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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ドメイン・ミッドレンジ:一体何なんだよシリーズ!力線とは?(モダン)

岩SHOW

マジック一体何なんだよシリーズ!

 今後もやるかは不明だけども、とりあえずシリーズ名を付けてみる。マジックのカード名には、さも普通のことのように書かれているがそれってなんなのよ?と思わされるフレーズが記されていることがある。そういった疑問にお答えできる……のかはわからないが、とりあえず可能な限りお伝えしようというのがこのシリーズ。ではまず最初のお題は……

力線/Leyline

 力線は『ギルドパクト』にて初登場のフレーズであり、その他のラヴニカ関係のセット、基本セット、ラヴニカとは全く無関係のセットでも目にすることができる。《虚空の力線》《神聖の力線》などの力線サイクルは、ゲーム開始時の手札にそれが含まれていた場合、それらを戦場に出している状態でゲームが開始となる……かなり特殊な挙動を見せるエンチャント群だ。強力なものも含まれており、使用可能なフォーマットでは長きにわたって活躍している。カードとしての共通点はわかったが、力線って一体何なのだ?それはラヴニカ次元においては第10管区と呼ばれる地域に流れる、マナによって形成された線のことである。

 このエリアに流れるマナの線について、ニヴ=ミゼット率いるイゼット団が調査を行っていた。これは各ギルドの拠点を流れて最終的にはアゾール公会広場というところに流れ込んでいた。アゾールとはアゾリウス評議会の創始者。1万年ほど前にギルド同士の争いを収め、10のギルドで共同でラヴニカを維持していくための法・ギルドパクトという魔法を考案し、全てのギルドがこれに賛同して丸く収まった。後にギルドパクトは崩壊し、それにより力線が第10管区を流れるようになり、これはギルドパクト崩壊後に備えてアゾールが仕組んだものだったと推測されている。省略するが、この力線の魔力を注がれたニヴ=ミゼットは《ギルドパクト、ニヴ=ミゼット》となった。

 英単語としてのley lineとは、ある考古学者が提唱したもので、先史時代や古代の遺跡・重要だったり神聖とされる場所は一つの直線(ley line)になるように建築されているという考え方だ。マジックではこの不思議な線をマナの流れとして取り入れているということだね。ラヴニカの力線以外にも、ドミナリアやアルケヴィオスでも力線というものを用いた魔法が確認されている。力線=マナの流れ、覚えていただけたかな。

 この力線シリーズの最新モデルは《ギルドパクトの力線》。力線サイクルにお馴染みのゲーム開始時に戦場に出せるエンチャントであり、これがもたらすのは……クリーチャーが全ての色を持ち、土地がすべての基本土地タイプを持つというもの。強力な多色サポートであり、パーマネントの色を数えるカードとの相性も期待できる。この力線を用いた、モダンの最新リストをチェックしよう!

Terribad - 「ドメイン・ミッドレンジ」
Magic Online Modern Last Chance 5-0 / モダン (2024年3月17日)[MO] [ARENA]
4《溢れかえる岸辺
4《沸騰する小湖
3《樹木茂る山麓
1《サヴァイのトライオーム
1《ゼイゴスのトライオーム
1《神聖なる泉
1《湿った墓
2《蒸気孔
1《聖なる鋳造所
1《寺院の庭
1《繁殖池
1《
-土地(21)-

4《敏捷なこそ泥、ラガバン
2《縄張り持ちのカヴー
1《緻密
2《濁浪の執政
4《ドラコの末裔
-クリーチャー(13)-
4《稲妻
4《力線の束縛
1《呪文貫き
3《対抗呪文
3《否定の力
1《ミシュラのガラクタ
3《定業
3《表現の反復
4《ギルドパクトの力線
-呪文(26)-
3《毒を選べ
1《仕組まれた爆薬
2《虚空の杯
2《狼狽の嵐
1《否定の力
1《呪われたトーテム像
1《激しい叱責
1《厳しい説教
2《時を解す者、テフェリー
1《平地
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 《ギルドパクトの力線》は基本土地タイプを参照する版図能力と相性が良い。名前にも繋がりがあるだけあって《力線の束縛》との組み合わせは鉄板だ。1ターン目、どんな土地を出した状態からでも土地でないパーマネントを追放できる最強除去として機能する。どんな土地の並びでも《縄張り持ちのカヴー》は5/5となるのもデカい。さらに《ドラコの末裔》はコストが大幅軽減、なんと{12}から{2}と激軽に!しかもすべてのクリーチャーが5色になるので、ドラコ自身も含めて自分のクリーチャー全てが警戒・呪禁・絆魂・先制攻撃・トランプルを持つように。これだけのボーナスが得られれば、力線もカード1枚分の役割を十分に果たしている。初手力線からスタートしてのロケットスタートを狙う、このリストは「ドメイン(版図)ミッドレンジ」だ!

 『カルロフ邸殺人事件』リリース当初はもっと攻撃的な形のドメインデッキが流行したものだが、時間の経過と共にそれらの数は減少傾向に。やはり一直線過ぎるアグロデッキは対策もしやすく、一気にガードを上げられて戦いにくくなってしまったようだ。

 対してこちらのミッドレンジなリストはカヴーに《敏捷なこそ泥、ラガバン》《稲妻》といった赤い攻めの手段も備えているものの、同じく青にも重きを置いている。《緻密》や《対抗呪文》といった対戦相手への妨害要素を濃い目に。これらの要求する青マナは土地から真面目に支払えるように作られているし、力線があれば何も考えなくても良い。《緻密》や《否定の力》は代替コストでも支払えるので、これらを駆使して対戦相手のコンボなどの動きを徹底的に妨害。《稲妻》と《力線の束縛》で盤面も捌いて、そこをドラコやあるいは《濁浪の執政》などで殴り勝つ、というのが理想的なストーリー。ドラコがいなくとも力線があれば執政は呪禁持ちになり、かなり除去されにくい航空戦力として対戦相手を圧倒してくれるはずだ。

 今回は力線という言葉について、背景世界とゲーム的な意味との両方で解説してみた。他にも「一体何なんだよ!」と思っているものがあればなんでも質問してちょうだいね。わからないことがほんのりとでも解決する、改めてそんなコラムを目指していくぞ!

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