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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

逆説ストーム(ヴィンテージ)

岩SHOW

 相手をどん底に、自分を頂点に。そういうのを実現してくれるのがマジックにおける必殺技というものだろう。過去にもいろんな必殺技が飛び交ったものだ。

 そして2019年5月、このゲームに新たな必殺技が誕生した。これ、やられたら気絶もんだろうな……まずは《覆いを割く者、ナーセット》を戦場へ。そして続けざまに《Timetwister》!

 お互いの手札と墓地をライブラリーに混ぜて、7枚引きなおす…のは自分だけ。相手はナーセットの能力により1枚しかカードを引けない! これはひどい、ひどすぎる(誉め言葉)。

 《Timetwister》を使うのであれば統率者戦かヴィンテージ。ヴィンテージであれば《Black Lotus》や各種Moxなど0~1マナのアーティファクトも使えるので、なんとこの必殺技を1ターン目にぶっ放すとかいうえげつない行為もたやすい。「ゲームが始まったと思ったらこっちのターンが来る前に手札が1枚になっていた」なんていう頭がおかしくなってしまいそうな大会レポートを目撃する可能性があるってことだ。

 恐ろしいと思う反面、どうせならやる側に回ってみたいと思うのがマジックプレイヤーの本能ではないだろうか。ヴィンテージで一躍大人気カードとなったナーセット。彼女の本気が見たいなら、こんなデッキはどうだろうか?

discoverN - 「逆説ストーム」
Magic Online Competitive Vintage Constructed League 5勝0敗 / ヴィンテージ (2019年5月11日)[MO]
1 《冠雪の島
4 《Volcanic Island
4 《沸騰する小湖
1 《溢れかえる岸辺
1 《汚染された三角州
1 《霧深い雨林
1 《トレイリアのアカデミー
1 《Library of Alexandria
-土地(14)-

2 《瞬唱の魔道士
-クリーチャー(2)-
1 《Black Lotus
1 《Mox Pearl
1 《Mox Sapphire
1 《Mox Jet
1 《Mox Ruby
1 《Mox Emerald
1 《オパールのモックス
1 《魔力の墓所
3 《精神的つまづき
1 《ギタクシア派の調査
1 《Ancestral Recall
1 《渦まく知識
3 《定業
1 《思案
2 《紅蓮破
1 《魔力の櫃
1 《太陽の指輪
2 《師範の占い独楽
1 《目くらまし
1 《Time Walk
1 《ハーキルの召還術
1 《商人の巻物
1 《ぶどう弾
1 《Timetwister
4 《逆説的な結果
4 《意志の力
1 《時を越えた探索
1 《宝船の巡航
4 《覆いを割く者、ナーセット
-呪文(44)-
1 《
4 《トーモッドの墓所
4 《破壊放題
3 《墓掘りの檻
1 《紅蓮破
1 《巣穴からの総出
1 《粉みじん
-サイドボード(15)-
 

 《逆説的な結果》でマナ・アーティファクトを手札に戻して大量ドロー、出しなおしてマナを得てまた唱えてドロー……という動きを繰り返し、同一ターンにとてつもない数の呪文を唱えて勝利する「逆説ストーム」。これに《Timetwister》とナーセットを4枚投入したのがこのリストだ。

 ナーセットは《Timetwister》を抜きにしても、[-2]能力で任意のカードを探しに行けるのでコンボデッキに向いたプレインズウォーカーだ。《時を越えた探索》に相手のドロー妨害がセットになっていると考えれば、どれだけ強いデザインかがよくわかる。

 クリーチャーが戦場に並ぶスタンダードなどのフォーマットならサクッと退場させられることもあるが、そういうデッキがあまりいないヴィンテージでは戦場にも定着しやすく、能力を2回起動できる可能性はかなり高い。《Time Walk》で無理やりってのも良いね。ナーセットから《逆説的な結果》なりアーティファクトなり打ち消しなりを見つけて、コンボの下準備をしよう。

 このデッキの勝ち手段は《ぶどう弾》だ。

 前述の逆説ドローループで同一ターンに20回以上の呪文を唱えて、ストームで相手のライフを超える数のコピーを生み出し、マシンガンのように1点ダメージの雨を降らせて勝利!

 こう聞くと「本当に20回も唱えられるのか?」と思う方も多いかもしれない。《トレイリアのアカデミー》でのブーストもあればそれもできたりするのだが、《瞬唱の魔道士》を使うことでこの手間は大幅に省ける。とりあえず10点分打ち込んでから、瞬唱フラッシュバックで11点、という分割払いでノックアウトだ。

 瞬唱は《逆説的な結果》をフラッシュバックし、またそれで手札に戻して再使用できるという点でも大変に優れている。雑に《Ancestral Recall》を使いまわすだけでもため息が出る強さ。

 注意点として、このデッキ自身もナーセットに弱いことには注意。そのため、打ち消しでありながら先出しされても対処できる《紅蓮破》はメインから必須。もともとヴィンテ-ジでメインから使われることが多かったカードだが、今後はよりその重要性を増すことだろう。

 いや~しかし「開幕ナーセットツイスター」はマジック人生で一度は決めておきたいビッグムーブだね。なかなかデッキを組むのは大変だが、いつかヴィンテージデビューしてやるぞ!という憧れを胸に、マジックという覆いの中にズルズルと引きずり込まれて行ってほしいな……。

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