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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

アロサウルスが生まれ変わって……20点コンボもあるぞ、ネオフォーム(モダン)
やっぱりワンパン20点ってロマンだよなぁ……無限ダメージや無限ドローなんかで勝つコンボも良いが、個人的には有限の中でベストを尽くして20点という動きがグッとくる。多くの場合は勝利できるけど、場合によっては無理かもしれない。そんな一撃必殺に限りなく近い20点砲。不思議なもんで無限コンボで1億点とか叩き込むよりも、そっちの方が現実味がある分重く感じるのだ。マジックを初めて少し経った頃、あれやこれやと頑張ってようやくX=20の《火の玉》に辿り着いた感覚が今でも残っているのかもしれない。
というわけで今回紹介するデッキはコンボ、20点の一撃を仕込んであるなんともロマンあふれる逸品だ!
4 《霧深い雨林》 4 《吹きさらしの荒野》 3 《宝石鉱山》 1 《神聖なる泉》 1 《繁殖池》 1 《行き届いた書庫》 1 《迷路庭園》 2 《耐え抜くもの、母聖樹》 1 《森》 -土地(18)- 1 《歓楽の神、ゼナゴス》 4 《フレイアリーズの信奉者》 4 《アロサウルス乗り》 1 《偉大なる統一者、アトラクサ》 3 《暴走暴君、ガルタ》 1 《グリセルブランド》 1 《テラストドン》 1 《終わらぬ歌、ウレニ》 -クリーチャー(16)- |
3 《記憶への放逐》 2 《否定の契約》 3 《定業》 4 《次元の創世》 4 《召喚士の契約》 2 《エラダムリーの呼び声》 4 《新生化》 4 《異界の進化》 -呪文(26)- |
2 《活性の力》 1 《耐え抜くもの、母聖樹》 1 《洪水の大口へ》 1 《巨大な空亀》 1 《記憶への放逐》 1 《忍耐》 3 《オアリムの詠唱》 1 《否定の契約》 3 《夏の帳》 1 《島》 -サイドボード(15)- |
フォーマットはモダン、キーカードは《アロサウルス乗り》。土地の枚数分強化されるこのエルフで20点を目指す!というわけではない。この《アロサウルス乗り》は代替コストを支払ってマナ以外の方法で唱えられる、所謂ピッチスペルと呼ばれる類のカードだ。そのコストは手札から緑のカードを2枚追放、決して楽なものではないが、マナを払わずに戦場に出せる貴重なクリーチャーだ。そうやって戦場に出した後が肝心で、これを《新生化》や《異界の進化》のコストとして生け贄に捧げる。これらは生け贄に捧げたクリーチャーよりもマナ総量が1や2大きいクリーチャーをライブラリーから探してきて直接戦場に出せるものだ。生け贄に捧げるクリーチャーが入コストであればあるほど、パワフルな怪獣を叩きつけることが可能である。そのため実質0マナでありながらマナ総量7というアロサウルスは格好の餌というわけ。
2ターン目に8マナのクリーチャーを戦場に出すというような、エクストリームなムーブを狙うのがこのアロサウルス・コンボ。《新生化》の英名より「ネオフォーム」と呼ばれることもあるね。
軽いコストで巨大なクリーチャーを出せるのは良いが、そこにピンポイントで除去を合わせられたりすると……アロサウルス関連で多大なるコストを支払っているため、大損することになる。なので持ってくるクリーチャーのチョイスは重要だ。《新生化》の仕様により8マナのクリーチャーから選ぶことになる。
《グリセルブランド》はデカくて強くて、7枚ドロー!これで一気に手札を膨れ上がらせることで、たとえグリセルを捌かれても後続に繋げられる。他にも色々な状況に対応できる大怪獣が用意されているが、それらを束ねる我らが主が《暴走暴君、ガルタ》!ガルタは手札のクリーチャーを何体でも戦場に出せるという豪快極まる能力の持ち主。これでグリセルや《偉大なる統一者、アトラクサ》、土地を兼ねている《フレイアリーズの信奉者》を出して手札を増やすのは勿論、《テラストドン》で相手の土地などを粉砕して反撃の芽を摘んだり妨害パーマネントをどかしたり、やりたい放題大暴れ。《召喚士の契約》《エラダムリーの呼び声》はアロサウルスを探す手段であり、またガルタから戦場に出したいものを確保する役目もこなす。
さて、冒頭で散々語ったワンパン20点要素を紹介するとしよう。このデッキにはガルタからお見舞いするコンボが仕込まれている。まずは《終わらぬ歌、ウレニ》。10/10というビッグサイズに飛行と、土地の枚数分ダメージをばら撒く除去能力。そして重要なのが白と黒に対するプロテクション!これにより《孤独》などの除去に耐性を持つ、モダンでは高タフネスも相まって、インスタントのタイミングではかなり除去されにくいドラゴンである。そしてこのウレニを《歓楽の神、ゼナゴス》で対象にする。ウレニのパワーは倍の20になり、速攻を持つ。これで殴って一撃必殺!と決まれば最高に気分が良いだろう。アロサウルスがガルタを呼び、ガルタがウレニとゼナゴスを呼ぶ……大怪獣によるオーバーキル気味なコンボ!たまらないぜ。


コンボ=ロマンという認識のプレイヤーには一度手に取っていただきたい、モダンの「ネオフォーム」。『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』でも高コストなクリーチャーがやってくるので、それらを忍ばせておくと面白そうだ。特に《簒奪者、アーデン》は生け贄にしたアロサウルスがデーモンになり復活、《グリセルブランド》に速攻がつくなど、これまたロマンの塊のような状況を作りだせる。クリーチャーが増えれば増えるほど夢も拡がる、それもまた「ネオフォーム」の良いところだな。
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