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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ラクドス・クライム:無法者、悪事、勝利(スタンダード)

岩SHOW

 無法者と悪事。『サンダー・ジャンクションの無法者』からマジックに加わる、新たなエッセンス。これは全く新しい概念……というよりは、従来マジックにあったものを新しいくくりにしたと捉えた方が正しいだろう。ならず者・暗殺者・邪術師・海賊・そして傭兵……これら既存のクリーチャータイプはひっくるめて無法者として扱われる。いちいちカードテキストに「ならず者・暗殺者・邪術師・海賊・傭兵は○○」とか書いていたらキリがないもんね。

 サンダー・ジャンクションに集結したこれらのアウトローたちが繰り広げるのは、モチのロンで悪事!対戦相手やそのコントロールしているパーマネント、及びその墓地のカードを呪文や能力で対象に取ること。マジックのゲーム中にごく自然に起こるこれらのことは、今後”悪事を働いた”と認知されることに。この悪事を働いたことをきっかけに誘発する能力がこのセットにはたっぷりだ。現実で無法者として生き、悪事を働くことは……良くないね。でもマジックのプレイ中にはそれが許される!思う存分、西部劇の悪役のように振舞おうではないか。

 悪事に関するカードを強く運用するには、いかに効率よく悪事を働くかがキーとなる。そういったデッキを組みたいなら、見逃せない1枚が……《チビボネの加入》!ドミナリアから小さなワルがやってきて、君の悪の軍団に加入する。この伝説のエンチャントが戦場に出ると、プレイヤーを対象に取ってその手札を1枚捨てさせる。そしてこれをコントロールしている状態で伝説のクリーチャーを戦場に出せば、プレイヤーを対象に取ってそのプレイヤーのライブラリーを切削してライフを失わせる。後者の能力は1枚に1点、たかがそれっぽっちと見過ごせるような値ではあるが……立派な悪事だ。これで悪事により誘発するカードらのポテンシャルを発揮させる。無法者と悪事にまみれたチビボネデッキを組んでみよう。

 イニストラードの無法者、ギサがやってきた!《厄介者、ギサ》は《チビボネの加入》と組み合わせろと言わんばかりの1枚。悪事を働くとゾンビ・ならず者を2体生成する。これらは基本サイズが2/2で、ギサの能力により+1/+1修整と威迫を得る。つまりは5マナでクリーチャーが3体、計10点分の打点になる。これはエグい!しかもその後も悪事を働けば、無法者ゾンビがぞろぞろと追加される。ギサとチビボネは良いタッグになってくれるはず。

 《チビボネの加入》と伝説のクリーチャーで悪事を働く。だったら《新たな血族、ヴァドミル》も無視出来ないな。ヴァドミルも勿論伝説であるため加入を誘発させ、それで悪事が働かれたことによりヴァドミルに+1/+1カウンターが置かれる。1ターン目加入→2ターン目ヴァドミルと動ければ3/3を確保と好スタート。毎ターン1回ずつサイズアップし、4個以上になれば威迫と絆魂とめちゃ強に。ガンガン悪事を働いて、強烈な攻撃を仕掛けていこう。

 悪事が何度も誘発するのであれば……《財宝使い、マグダ》が火を噴くぜ。マグダは悪事をすれば宝物を1つ獲得。これをマナ加速に使っても良いし、3つ揃ったらそれらを生け贄に捧げて蠍・ドラゴンというなんとも心くすぐるトークンを生成するのも最高だ。4/4飛行・速攻なので1回でもこれを起動出来ればグイッと勝利が近づく。単に加入→マグダと動いて3ターン目に4マナのパワーカードを叩きつける動きもアツそうだな。

 加入のみで悪事を狙うのも依存度が高くなってしまうので、ここは無法者どものタイプを活かして《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き》にも頑張ってもらおう。無法者が戦場に出れば対戦相手に1点ダメージ、このコツコツ刻んでいく感じがたまらない。彼女と《チビボネの加入》の8枚体制で悪事を働いていこう。無法者のシナジー(相互作用)には《笑う者、ジャスパー・フリント》も絡めたい。ジャスパーは対戦相手のライブラリーを無法者の数だけ追放し、それらのカードを唱えられるというアドバンテージ獲得能力の持ち主。ナチュラルな無法者に加えて、対戦相手から奪ったクリーチャーらも傭兵のタイプを持つので、さらなる軍団の拡張、そして薬瓶砕きを誘発させてゴリゴリとライフを削るのを一つの勝ち筋としよう。

岩SHOW - 「ラクドス・クライム タッチ青(仮)」
スタンダード (2024年4月11日)[MO] [ARENA]
4《硫黄泉
3《地底の大河
3《黒割れの崖
4《憑依された峰
4《英雄の公有地
1《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1《反逆のるつぼ、霜剣山
2《
2《
-土地(24)-

2《すりのチビボネ
4《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き
3《新たな血族、ヴァドミル
3《財宝使い、マグダ
1《溶岩舌のゾヨワ
3《笑う者、ジャスパー・フリント
2《懲罰者、ケアヴェク
2《死のディーラー、マルチェッサ
1《熱心な略奪者、ブリーチェス
1《黙示録、シェオルドレッド
1《地獄拍車団の統領
2《厄介者、ギサ
-クリーチャー(25)-
2《喉首狙い
2《苦々しい勝利
2《強迫
4《チビボネの加入
1《ラクドスの加入
-呪文(11)-

 

 というわけで黒と赤を中心としたクライム(悪事)デッキのサンプルリストを組んでみた。このカラーの新旧レジェンドを、無法者を中心に取り揃えて《チビボネの加入》《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き》とで悪事を狙うことを第一に考えて構築した。2色で完成させても良いのだが《英雄の公有地》他、多色土地が優秀なスタンダードなので《死のディーラー、マルチェッサ》をチョイ足しという形に。悪事から次のワルを手に入れて、終わりなき悪役のラッシュを炸裂させよう。

 《懲罰者、ケアヴェク》もデッキをしぶといものに仕上げてくれるに違いない。彼はなんと初出が28年前!今セットに含まれる悪役の中でも、最もワルのキャリアが長い大御所だ。こういうファンサービスに満ちたセット『サンダー・ジャンクションの無法者』はいよいよ今週リリース!皆で色んな極悪デッキを組んで、スタンダードを無法地帯にしてやろうぜ!

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