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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!ケイリクスやナシのその後を追え(スタンダード)

岩SHOW

 今日もいい汗かいた~ッ、充実のワークアウトを終えて……

じゃあ、スタンダードのワークアウトも始めるか!

 というわけでスタンダードのデッキを紹介することに全力投球!な「とことん!スタンダー道!」のコーナーのお時間だ。ただ……前もって伝えておくと、当コラムはリアルタイムで書かれているわけではない。当日書いてそのままアップというムーブが決められれば最新中の最新情報をお届けできるんだけどもね……なので、これが書かれたのは5月29日よりちょっと前のこと。その日には禁止制限告知に関する何らかの発表があるとのことで……もしかしたらスタンダード環境には大きな変化がもたらされているかもしれない。

 まあ、変化は受け止めるのがスタンダードプレイヤーとしてとるべき姿勢かなと考えているのでそれはそれとして、素敵なスタンダードのデッキを今週も紹介するということは変わらず続けるぞッ!元気よく、気合い入れていこう。エキサイティングなスタンダード、今週もエンジョイしていこうぜ!

The Dark Stream - 「セレズニア・エンチャント」
The Pizza Box Open: Standard 2位(7-1) / スタンダード (2023年5月22日)[MO] [ARENA]
4 《低木林地
4 《剃刀境の茂み
4 《草茂る農地
6 《
3 《平地
-土地(21)-

4 《気前のいい訪問者
4 《無常の神
4 《樹海の自然主義者
4 《運命に導かれし者、ケイリクス
2 《調和の織り手
-クリーチャー(18)-
4 《精霊との融和
4 《骨化
4 《無鉄砲
4 《婚礼の発表
4 《麒麟の教え
1 《打ち砕かれた尖塔、オゾリス
-呪文(21)-
4 《救済の波濤
4 《監禁の円環
4 《ゴバカーンへの侵攻
3 《第三の道のロラン
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 エルズペスは自身のルーツを知り、大天使となった。彼女を追跡することを任務として創られたケイリクスは……プレインズウォーカーとして目覚めてさあ多元宇宙の旅をするのかと思いきや、早くも灯を失っていた。おいおい!でもそんな姿をカード化した《運命に導かれし者、ケイリクス》ものはかなり強いカードとしてデザインされたので、結果オーライか?テーロスの神に関係のあるカードらしくクリーチャーでありながらエンチャントのタイプも併せ持っており、その能力もエンチャントとのシナジー(相互作用)に溢れている。

 エンチャントが戦場に出るたびに誘発する星座能力でクリーチャーを強化!そしてケイリクス本人やオーラ付きのクリーチャーの攻撃が対戦相手本体に通ればエンチャントのコピーを生成!サイズで上回ったクリーチャーでガンガン攻撃して、攻撃する度に戦場がモリモリ強化されていく!セレズニア(白緑)という穏やかでおとなしそうなカラーリングにして、無茶苦茶アグレッシブで敵意剥き出しな1枚に仕上がっているじゃないか。特にこのリストでは《婚礼の発表》をコピーする動きが強すぎる!ただでさえトークン生成にドローにとめちゃ強な発表が毎ターンのように増殖しては、もう手が付けられんぜ……。

 現スタンダードにおけるエンチャントデッキと言えば、『神河:輝ける世界』のカードを用いたものをイメージするだろう。このリストにもそれらがバッチリ採用されており、ケイリクスと共に強い盤面を作ることに貢献している。エンチャント呪文を唱えるたびに+1/+1カウンターをばらまく《気前のいい訪問者》、そして自身に乗せる《無常の神》!これらでメキメキと鍛えて高い打点で押し切ると。これらとケイリクスと相性が良いのでエンチャントではない《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》が搭載されているところに貪欲さを感じるね。

 しかしまあこのリスト、セレズニアカラーの軽くてイケてるエンチャントを集めに集めて組まれているが……リストめっちゃ綺麗じゃない?4枚挿しがズラリで、安定した運用が見込めそうだ。それもそのはず、なんせ土地は21枚と抑えられてその分空いたスペースにエンチャントを詰め込んでいるからね。

