアモンド起動前に唱えるサーチとしてはレガシーの赤ならではのチョイス、《燃え立つ願い》!ゲーム外からソーサリーを手札に加えるこれが強く、そして楽しいのだ。《虚空の罠》《破壊放題》などの現実的な妨害突破手段はもちろん、《深淵への覗き込み》などでアドバンテージ獲得、《ぶどう弾》《苦悶の触手》などのストームフィニッシュ……ドラゴンを並べる《精霊の噴火》もあるぞ!そして個人的に最もクールなのは《錬金術師の計略》!3マナで追加ターンを得て、ターン終了時にゲームに敗北するという豪快な1枚。《嵐鱗の末裔》を並べて、そこから追加ターンで相手に猶予を与えずジ・エンド!

 ドラゴンはいつだってクール、マジックのドラゴンもFFのドラゴンもどっちもクール!これからは夢の共演だって楽しめる。さあドラゴンデッキでクールに遊ぼうぜ。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Unleash the Dragon!!

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