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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ギデオンの雄姿を見届けろ(スタンダード)

岩SHOW

 『灯争大戦』は過去最高に「カードからストーリーが伝わる」セットである。中でもギデオンとリリアナの2人は主役扱いで、彼らがボーラスとの戦いで何を成し、どのような結末を迎えたかはさまざまなカードから読み取ることができるようになっている。

 リリアナは永遠衆を率いる将軍としてボーラスの命に従うも、最後には反旗を翻し、永遠衆と永遠神を用いて戦う。ギデオンはペガサスに跨り空中戦を行うもオケチラの矢にペガサスが射貫かれ墜落……したところにラクドスがやってきて彼を背に乗せるという胸アツ展開。《黒き剣のギデオン》のイラストはよく見ると上方にラクドスの姿がうっすらと描かれており、ギデオンがこの背から飛び降りて渾身の一撃を放っているシーンだということが読み解ける。カッコイイなぁギデオン。

 しかし彼はその後、ボーラスに背いたことでその報いを受けているリリアナを庇って……どんだけ優しいんだよあんた! 彼はこのセットでその最期の時を迎えるのだった……。

 最後の雄姿をカード化しただけあって、《黒き剣のギデオン》はかなり強力なカードになっている。3マナで4/4のクリーチャーとして扱え、しかも自ターンはダメージも受けないし破壊不能、相討ちを恐れずにガンガン殴っていける安心のギデオン・ブランドだ。

 いつもならこれが忠誠度を用いた能力なのに、今回は常在型能力だからすごい! 殴りながら他のことも出来るのだ。[+1]能力は一見効果が薄く見えるが、自身のクリーチャーに今欲しい能力を与えて攻撃させるのは地味ながらに強力。特に絆魂を与えるのは、ライフを狙ってカードをガンガン消費する赤絡みのデッキなどにとっては悪夢だ。

 このギデオンを中心に、彼と関わりの深い《戦慄衆の将軍、リリアナ》やその他の白と黒のプレインズウォーカーが集結したデッキを紹介しよう!

Diliggord - 「白黒スーパーフレンズ」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2019年4月28日)[MO]
8 《平地
8 《
4 《神無き祭殿
4 《孤立した礼拝堂
-土地(24)-

4 《アジャニの群れ仲間
4 《善意の騎士
4 《悪意の騎士
-クリーチャー(12)-
2 《渇望の時
3 《屈辱
4 《ベナリア史
3 《ケイヤの誓い
2 《ヴラスカの侮辱
3 《黒き剣のギデオン
1 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ
3 《復讐に燃えた血王、ソリン
1 《暴君への敵対者、アジャニ
2 《戦慄衆の将軍、リリアナ
-呪文(24)-
3 《トカートリの儀仗兵
1 《黎明をもたらす者ライラ
3 《強迫
2 《灯の燼滅
1 《渇望の時
2 《肉儀場の叫び
2 《ケイヤの怒り
1 《はぐれ影魔道士、ダブリエル
-サイドボード(15)-
 

 これはMagic Onlineのリーグ戦で5戦全勝したリスト、『灯争大戦』環境になってから最初に公開されたデッキの1つだ。白黒の優秀なプレインズウォーカーに加えて同色が誇る除去呪文、そして《善意の騎士》《悪意の騎士》《ベナリア史》と相互作用で強さを増す騎士・カードの数々で構成されている。

 その最大のテーマは、ライフ回復だ。新環境スタート直後、僕もMTGアリーナで新しいカードを試そうと色々なデッキを組んでプレイしたのだが、自衛能力が高くないデッキは前環境から存在する赤単にボッコボコにされてなんとも辛い思いをした。そういうお試しデッキが増えることを見越して、強い動きが約束されている赤単で戦うのはランク戦やリーグでの勝率を高めてくれる有効な手段だから、自然な流れだね。

 で、このデッキはそんな赤単を倒そうと、ライフを回復しながら盤面を有利にしていく中速デッキである。赤単に苦しめられたプレイヤーは要注目だ。

 ギデオンの他に《復讐に燃えた血王、ソリン》も用いて騎士・クリーチャーたちに絆魂を与えて殴っていく、というのが基本戦術だ。

 ソリンならばギデオンも絆魂を持つので、こうなるともう不死身のライフ吸収マシーンの完成である。ソリン自体もプレインズウォーカーやプレイヤー本体に牽制しつつ回復、死亡したクリーチャーを墓地から回収と、使って見ればなかなかに強力なカードだと実感できる。

 これに加えて《渇望の時》《ヴラスカの侮辱》、そして期待の新カード《ケイヤの誓い》など、除去兼回復カードを用いれば、ライフを保ったまま相手の戦力を削ぎつつこちらが有利な盤面を作っていける。

 これだけ回復要素があるので《アジャニの群れ仲間》もドンドコ大きくすることができる。デカくなって絆魂を持って殴って、また回復! 赤単の心はもうボロボロですわ。リリアナでダメ押ししてやろう。

 僕も同様のデッキをアリーナで試してみたのだが、その際に一部のカードチョイスを変更してみた。その中でもサイドボードの《はぐれ影魔道士、ダブリエル》を増やしたのは大正解だったね。

 新カードを得てまた強くなった「エスパー・コントロール」に対して、手札を最大で3枚奪い、手札を1枚以下に減らしている状況ならば本体に2点ダメージ! クリーチャー除去では倒せず、プレインズウォーカーに触れるカードや打ち消しを使われたとて、後続のギデオンやリリアナなどの本命が生き延びれば十分な活躍である。このカードには今後もお世話になりそうな予感がした。

 白黒のコントロールにもビートにも寄せられる器用なデッキ、君も自分なりの形を試してみよう! ギデオンの優しくも雄々しき姿を心に刻め!

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