 しかしまあ土地をそこまで削って大丈夫なのか?ご安心を。21枚しか入ってはいないが、実質25枚のようなものだ。《精霊との融和》!このソーサリーで土地かエンチャントが手に入る。1ターン目など最序盤は土地を持ってきてケイリクスなどの展開を確実なものにし、もうマナは十分という状況になれば勝ちに行くために必要な《骨化》や《無鉄砲》といったカードを探しに行くと。このカードを使いこなすことがケイリクスデッキの勝利の秘訣。

 また、単純にエンチャントすべてのコストを軽減させるという手法で土地の必要枚数を減らしてもいる。《樹海の自然主義者》はエンチャントデッキのためのマナ加速であり、自身もエンチャント・クリーチャーとして戦闘に参加したりシナジーを形成したりと大車輪の活躍を見せる。絆魂持ちなので訪問者とケイリクスでバチバチに強化し、対戦相手をノックアウト!

今週のラダーチャレンジ

 ケイリクスのように立場が変わったクリーチャーとして《月の後裔、ナシ》からも目が離せない。《月の賢者の養子、ナシ》の頃は黒単色だったが、そこに青と緑が加わった3色に。この2色ってナシを我が子として育てていたタミ――うむ、泣けるぜ。今は亡き賢者の魂を受け継いで、今後は神河のために戦う姿が見られるかもしれない。そんな3色のナシは攻撃すると墓地からネズミor伝説の呪文を唱えられる。このアドバンテージ獲得能力に注目して組んでみたデッキでラダー(MTGアリーナのランク戦)をたっぷりと遊んでみた!

岩SHOW - 「ナシラフィーン」
スタンダード (2023年5月25日)[MO] [ARENA]
4 《英雄の公有地
1 《ラフィーンの塔
1 《スパーラの本部
2 《金属海の沿岸
2 《闇滑りの岸
2 《さびれた浜
2 《砕かれた聖域
2 《死天狗茸の林間地
1 《草茂る農地
1 《コイロスの洞窟
3 《皇国の地、永岩城
3 《天上都市、大田原
2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《耐え抜くもの、母聖樹
-土地(27)-

3 《離反ダニ、スクレルヴ
4 《スレイベンの守護者、サリア
3 《侵攻の伝令、ローナ
1 《生ける治療、メリーラ
1 《鴉の男
4 《策謀の予見者、ラフィーン
2 《月の後裔、ナシ
2 《輝かしい聖戦士、エーデリン
2 《第三の道のロラン
3 《黙示録、シェオルドレッド
1 《復活したアーテイ
1 《サリアとギトラグの怪物
2 《夜明けの空、猗旺
-クリーチャー(29)-
3 《喉首狙い
1 《精霊信者の力
-呪文(4)-
3 《救済の波濤
1 《方程式の改変
2 《軽蔑的な一撃
2 《切り崩し
1 《フィオーラへの侵攻
1 《精霊信者の力
1 《雑集家、ラグレーラ
1 《第三の道のロラン
1 《グリッサ・サンスレイヤー
2 《未認可霊柩車
-サイドボード(15)-

 「エスパー(白青黒)レジェンズ」に緑を足して《大スライム、スローグルク》を使うリストを前のスタンダード環境ではチラホラ目にしたので……同じ要領でナシをこの伝説クリーチャーガッチリデッキに採用してみた。いくつかのパターンを試して手応えがあったのがこの構成だ。

回転

 《策謀の予見者、ラフィーン》により手札を捨て、それにより墓地に落ちた伝説の呪文をナシで唱えるという形で美味しく再利用。ラフィーンを使う際には大量にカードを引いて捨てるという能力を上手く扱えるデッキになるよう意識することが勝利の鍵。ナシがいるなら《侵攻の伝令、ローナ》でマナ総量が重たい伝説を序盤は思い切ってポンポン捨てることが大きく肯定される。躊躇なく手札を入れ替え、攻撃に打って出られる状況になれば墓地を活用して一気に勝利へと踏みだそう。

 さて、実は「今週のラダーチャレンジ」的にはもっと手応えのある、カワイイMy Deckが出来上がりミシックランクにも到達したのだが……誌面の都合で今回はここまでとさせてもらおう。そのリストは自分としてはとても「クール」に仕上がっていると自負しているので……次回をお楽しみに。それじゃあ、今日も先にスタンダードで楽しませてもらうぜ~。

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