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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:第二の日の出

浅原 晃

 今日はコロンブスによるアメリカ大陸発見を記念した日、「コロンブス・デー」じゃ。

 「コロンブスの卵」という言葉があるように、卵の逸話が有名なのじゃな。その逸話とはじゃ……えっと、なんだっけかな、あれじゃ、卵焼きに砂糖入れると結構うまい! じゃったかな。いや、違うか……そうじゃ! コロンブスに対して長い船旅って暇じゃないっすか? と誰かが聞いたんじゃな。その時に彼は言ったのじゃ、「ずっと『サニーサイドアップ』1人回ししてたから、だいじょうぶっす!」とな。

 ふぉっふぉっふぉ、ならば今日は伝説の1人回しデッキの1つ、コンボデッキの「サニーサイドアップ」から、キーカードの《第二の日の出》を紹介していくぞい。

 《第二の日の出》は本来、相手の全体除去からのリカバリーを考えるカードなのじゃが、コンボ脳の人たちからすれば、ループさせる、しか見えんカードなんじゃ。そこで目を付けたのが、デッキ名の由来ともなった《スカイクラウドの卵》などの、生け贄に捧げることでマナを変換しながらドローできるアーティファクトなのじゃな。これと《睡蓮の花》によるマナ加速と合わせて《第二の日の出》を使えば、ドローとマナがじゃんじゃん増えていったのじゃ。これを繰り返してループさせ、《黄鉄の呪文爆弾》でフィニッシュするデッキが生まれたのじゃな。

 このデッキ、モダン環境でも一時期存在しておったのじゃが、ちと暴れ方に問題があってのう。1ターンがむちゃくちゃ長いのじゃ。3分クッキングならまだしも、10分以上の時間を1ターンに使うことがあったため、トーナメントの進行を妨げるといった理由で《第二の日の出》は禁止されたのじゃ。

 さすがは1日が潰れると言われた伝説の1人回しデッキというわけじゃ。そりゃ、コロンブスも航海に持っていくというもんじゃ……って、コロンブスの卵はそんな話じゃない? あー、じゃあ、あっちか、ヨッシーの卵の親戚であっとる?

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