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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:鋸刃の矢

浅原 晃

 コーク? レッブル? モンエナ? ドクペ? メッコール? ふぉっふぉっふぉ、今日ばかりはわしは、三ツ矢サイダーと決めておるのじゃ。今日は328と語呂を合わせた三ツ矢サイダーの日じゃからのう。三ツ矢サイダーは1884年から歴史ある飲み物じゃ。炭酸のシュワっとした感じが癖になるんじゃな。三ツ矢という名前にちなんで、今回は3回まで使える矢ということでじゃ、トーナメントシーンでも活躍した《鋸刃の矢》を紹介していくぞい。

 《鋸刃の矢》は英語名から、通称「セラ矢」と呼ばれたカードじゃ。4マナのアーティファクトで、タップで3回まで−1/−1カウンターをクリーチャーに置くことができるんじゃ。少し重いと思うかもしれんが、先に設置しておける点や、戦闘でのトリックとして利用できる点、そして、何より、アーティファクトなので、色対策のカードに引っかからない除去として重宝されておったのじゃな。

 例えば、今は存在しない能力じゃが、当時はプロテクションと呼ばれる、色対策の能力が全盛期でのう。仮に黒いデッキがとっても強いとなった場合は、《白き盾の騎士団》や《白騎士》といったプロテクション(黒)を持ったクリーチャーを使うのが、強力な対抗策じゃったのじゃ。プロテクションはその色のダメージや効果の対象にならなかったからのう、単色にとっては、今で言えば、破壊不能と呪禁を一緒に持ったクリーチャーを相手にしている気分なわけじゃな。

 そこで、さらなる対抗策として持ち上がったのが、この《鋸刃の矢》だったのじゃ。また、白、青、緑といった除去の薄い色でどうしても、除去を取りたいといった場合でも使われたのう。いつの世も、便利なアーティファクトには出番はあるものじゃな。

 そうそう、歴代の三ツ矢サイダーの広告には旬の芸能人がずらりと並んでおるんじゃな。ふぉっふぉっふぉ、来年はガフ提督なんてどうかのう? 旬じゃない? ふぉっふぉっふぉ、分からんぞい。 一生カード化されなさそうなキャラクターの中では知名度は高い方じゃと思うんじゃぞい。……サイダー持ってこーい! 今日は浴びるほど飲むぞい。

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