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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

Gate of Bolas(スタンダード)

岩SHOW

 あなたはなぜ、マジックを遊ぶのか? いろんな理由があるだろうけど、僕は使いたいカードがあるから、ってのが大きいかな。自分の好きなカードで思いっきりやりたいことをやる。これぞマジックの醍醐味だ。

 今のスタンダードは嬉しいことに「これで暴れ回りたい!」と思わせるパワーカードがいくつもある。《秘宝探究者、ヴラスカ》は1枚でゲームを決められる最高のフィニッシャーだ。《破滅の龍、ニコル・ボーラス》で堅実にアドバンテージを得てから《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》に変身させるのもロマンがある。

 これらをまとめて使う……というのは、多色土地が豊富な今のスタンダードならそれほど難しいことじゃない。ただ4色以上のデッキを組むのであれば、《血の墓所》みたいな2色土地だけでなく、5色のマナを生み出せる土地を使いたいところ。

 ……そんな便利なものあるのかって? あるとも! 好きなカードを好きなだけ使わせてくれる、夢をかなえる5色土地。それは《ギルド門通りの公有地》と《調和の公有地》!

GHash77 - 「Gate of Bolas」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2019年2月4日)[MO] [ARENA]
1 《
1 《
4 《シミックのギルド門
4 《ゴルガリのギルド門
3 《グルールのギルド門
4 《ディミーアのギルド門
3 《イゼットのギルド門
4 《ギルド門通りの公有地
4 《調和の公有地
-土地(28)-

4 《門破りの雄羊
4 《破滅の龍、ニコル・ボーラス
-クリーチャー(8)-
4 《成長のらせん
4 《思考消去
4 《燃え立つ門
4 《ギルド会談
3 《ゴルガリの女王、ヴラスカ
2 《炎鎖のアングラス
3 《秘宝探究者、ヴラスカ
-呪文(24)-
4 《強迫
3 《ショック
2 《溶岩コイル
4 《漂流自我
2 《集団強制
-サイドボード(15)-
 

 ギルド門を用いた門シナジーたっぷりのデッキ。これはその亜種だ。

 《成長のらせん》で門のタップインという弱点を補い、《燃え立つ門》で相手のクリーチャーを除去。《ギルド会談》でカードを補充という門デッキのコントロール要素をそのままに、ボーラスとヴラスカなどパワーカードで相手を圧倒するという、贅の限りを尽くしたデッキだ。こういうハイカロリーなやつ、最高だ。

 ヴラスカは秘宝探究者のみならず《ゴルガリの女王、ヴラスカ》も採用。

 2大ヴラスカでクリーチャーやそれ以外のパーマネントをビシビシ破壊し、盤面を掌握しよう。

 相手の手札は《炎鎖のアングラス》で叩き落とす。

 これら3種のプレインズウォーカーに加えて、ボーラスを覚醒の龍に変身させられたなら、もう怖いものなしだ。いずれのカードも大マイナスが勝利に直結しているので、しっかりと生き延びさせてやろう。もちろん、捌き切ってから特大サイズの《門破りの雄羊》を突撃させて勝つのも楽しいぜ。

 サイドボードには《漂流自我》が4枚も。

 サイドの定番《強迫》、そしてメインから採用している《思考消去》と併せて、打倒コンボデッキ! 《荒野の再生》でマナを得て《運命のきずな》でターンを得て……というデッキに対して、その勝ち手段(《ドミナリアの英雄、テフェリー》や《ハイドロイド混成体》など)を《漂流自我》で奪ってやろう。いくら無限にターンが続けられるようになっても、ゲームに勝つためのカードがなくっちゃ勝利することはできない。メインデッキはそういったデッキに勝ちにくくなっている分、サイドは思いっきり!

 《ギルド会談》でワシワシとカードを引いて、パワーカードを連打して、まくり返すゲーム展開は一度経験すると癖になる。無茶しているデッキにも見えるが、見た目以上にスムーズに動いてくれる。冒頭で触れた《ギルド門通りの公有地》と《調和の公有地》という5色土地8枚体制の賜物だ。まるでかつての《鮮烈な平地》などのビビッドランドと《反射池》の組み合わせを使っているような気持ちになれる。それらで4色以上のデッキを無理やり回していた世代にはグッとくるはずだ。

 先日、特別映像が公開された次期セット『灯争大戦』。プレインズウォーカーが集結していそうなセットで、今からでもこのデッキに組み込める新戦力が来るのかどうか、期待で胸いっぱいだ。皆も5色土地で、良い夢見ようぜ!

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