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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

『ドミナリア』のカードを用いたデッキ案(スタンダード)

岩SHOW

 明後日は『ドミナリア』の発売日! あとわずかで環境が変わるのに、この状況で『イクサランの相克』環境のデッキの話をするのも……でも次の環境でも強いであろうデッキを紹介しておきたい気持ちもある……ということで、本日は次期環境でも相変わらず強者として皆の前に立ちはだかるであろうデッキに、『ドミナリア』の新カードをねじ込んでみたサンプルレシピを紹介しよう! これが何かの参考になったりしたら至上の喜びだ!

 それじゃあ早速いってみよう、今回チョイスしたデッキは……相克環境の最終盤に滑り込んできた「青赤GPG」!

サンプルデッキ:「青赤GPG」
スタンダード (『カラデシュ』~『ドミナリア』)[MO] [ARENA]
6 《
3 《
4 《尖塔断の運河
2 《硫黄の滝
4 《霊気拠点
4 《イプヌの細流

-土地(23)-

4 《ボーマットの急使
4 《狂信的扇動者
4 《査問長官
4 《歩行バリスタ
2 《戦凧の匪賊
4 《機知の勇者
4 《戦闘の祝賀者
2 《戦利品の魔道士
1 《多面相の侍臣

-クリーチャー(29)-
2 《ケルドの炎
4 《来世への門
2 《王神の贈り物

-呪文(8)-
2 《発明の領事、パディーム
2 《栄光をもたらすもの
2 《沈黙の墓石
2 《否認
1 《削剥
2 《火による戦い
2 《焼けつく双陽
2 《多勢の兜

-サイドボード(15)-

 ついこの間紹介したばかりのデッキなので、基本リストと大まかな動きについてはコチラで。《王神の贈り物》で墓地に眠る《戦闘の祝賀者》のコピーである4/4ゾンビを生み出し、攻撃して督励能力を誘発→追加の戦闘フェイズを得てこの動きをもう1回!

 波状攻撃で一気に相手をノックアウトする、驚異的な爆発力を誇る墓地コンボデッキは、次期環境でも相変わらず高い使用率を誇ることだろう。単純に強いし、挙動が面白いので人気デッキとなること間違いなし。

 このデッキに新カードを入れるとすれば……少々リスキーだが、手札をまとめて捨てられる《ケルドの炎》なんてどうだろう。

 GPGデッキは《王神の贈り物》で釣り上げるクリーチャーが必要で、またその贈り物を戦場に出すために《来世への門》を起動するための条件「墓地に6枚以上のクリーチャーカードがある」状況を作らねばならない。そのために《機知の勇者》《ボーマットの急使》などの固定クリーチャー陣に加えて、リストによっては《安堵の再会》を採用していたりもする。その枠を《ケルドの炎》に任せられないかな……と。

 2マナで戦場に出すと「Ⅰ」の能力で一気に手札のカードをすべて捨てるので、お膳立てが済んでいればそのまま《来世への門》起動、贈り物を出して祝賀者連打モードに移行できるのでは……ちょっと都合がよすぎるかな。次のターンには「Ⅱ」の能力でカードを2枚引くことで吐き出した手札の穴埋めをし、「Ⅲ」を迎えることができれば赤いクリーチャーたちの与えるダメージが+2点に! 《狂信的扇動者》が《稲妻》になるぞ! でも赤いクリーチャーと思ったら、贈り物から出てきた黒いゾンビだった、ということもあるのでこの恩恵はあんまりないかもね(笑)。

 サイドボードには対クリーチャー用カードとして《火による戦い》を。

 『ドミナリア』の目玉神話レアである《黎明をもたらす者ライラ》を搭載したデッキは少なからず存在するだろう、スーパースペックのクリーチャーを1枚で処理できるので、赤いデッキのサイドにはとりあえず入れておいても良いかもしれない。ゲームが長引けばキッカーからとんでもないことになるかも?

 そしてサイドには墓地対策をされた際の対策返しとして別の勝ち手段となる《多勢の兜》を採用してみた。

 これを《戦闘の祝賀者》に装備させて戦闘フェイズを迎えることができれば、コピーが生成されそれで督励→追加の戦闘フェイズでまたコピーが出て督励……と、4/1に永久に殴られ続ける世界に相手を引きずり込むことができる。

 この装備品は4マナで起動も5マナと勝負に行くには重いので、2ターンに分けて動くことになるだろう。その隙を《発明の領事、パディーム》でケアできれば……という考えだ。

 パディームは贈り物に飛んでくるアーティファクト破壊対策にもなるので、地味シブ・サイドカードとしてすでに採用しているリストもあるぞ。

オマケ・サンプルデッキ:「白ウィニー」
スタンダード (『カラデシュ』~『ドミナリア』)[MO] [ARENA]
15 《平地
4 《シェフェトの砂丘
2 《信義の砂漠
2 《屍肉あさりの地

-土地(23)-

4 《不屈の護衛
4 《空渡りの野心家
4 《アダントの先兵
4 《善意の騎士
2 《贖罪の聖騎士
4 《ベナリアの軍司令

-クリーチャー(22)-
2 《軍団の上陸
3 《不可解な終焉
2 《征服者の誇り
4 《ベナリア史
2 《排斥
2 《スランの崩落

-呪文(15)-

 《十字軍》と《ハルマゲドン》……っぽい《ベナリアの軍司令》に《スランの崩落》が出てきたので、これはトラディショナルな白ウィニーを組むしかないでしょうよと。

 クリーチャーを並べて強化して、《スランの崩落》で相手の反撃を許さず押し切る! 《ベナリア史》というコストパフォーマンスに大変優れた英雄譚も使わない手はない。

 これにより騎士・クリーチャーの打点を高めることができるので、デッキには可能な限り騎士を入れたいところ。実はこの環境には、白だけでなく黒にも騎士が多く存在する。それらは《軍団の副官》のように同時に吸血鬼でもあり、部族シナジーを持っているので……吸血鬼&騎士デッキなんかも組んでみると面白いかもしれない。

 やっぱり、発売前のデッキを考えている時のワクワク感、これ最高ね! 新環境が、皆にとって素晴らしいものでありますように!

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