READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

クラークでコインを投げまくれ!(統率者戦)

岩SHOW

 いよいよ明日、11月20日に『統率者レジェンズ』がリリースされるぞ! このセットの存在が明言されてから、一体どんなセットになるのか待ち遠しかったものだ。

 統率者戦はそれ専用の構築を施したデッキを持ち寄って、4人以上で対戦する多人数戦フォーマットだ。伝説のクリーチャー、および一部のプレインズウォーカーを「統率者」という自身のデッキの主役に据えられるので、お気に入りのキャラクターとともに戦え、また通常のゲームではあまりその力を発揮できていないようなカードが光り輝くのもあって、デッキを作るだけで楽しい・ワイワイ対戦すればもっと楽しい、カジュアルにマジックを楽しむのであればこの上ないフォーマットだ。

 バリバリ統率者戦を楽しんでいる層にも、まだ統率者戦のデッキを組んだことがないという人のデビューにも、この新セットの新カード・再録カードを用いてデッキ構築を楽しんでほしい。

 今回は僕も統率者戦のデッキを考えてみることにした。『統率者レジェンズ』の新統率者候補の中からビビッとくるのは……《親指なしのクラーク》!

jp_gXSTqmV5gB.png

 『ミラディン』にて《クラークの親指》が登場してから、いつか本人がカード化されるのを心待ちにしていた。ミラディンの内部へと冒険し、その内容を本に記したという伝説のゴブリンだ。

 《クラークの親指》はコインを投げるカードを強化する。本来ならば表と裏、コイン投げに勝つ確率は50%だが、これがある状況ではコインを2枚投げて片方の結果を無視するというちょっとしたズル状態に。こうなると確実性が低いことでギャンブル色の強いコイン投げカードも、ある程度計算できるようになる。それでも負けるときは負けるのでカジュアルカードの域は出ないが、それぐらいでちょうど良いかなと思うね。

 この親指の本体とも言えるクラーク本人の能力ももちろんコイン投げに関するものだ。インスタントかソーサリーを唱えると、コインを投げて勝てばそれをコピー! 負ければ手札に戻す。親指があれば結構な確率でコピーをプレイできるので、オイシイ思いができそうだ。

 コイン投げに関するカードは赤の特色であり、ほんの少し青にも存在する。青が絡んだものも(コイン投げに勝てれば)強いものが揃っているので、どうせなら青も交えたデッキにしたい。クラークはありがたいことに共闘能力を持つので、他に青い共闘持ちがいればコイン投げデッキが組める!

 青い共闘持ちでコイン投げデッキに向いた理想的なヤツいたかな……とリストを見回していたら、いるね! 青いクラークが!

岩SHOW - 「クラークのコイン」
統率者戦 (~『統率者レジェンズ』)[MO] [ARENA]
1 《親指なしのクラーク
1 《千の顔の逆嶋
-統率者(2)-

9 《
6 《
1 《Volcanic Island
1 《蒸気孔
1 《沸騰する小湖
1 《硫黄の滝
1 《滝の断崖
1 《焦熱島嶼域
1 《シヴの浅瀬
1 《天啓の神殿
1 《興隆する島嶼
1 《河川滑りの小道
1 《尖塔断の運河
1 《統率の塔
1 《マナの合流点
1 《無限地帯
1 《訓練施設
-土地(30)-

