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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ヘリガンナー襲来!親和デッキが誕生するか?(パイオニア)

岩SHOW
 

 歴史あるビデオゲームシリーズとのコラボセット『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』。FFといえばモンスターに魔法、そして……装備!武器や防具などの様々な装備を用いてパーティーを強化して戦闘を有利に進める、装備カスタマイズ的な楽しさもある。装備名もカッコいいし、ビジュアルが変化するのも楽しい。マジックでも装備品というアーティファクトが剣や杖といった冒険に欠かせないアイテムを表現しているので、それらでFFシリーズの印象的な装備をカード化!君の思い出の武器はどんなアーティファクトになっているだろうか?

 

 装備品以外にもFFシリーズにおける機械の数々がアーティファクトとしてカード化されている。そんな中で気になった1枚は《ヘリガンナー》!7マナ5/4飛行、戦場に出れば諜報2……これだけだとまあまあという感じだが、親和(アーティファクト)を備えている。アーティファクトをコントロールしている数だけコストが{1}軽減されるので、5つコントロールしていれば青マナ2つで唱えられる。軽くて強い!アーティファクトをずらずらと並べて低コストで出撃させれば……神羅カンパニーのテクノロジーを実感できるだろう。

Hernan72 - 「アゾリウス魂込め」
Magic Online Pioneer Challenge 32 15位 / パイオニア (2025年5月10日)[MO] [ARENA]
4 《神聖なる泉
4 《アダーカー荒原
4 《金属海の沿岸
1 《フラッドファームの境界
1 《不穏な投錨地
1 《皇国の地、永岩城
1 《天上都市、大田原
4 《ダークスティールの城塞
1 《平地
1 《
-土地(22)-

4 《遠眼鏡のセイレーン
4 《スレイベンの検査官
3 《ひよっこ捜査員
3 《威厳あるバニコーン
1 《厚かましい借り手
4 《記録の守護者
-クリーチャー(19)-
3 《金属の叱責
3 《ポータブル・ホール
4 《幽霊による庇護
3 《アーティファクトの魂込め
2 《謎めいた外套
4 《身代わり合成機
-呪文(19)-
3 《無効
1 《厚かましい借り手
1 《謎めいた外套
1 《減衰球
2 《軽蔑的な一撃
1 《金属の叱責
2 《神秘の論争
1 《ポータブル・ホール
3 《安らかなる眠り
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 というわけで今回紹介するのはパイオニアのアーティファクトを主体としたアグロデッキ!色は白青の2色で、アーティファクトを展開するカードとそれらと相性の良いカードを組み合わせて戦う。展開するものはスタンダードでもお馴染みな《遠眼鏡のセイレーン》《ひよっこ捜査員》そしてパイオニアならではのひよっこの先祖である《スレイベンの検査官》!これらのクリーチャーはいずれもアーティファクトであるトークンを生成する。これらでパーマネントの数を増やして《威厳あるバニコーン》を強く育てる。あるいは上記のトークンや《ポータブル・ホール》や《ダークスティールの城塞》などを《アーティファクトの魂込め》で5/5のクリーチャーにして攻める!低コストで重い一撃を叩き込むのを狙うデッキだ。

 

 アーティファクトの数が並ぶことで、親和(アーティファクト)という能力を活かすことができるこのデッキ。現時点で採用されているのは《記録の守護者》。3/4飛行で、アーティファクトの数が4つあればこれを青マナ1つで唱えられる。このリストではそれも無理なく狙えるので、最序盤からアーティファクトを全力で並べて守護者も一気に展開しよう。

 その際に《身代わり合成機》を並べておくのも重要で、これは3マナ以上のアーティファクトが戦場に出ると、それらの数だけのパワー/タフネスを持つ構築物を生成する。守護者はコストが軽減されようともマナ総量が5のアーティファクトとして戦場に出るので、少ないマナで合成機を誘発させて巨大な構築物を作りだすことが可能だ。空から守護者、地上は構築物やら魂込めやらバニコーンで攻める……この多角的な攻めに《ヘリガンナー》もマッチすること間違いなし!パイオニアやスタンダードで親和を持つ強力なカードが8枚態勢となれば、これはもう「アゾリウス(白青)親和」のような青系親和デッキが成立することになるのではないのかい?

 

 アーティファクトが並ぶと言えば《ヘリガンナー》と共に《「機工士」の装備》という新カードもやってくる。これを装備しているクリーチャーはアーティファクトの数だけ+2/+2、構築物よりなおデカくなるすげー装備であり、またジョブ選択能力によってこれ自身がそれを装備する英雄を用意してくれるので、装備品でありながら実質的にクリーチャーとして機能してくれるのが有難い。『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』、ひそかにアーティファクトセットの側面を持っているので、その手のデッキのファンも要注目だ!

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