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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ゲートを越え、迷路の終わりへ(ヒストリック)
夏、レジャーの季節。天気が良いと暑いけれども、それはそれとしてお出かけしたくなるもんだ。動物園、遊園地、サーカス……幼少期の良き思い出。
それらに共通する光景、それは入場口、ゲートだ。アーチ状であれなんであれ、ゲートをくぐると非日常へと突入する感覚。たまらないよね。この歳になってもポップなキャラクターがあしらわれていたり、世界観があふれかえったしっかり作り込まれたゲートから始まるアトラクションには胸が躍ってしまうよ。良い感じのゲートをくぐって、マジックプレイヤーが集う会場へ……そういう体験、したいもんだよ。
ゲートと言えば、『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』。バルダーズ・ゲートとは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の世界における港湾都市、およびそこに建設された門のこと。偉大なる冒険家の名前から名付けられたこの門に続いて、この街には多数の門が作られているとか。貿易で栄えると同時に、犯罪も蔓延るこの土地では度々戦いが起こり、その度に勇者たちが問題を解決してきた物語がある。
これをマジックに落とし込んだ同セットをベースに、統率者戦を主眼としたところからMTGアリーナでのデジタル・マジックに方向性をシフトさせたのが『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』。このセットがリリースされたことで、アリーナでも《バルダーズ・ゲート》をプレイすることが可能となった。
門の数だけマナを得られるこの土地、なんだかワクワクしないか? というわけで今回はヒストリック環境における門デッキを紹介しよう!
2 《森》 4 《調和の公有地》 1 《セレズニアのギルド門》 3 《シミックのギルド門》 1 《ゴルガリのギルド門》 3 《グルールのギルド門》 2 《アゾリウスのギルド門》 1 《ボロスのギルド門》 1 《ディミーアのギルド門》 3 《イゼットのギルド門》 1 《ラクドスのギルド門》 2 《迷路の終わり》 1 《樹皮路の小道》 1 《バルダーズ・ゲート》 1 《マナーボーン地区への門》 1 《砦への門》 1 《シータワー地区への門》 1 《タンブルダウン地区への門》 -土地(30)- 4 《樹上の草食獣》 4 《門破りの雄羊》 3 《ハイドロイド混成体》 -クリーチャー(11)- |
4 《探検》 4 《成長のらせん》 4 《燃え立つ門》 3 《ギルド会談》 4 《迂回路》 -呪文(19)- |
1 《湧き出る源、ジェガンサ》
-相棒(1)- 2 《アーチ道の天使》 2 《大祖始の遺産》 2 《否認》 3 《轟音のクラリオン》 2 《神秘の論争》 2 《目覚めた猛火、チャンドラ》 1 《精霊龍、ウギン》 -サイドボード(14)- |
ヒストリックでは『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』に加えて過去のセットに収録されている門タイプを持った土地を使うことが可能だ。
『ラヴニカのギルド』『ラヴニカの献身』には各ギルドの門とともに、門の数によってボーナスを得られるカードが用意されている。
これらと《バルダーズ・ゲート》など新たな門を組み合わせたのがこの「5色門ランプ」だ。
タップ状態で戦場に出る門を《樹上の草食獣》《探検》《成長のらせん》でいち早く戦場に並べてきちんとマナを使えるようにマナ基盤を作り上げていく。
こういう土地を伸ばして大技に繋げることを「ランプ戦術」と呼び、そのままデッキのアーキタイプ名にも用いられている。
ランプ戦術を支える1枚であり、そして何といってもただ土地を増やすだけでなく門ならばなんでも持ってくることができる《迂回路》がこのデッキの肝。
これまでは門を2枚出すことで複数の色マナを確保するのがメインであったが、バルダーズ・ゲートの参入でこのカードはひとつ上の呪文へと昇華された。
《砦への門》などのデジタル限定の門サイクルは、一度しか使えない能力ではあるが手札にカードを抽出することができる。これはライブラリーからランダムに手札にカードが加えられるということであり、そして同時にそれは土地以外と限定されているのが嬉しい。
《迂回路》はこれらの門を2枚持ってきて、土地を2枚増やすと同時に将来的な手札2枚も確保するという、カード4枚分のアドバンテージ源になり得るってわけだ。こんな素敵なゲートをくぐれるなら、どれだけ迂回したって構わんッ!
デッキとしての勝ち筋は2つ。ひとつはありとあらゆるデッキが行うこと、クリーチャーで攻撃して対戦相手のライフを0にする。マナを払えば払うほどデカくなる《ハイドロイド混成体》と、門が並べば大怪獣に化ける《門破りの雄羊》でぶっちぎるという狙いだ。
そしてもうひとつのルートが《迷路の終わり》。
これの能力を起動した後に10種類の門が戦場にあれば即・勝利! ロマンあふれる勝利条件カードだ。
これまではギルド門10種しかなかったところにバルダーズ・ゲートの門が合流。バリエーションが豊かになったことで、いたずらにギルド門だけで固めなくても勝てるようになったことは非常に喜ばしい。この《迷路の終わり》は『ドラゴンの迷路』収録カードだが、『ヒストリック・アンソロジー3』にて収録される形でMTGアリーナに存在している。ヒストリックはもちろんのこと、エクスプローラーでも使用可能だ。これを機に覚えておいてね。
ランプ・カードで門を並べて《ギルド会談》《燃え立つ門》の威力を増加させてゲームをコントロール、最後は派手に怪獣で攻めるか門勝利か。オンリーワンの味わいを持つ門デッキ。一度遊んでみてね! さあ、ゲートの向こうに行こうぜ。
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