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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ジェスカイ・ルーカの新たな形(スタンダード)

岩SHOW

 スタンダードで変化を免れなかったデッキと言えば「ジェスカイ・ヨーリオン」や「ジェスカイ・ルーカ」と呼ばれたデッキだろう。

 《空を放浪するもの、ヨーリオン》を相棒とした80枚デッキで、相手のパーマネントを除去することを得意とするコントロール。決め手は《銅纏いののけ者、ルーカ》で、《太陽の神のお告げ》などから出たトークンを餌にしてライブラリー内の唯一のクリーチャーカード《裏切りの工作員》を戦場に出し、相手のパーマネントをいただく。工作員や《エルズペス、死に打ち勝つ》をヨーリオンで再利用して終幕。圧倒的なデッキパワーを誇っており、数々のプレイヤーの心をへし折った鉄壁のごときデッキであった。

 このデッキはキーカードである《裏切りの工作員》、デッキを円滑に動かす《創案の火》が禁止となり、相棒のルール変更も受けてパワーダウン……というか、デッキが存続できるのかというレベルの打撃を被った。

 しかしながら、こうした禁止などの後には、まだやれると言わんばかりにデッキを作るプレイヤーが現れてくるものである。「ジェスカイ・ルーカ」はまだやれるぞ!と熱い心を持ったプレイヤーが、MTGアリーナのランク戦・ミシック帯において使用したというリストを紹介しよう。

CovertGoBlue - 「ジェスカイ・ルーカ」
スタンダード(BO1) (2020年6月5日)[MO] [ARENA]
2 《
3 《平地
2 《
4 《神聖なる泉
4 《蒸気孔
2 《天啓の神殿
4 《聖なる鋳造所
4 《ラウグリンのトライオーム
3 《アーデンベイル城
4 《次元間の標
4 《寓話の小道
-土地(36)-

4 《夢さらい
-クリーチャー(4)-
4 《海の神のお告げ
4 《メレティス誕生
4 《轟音のクラリオン
4 《太陽の神のお告げ
2 《空の粉砕
4 《エルズペス、死に打ち勝つ
4 《サメ台風
4 《覆いを割く者、ナーセット
4 《時を解す者、テフェリー
2 《太陽の宿敵、エルズペス
4 《銅纏いののけ者、ルーカ
-呪文(40)-
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン
-相棒(1)-
CovertGoBlue氏のTwitter より引用)
 

 ヨーリオンは相棒ルールの変更を受けてもまだ戦えるカードなのではないかとは、ルール変更告知時から囁かれていた。どっしり構えるコントロールにおいては、{3}を支払って手札に加えるというワンクッションも許容できる範囲だからだ。

 問題はルーカの方で、工作員という最良の選択肢が失われても使われるのか? これには即答できるプレイヤーは少なかったことかと思う。このリストはその疑問に対して《夢さらい》をサーチするためのカードとして使うという形で解答を示した。

 このリストはサイドボードがヨーリオンしかないことからもわかる通り、マッチではなく1本勝負・BO1で用いられたものだ。BO1はその特性上、先手をもらって回れば勝てるという思想からアグロデッキを使用するプレイヤーが非常に多い。それらのデッキに対して立ち向かうための最大の武器とも言えるのが《夢さらい》。除去されにくく、手札を増やし、絆魂で毎ターン回復させてくれる。

 このスフィンクスを5マナで確実に戦場に出すために、《太陽の神のお告げ》《メレティス誕生》《太陽の宿敵、エルズペス》《アーデンベイル城》《サメ台風》といったトークン生成カードを利用する。

 それらのカードはライフを回復したりと他の役目もこなす。それらや各種除去でライフを保ちながら、ルーカなり《夢さらい》素出しなりへと繋ぐ。一度ルーカが機能しだすと、彼は2ターン連続で《夢さらい》を連れてくる。さすがにこの大型飛行持ち2体にボコボコにされて耐えられるデッキはないだろう。

Made by Joel - 「ジェスカイ・ルーカ」
スタンダード(BO1) (2020年6月10日)[MO] [ARENA]
2 《
3 《平地
2 《
1 《神聖なる泉
3 《啓蒙の神殿
4 《蒸気孔
4 《聖なる鋳造所
4 《ラウグリンのトライオーム
3 《アーデンベイル城
-土地(26)-

4 《夢さらい
-クリーチャー(4)-
4 《海の神のお告げ
4 《メレティス誕生
4 《轟音のクラリオン
4 《太陽の神のお告げ
2 《サメ台風
4 《盾魔道士、テヨ
4 《時を解す者、テフェリー
4 《銅纏いののけ者、ルーカ
-呪文(30)-
Made by Joel氏のTwitter より引用)
 

 上記のBO1のリストからインスパイアされて作られたのが、このヨーリオン非採用・60枚型のルーカデッキだ。

 デッキが全体的に軽く作られており、より対アグロを意識したのであろう。軽いトークン生成要員として《盾魔道士、テヨ》が採用されていることに注目だ。

 0/3の壁をルーカへと提供しつつ、地味にプレイヤーに呪禁を与えてくれる能力が状況次第では活きてくる。80枚型と比べると、長期戦というよりは序盤の攻撃を凌いだらさっさと《夢さらい》を出して攻守をスイッチして勝つことを意識しているように見える。

 どちらのリストもルーカの可能性を探っているのが面白い。『基本セット2021』ではルーカの能力を抜き出したようなカード《異形化》が登場する。赤くなった《変身》だな。これでクリーチャーを変身させるカードは8枚体制になる。ジェスカイ以外にも何か大型のクリーチャーをこれで呼び出すデッキが組まれるかもしれない。やんちゃなリスト、期待してるよ!

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