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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

GO! ドラクセス!(スタンダード)

岩SHOW

 やんちゃなヤツってのが好きだ。漫画や映画なんかでも粗暴な好戦的なキャラが出てくると楽しくなってくる。現代社会では彼らのようにやんちゃに振舞って生きていくことは難しい。だからこそもっと暴れろ、傲岸不遜を貫けとアツくなってしまうのかもしれない。

 マジックでもやんちゃなデッキリストを目にするたびに、こういうのが好き放題暴れて真面目なデッキをくちゃくちゃに踏みつけている光景を思い浮かべてうっとりするってなもんだ。「こんなデッキの対策、用意してない!」というのがこういったやんちゃデッキへの最大の賛辞である。こんなわがままなことをしてくるデッキなんてないだろう、そんな現実的な思考に真っ向から対立する「やりたいこと全力でやってやるよ」という我が道を突き進むデッキ、そういうのを僕はやんちゃだなぁと思うのだ。

 本日はここ最近のスタンダードでもトップクラスにやんちゃだと感じたデッキを紹介しよう。リストを眺めりゃ言いたいことは伝わるはずだ。

ArielNagy - 「ドラクセス・リアニメイト」
Magic Online Standard League 5勝0敗 / スタンダード (2019年7月28日)[MO] [ARENA]
2 《
1 《
4 《湿った墓
4 《水没した地下墓地
4 《繁殖池
2 《内陸の湾港
1 《神秘の神殿
4 《草むした墓
2 《森林の墓地
2 《疾病の神殿

-土地(26)-

4 《秘本綴じのリッチ
4 《炎の大口、ドラクセス

-クリーチャー(8)-
4 《航路の作成
4 《思考消去
3 《暴君の嘲笑
2 《アズカンタの探索
1 《肉儀場の叫び
4 《煤の儀式
4 《蘇生の絆
4 《伝承の収集者、タミヨウ

-呪文(26)-
1 《ペラッカのワーム
4 《強迫
2 《喪心
2 《否認
1 《暴君の嘲笑
1 《肉儀場の叫び
2 《永遠神の投入
2 《覆いを割く者、ナーセット

-サイドボード(15)-

 『基本セット2020』でもトップクラスのヘビー級《炎の大口、ドラクセス》。

 攻撃すれば、戦闘ダメージで7点の他に4点と3点×2と凄まじい値のダメージをばら撒く、これぞ暴君というデザインのドラゴンの中のドラゴンだ。

 ただ、重いコストを支払っても除去耐性がないので割と簡単に処理されてしまうし、戦場に出ただけでは仕事をしないのでライフがピンチの際にはこれを戦場に出しても時すでに……ということが多い。パワフルではあるが難点も抱えたカードなのだ。

 このドラクセスの弱点を帳消しにし、最大17点をまき散らす良いところだけをいただこうと思うのであれば、《蘇生の絆》に白羽の矢が立つってなもんだ。

 このソーサリーを使って墓地から戦場に出すことで5マナとコストを軽減でき、破壊されてもまたこれで釣りなおせばOK。また、《蘇生の絆》は速攻を与えるので、飛び出て即殴って戦場を燃やし尽くすことも可能なのだ。

 そうと決まれば、後はドラクセスを墓地に落とす手段と、コンボが決まるまでの時間を稼ぐカードを詰め込んで、デッキ完成だ。青黒緑の3色で赤のトリプルシンボルのドラゴンを運用しようという禍々しさがビジュアル的にもやんちゃで大変によろしい、「ドラクセス・リアニメイト」の誕生である。

 《思考消去》や《暴君の嘲笑》といったスタンダードでもおなじみの呪文を用いて序盤は相手の攻めを防ぎつつ、諜報能力や《航路の作成》《アズカンタの探索》などでドラクセスを墓地に落とすことを狙う。

 それらの中でも特に《秘本綴じのリッチ》は手札に来たドラクセスを落としつつ、接死と絆魂で戦場を支えるデッキに噛み合ったナイスカード。

 また、これのためにわざわざ緑を足している《伝承の収集者、タミヨウ》も、これで《蘇生の絆》を探しに行きつつついでにドラクセスを墓地に落とすことも狙えるという、ある意味これ1枚でコンボが成り立ってしまうレベルのキーカードなので大事に運用しよう。

 一度使った《蘇生の絆》を拾いなおせて、かつ手札破壊に対しても耐性がつくので頼りになることこの上なし。これまでタミヨウを使わずにドラクセスを復活させるデッキを組んでいた人には、この緑を足したタイプもぜひ検討してほしいところ。

 《蘇生の絆》は、今後クリーチャーが増えれば増えるほどそのポテンシャルを高めていく、夢にあふれた1枚だ。一度でも攻撃すれば大きく戦況を塗り替える、そんなデカブツが今後も現れることを思い描きながら、速攻ドラクセスをGo!と突撃させるのも一興。やんちゃなコンボ、決めてやろうぜ。

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