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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:キノコザウルス

浅原 晃

 本日は「きのこの日」じゃ。というわけで《キノコザウルス》を紹介するぞい。

 この《キノコザウルス》、初めて「あるギミック」を搭載したクリーチャーなのじゃな。ふぉっふぉっふぉ、何じゃと思うかのう? イラストの顔の怖さで相手プレイヤーを怖がらせるギミック? ふぉっふぉっふぉ、違うぞい。キノコだし実はカードが食べられる素材でできているギミック? 『エルドレインの王権』であったら面白そうじゃな。

 ……いやいや、簡単じゃろう! 《キノコザウルス》はマジックで定番となっておる「+1/+1カウンター」を初めて使ったクリーチャーなのじゃな。

 《キノコザウルス》は最初期の『アンリミテッド』で登場したのじゃ。4マナ2/2とサイズは貧弱なのじゃが、ダメージが与えられて生き延びると+1/+1カウンターが1個置かれて成長していくのじゃな。RPGでもレベル上げはみんな大好きじゃろ? それと同じで、成長していくクリーチャーは人気も高いのじゃ。

 とはいえ、相手を倒して成長するのではなく、傷を負って耐えきると強くなるドMタイプじゃから、基本的には自分で成長させる環境を整える必要があったのじゃな。当時だと《黒死病》や《放蕩魔術師》の能力で《キノコザウルス》をベチベチと叩いて成長させるコンボが使われたりしたのじゃ。この《キノコザウルス》はそれから紆余曲折あって能力が一時期に弱くなったり、種族が二転三転したのじゃが、『イクサラン』の発売に合わせ、恐竜の仲間入りを果たして今に至る(現在は「ファンガス・恐竜」)のじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、何事にも始まりはあるものじゃな。そして、いいものは残り、そうではないものは消えていく、マジックのシステムも世の中の仕組みも同じようなものじゃな。+1/+1カウンターが残り続けているのは、素晴らしい要素だからと言えるじゃろうな。

 しかし、ガフ提督も1回くらいカード化すれば定番になるんじゃが、もう死んでるから無理? いや、それはじゃ、実は息子がいたみたいな設定でお願いするぞい。

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