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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

トーブランの圧倒的な火力! 初心者にもオススメな赤単デッキ(スタンダード)

岩SHOW

 『エルドレインの王権』リリースと同時にMTGアリーナは正式版となった。ローテーションも控えていることでタイミング的にこの夏は手を出せなかった、そんなプレイヤーも安心して新たな環境から新規参入できるようになった。これでますますプレイヤーは増えることだろう。気軽にアリーナで始めて、人と向かい合うテーブルトップへとステップアップしてくれたら既存のプレイヤーにとっても嬉しいことだね。

 始めたばかりのプレイヤーにとって、「どんなデッキを組むのが良いのか」というのはマジックにおける永遠のテーマの1つだ。

 カードを集め始めたばかりの状況でネックとなるのはレア土地の存在。2色以上を捻出するマナ基盤を作るには、レアの土地カードが多数必要になってくる。始めるなら多くても2色、基本土地が大半を占める単色デッキならなお良いね。単色でも勝てるデッキは多数あるし、単色だからこそ扱えるカードがある。

 ここ数年は赤が単色で十分に強力なデッキを組むことができ、多くの初心者にライフを削って勝利する喜びをその身に覚え込ませてきた。ローテーション後の現環境でも、《朱地洞の族長、トーブラン》という「赤単を使いましょう!」と声高に宣言するかのごとき能力を持ったドワーフがいる!

 ということで、今回はルールを覚えた初心者にオススメしたい赤単デッキを紹介だ!

Kayne Best - 「赤単アグロ」
スタンダード (『ラヴニカのギルド』~『エルドレインの王権』)[MO]
18 《
3 《エンバレス城
-土地(21)-

4 《ジンジャーブルート
4 《熱烈な勇者
4 《不気味な修練者
4 《焦がし吐き
4 《チャンドラの吐火
3 《朱地洞の族長、トーブラン
-クリーチャー(23)-
4 《ショック
4 《舞台照らし
4 《災厄の行進
4 《炎の侍祭、チャンドラ
-呪文(16)-
2 《エンバレスの盾割り
3 《レッドキャップの乱闘
4 《溶岩コイル
3 《チャンドラの螺旋炎
3 《実験の狂乱
-サイドボード(15)-
Kayne Best氏のTwitter より引用)
 

 前環境でも存在した、《災厄の行進》を用いた赤単だ。

 このデッキはパワー1のクリーチャーを大量に採用し、これらを最序盤から全力で戦場に出し、それらで集団攻撃することで《災厄の行進》の能力を何度も誘発させ、プレイヤー本体にダメージを叩き込みまくる。

 そうすることで《チャンドラの吐火》のパワーもモリモリと上昇し、あっという間に20点のライフを吹っ飛ばせる……そんな爆発力にあふれた攻めの極致だ。

 ここに《朱地洞の族長、トーブラン》が加わったことで、パワー1のクリーチャーの攻撃も3点ダメージ、《災厄の行進》の能力も3点ダメージと、とても無視できない重い一撃に昇華させよう、というのがデッキのメインコンセプトだ。《焦がし吐き》の能力でも3点飛んでいくので、本当にトープランが戦場に出たターンにそのままゲームエンドまで持っていける。

 トープラン以外にも『エルドレインの王権』から手に入れた新戦力を見ることができる。《熱烈な勇者》《ジンジャーブルート》はともに1マナで速攻持ち、ザクザク殴るこのデッキの尖峰を担い、さらに他の能力のおかげで攻撃を継続しやすい優秀なヤツら。

 《エンバレス城》はこれらの小粒集団で攻撃して《災厄の行進》の能力を誘発させた後に起動して、それらのパワーをまとめて引き上げる。

 サイドボードの《レッドキャップの乱闘》もかなり使い勝手がよく、同型の《炎の侍祭、チャンドラ》を1マナで落とせる点は評価が高い。

 クリーチャーを最大効率で展開して殴り続ける、勝利への導線がシンプルなので初心者にも扱いやすく、勝ちの快感を味わえるオススメのデッキだ。

 この《災厄の行進》タイプの赤単を僕も環境最初期に組んでみた。ランク戦の下位の方ではあるが10連勝することもできたので、僭越ながらここで紹介させてもらおう!

岩SHOW - 「赤単アグロ」
スタンダード (『ラヴニカのギルド』~『エルドレインの王権』)[MO]
17 《
2 《エンバレス城
-土地(19)-

4 《熱烈な勇者
4 《焦がし吐き
4 《イタチ乗りのレッドキャップ
2 《ジンジャーブルート
2 《軍勢の戦親分
3 《朱地洞の族長、トーブラン
1 《駆け回る物焦がし
-クリーチャー(20)-
4 《ショック
4 《舞台照らし
4 《災厄の行進
4 《殺戮の火
1 《エンバレスの宝剣
4 《炎の侍祭、チャンドラ
-呪文(21)-
4 《砕骨の巨人
3 《レッドキャップの乱闘
2 《溶岩コイル
1 《丸焼き
3 《発火の力線
2 《無頼な扇動者、ティボルト
-サイドボード(15)-

 個人的にこの手のデッキを使っていると「土地を引きすぎて攻め手が尽きて負け」という現象(通称マナフラッド)が多々発生するので、土地の枚数は可能な限り切り詰めるのが好みだ。《舞台照らし》で土地は見つける!というご都合主義の考えだが、赤単はそういう都合の良い展開に恵まれてナンボだという開き直りでやっている。

 クリーチャーの顔ぶれも先の一般的なリストとは異なる。トープランの加入により《チャンドラの吐火》がなくても大ダメージは十分に狙えるとの考えで不採用にしてみた。0枚でも問題なくライフは削り切れたが、飛行があれば強いなという場面もあったので2枚ほど、他のカードと入れ替えても良いかなとは思った。

 《イタチ乗りのレッドキャップ》は個人的に大のお気に入り。

 マナを支払えば十分な打点になり、何より騎士である点が優秀。《熱烈な勇者》の能力でパワーを上げることが可能な、勇者自身を除く唯一の赤い1マナクリーチャーがこのイタチ乗りなのだ。これらで1~2ターン目からガッシガシ殴っていくのは本当に気持ちが良い。

 クリーチャー以外にも《殺戮の火》は大きな収穫だ。

 3マナ4点ダメージのインスタントが弱かった時代なし。《ケイヤの怒り》などでクリーチャーを全滅させられようが、これをプレイヤー本体に投げつけて、あっさりと残り一桁のライフを削り切ってやろう。トープランがいると6点火力になり、思わず笑ってしまうのでぜひ体感してみてほしい。

 《エンバレスの宝剣》も1マナクリーチャーを並べて攻めるデッキコンセプトに合致しており、予想外の大ダメージを叩き出してくれた。これによりフォーカスしたデッキを作りたいとも思ったね。

 これらのサンプルリストを参考に、各々手持ちのカードでどんどんと完成形に寄せていく赤単を組んでみてほしい。コモン・アンコモンの占める割合が高く、《エンバレス城》を抜きにして《》20枚とかでも十分やっていけるので、比較的組みやすいデッキなはずだ。こういった赤くてスピーディーなデッキで何度もプレイして、経験値を上げるとともにカードも集めていって、次のデッキ構築につなげる……これが理想かなぁと考えている。

 攻めるデッキが好きだなと感じた初心者は、赤に手を出してみると良いだろう! もちろん、余裕があるならレア土地や神話レアを多数用いる多色デッキから始めちゃっても良いけどね。

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