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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:肉占い

浅原 晃

 晩飯は焼肉かすき焼きか、はたまた、ステーキ、いや、とんかつも捨てがたい……肉という括りも、こう選択肢が多いと、めにーめにー悩んでしまうのう、こうなると、もういっそのこと占いで決めたいものじゃな。

 そうじゃ、毎月29日はみんな大好き肉の日じゃ。そんなわけで今回は肉に関連したカード、『テンペスト』期の黒ウィニーを支えた《肉占い》を紹介していくぞい。ふぉっふぉっふぉ、まあ、食べられる肉とはえらいテイストが異なるがのう。

 1マナでパワー2というのは、今でこそ普通のスペックじゃが、当時(1997年)は結構珍しいものじゃった。マジック初期の代表的な1マナ・パワー2のクリーチャーと言えば《サバンナ・ライオン》じゃが、2/1のバニラ(能力なし)クリーチャーにも関わらず、レアじゃったからのう。当時のデザインとしては1マナのパワー2はオーバースペックと考えられておったのじゃな。

 それを考えると、『テンペスト』ブロックで登場した《肉占い》、《カーノファージ》などは革新的なカードで、登場以降、黒ウィニーの原動力となっていったのじゃ。黒らしく、プレイヤーに対しての自傷というデメリットこそあるものの、先に相手のライフを0にすれば関係ないからのう、これによって環境が一気に高速化したというわけじゃな。当時は《暗黒の儀式》まで使えたから、1ターン目にパワー2が3体並ぶこともある上に、それを凌いだとしても、《ダウスィーの殺害者》といったシャドー能力を持ったクリーチャーが攻めてくるのじゃから、なかなかに強力なデッキじゃった。

 まあ、黒は黒で《日中の光》という、出されたら後はぼーっと見てるだけという、とんでもサイドカードを食らったりもしたのじゃがな……。こうした、殺伐としたやりとりも20年前とはのう、懐かしいものじゃて。

 さて、今日の晩飯はハンバーグに決めたぞい。なぜかって? ハンバーグ用の肉とかけて1ターン目に《肉占い》を3枚出された自分ととくのじゃ。その心は一瞬でミンチにされました。じゃな、ふぉっふぉっふぉ。おや? おかしいのう、笑っても良いんじゃがのう。

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