1 《ゴブリンの溶接工
1 《オークの隊長
1 《波止場の恐喝者
1 《ゴブリンの考古学者
1 《ゴブリンの技師
1 《ゴブリンのドカーン物取扱者
1 《熱狂のイフリート
1 《Mijae Djinn
1 《Ydwen Efreet
1 《モグの暗殺者
1 《宝捕り
1 《捧げ物の魔道士
1 《混沌のグー
1 《移り気なイフリート
1 《ゴブリンの爆発投げ
1 《ゴブリンの人格崩壊者
1 《カープルーザンのミノタウルス
1 《灯の分身
1 《双頭巨人
1 《不気味な人形
1 《ゴブリンの暗殺者
1 《混沌の目、オカウン
1 《岩滓のワーム
1 《知恵の目、ゼンドスプルト
1 《副陽のスフィンクス
-クリーチャー(25)-
1 《魔力の墓所
1 《太陽の指輪
1 《魔力の櫃
1 《秘儀の印鑑
1 《独創のタリスマン
1 《イゼットの印鑑
1 《友なる石
1 《精神石
1 《統率者の宝球
1 《一か八か
1 《ファイティング・チャンス
1 《ギャンブル
1 《魔力激突
1 《神秘の教示者
1 《ゴブリン爆弾
1 《ゴブリンの祝祭
1 《クラークの親指
1 《交錯の混乱
1 《偏向はたき
1 《加工
1 《激情の後見
1 《焦熱の計画
1 《混沌のゲーム
1 《ミジウムの変成体
1 《溶鉄の誕生
1 《次元の混乱
1 《操り人形の評決
1 《スクイーの仕返し
1 《時の縫い合わせ
1 《爆積み
1 《偶然の出合い
1 《突発的な行動
1 《魔術師の金庫
1 《時間操作
1 《時間のねじれ
1 《鏡の行進
1 《危険な移動
1 《戦いの潮目
1 《稲妻のすね当て
1 《ラル・ザレック
1 《宝石の睡蓮
1 《ジェスカの意志
1 《統率者の板金鎧
-呪文(43)-

 自身の統率者のコピーとなれる《千の顔の逆嶋》だ!

jp_g0CqkthZlC.png

 いわゆる「レジェンド・ルール」が適用されなくなるため、クラークのコピーとして並ぶことができる。2人でコインを投げれば、コピーのチャンスも倍!

 さらに「レジェンド・ルール」はクリーチャー以外にも適用されなくなるため、《クラークの親指》を《ミジウムの変成体》でコピーし、コイン投げ1回につき4枚投げてしまうという、ギャンブルを確実に置き換えるような状況を生み出すことも可能だ。すごいぞクラーク×逆嶋コンビ!

 あとは赤と青のコイン投げカード、それらを唱えるためのアーティファクトを中心としたマナ基板、肝心要の《クラークの親指》にアクセスするカード、そして各種ユーティリティを加えてデッキの完成だ。勢いで組んだリストだが、やりたいことはぎっしりと詰め込んでいるので概ね満足している。

 このデッキ最大のコンボは《鏡の行進》を用いたものだ。

 コイン投げに負けるまで投げ続けて、その数だけ戦場に出たクリーチャーのコピーを作るというファンデッキのお供である行進。親指があればかなりのコピーが見込める必殺の1枚になりうる。

 これがある状況で《千の顔の逆嶋》をクラークのコピーとして戦場に出し、大量のクラークで戦場を埋め尽くす。そうした後にインスタントかソーサリーを唱え、コピーを作りまくって勝利するのだ。決まればエグい!

 《時の縫い合わせ》などで追加ターンを得まくるのは激アツ。わざと裏の方のコインを選択してその呪文を手札に戻すことで、追加ターン内にもう一度追加ターンチャンスをつかみにいけ!

 追加ターンを得たら《混沌の目、オカウン》でブン殴って1人ずつカタを付けていくのが気持ち良さそうだ。《焦熱の計画》で対戦相手を全員同時に焼き尽くすのも最高。こちらもわざと負けを選択し、9枚ドローのしすぎでライブラリーを引き切らないように調整しよう。

 《ゴブリン爆弾》の一撃20点ダメージを《一か八か》で倍増させて40点のライフを焼き尽くすのも良いな。

 そしてこれらコイン投げカードの親玉的な《偶然の出合い》で勝利条件を満たして勝つのは最上級の喜びに満ちている。

 タイムラグなく即勝つために《副陽のスフィンクス》も使っちゃおう。

jp_Iv0W5Yvaec.png

 てなわけで強いかどうかはともかく、楽しくはしゃぎたいパーティーゲームにぴったりなものを目指して統率者戦のデッキを考えてみた。お気に入りのコインを用意して、楽しい親指ライフを!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索