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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:ネビニラルの円盤

浅原 晃

 今日は「UFOの日」じゃ。UFOとは未確認飛行物体、一般的には宇宙人が地球に来る際の空飛ぶ円盤の乗り物というイメージかのう。1947年6月24日、アメリカ人のケネス・アーノルドが9個の奇妙な物体を目撃した事件から、UFOは空飛ぶ円盤といったイメージが定着したのじゃ。実際に宇宙人だったかは結局分からんのじゃが、人の興味を惹くには十分な事件と言えるじゃろう。

 ドミナリアでも円盤は目撃されておらんのかって? ふぉっふぉっふぉ、昔はある円盤がクルクルと戦場を回っておったのう。今日、紹介するカードは飛ぶにしても、自分ごとパーマネントをどこかへ飛ばしてしまう、《ネビニラルの円盤》じゃ。

 アーティファクトには全体除去の能力を持ったものも多いんじゃが、その中でもこの《ネビニラルの円盤》は最強の一角と呼べるじゃろう。何せ、クリーチャー、アーティファクト、エンチャントをすべて破壊してしまえるのじゃからな。タップインでタイムラグはあるものの、起動するタイミングは選べるため、相手のターンエンドに起動できたりと便利な1枚じゃった。特に黒はアーティファクトもエンチャントも壊せない色じゃから、これの恩恵を大いに受けたのじゃな。

 中でも《ネクロポーテンス》とのコンビで組まれた「ネクロディスク」というデッキは、「ネクロの夏」と呼ばれるほどに暴れまわったのじゃ。《ネクロポーテンス》でカードを引きまくって、デメリットの残る《ネクロポーテンス》を《ネビニラルの円盤》で相手の戦場ごとリセットと、めちゃくちゃなアドバンテージを生み出しておったのじゃ。

 ちなみに、《ネビニラルの円盤》のネビニラルは魔術師の名前なんじゃが、実在するアメリカの作家ラリー・ニーヴンの名前を逆読みにしたアナグラムなんじゃな。昔のカードに見られる遊び心というやつじゃのう。円盤じゃし、能力を使う時は「回しまーす」などと言ったものじゃ。ふぉっふぉっふぉ、効果自体に遊び心? それは、無じゃな。

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