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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:火炎放射

浅原 晃

 今日は1、2、3の日ということでな、対象に1、2、3点のダメージを与える効果を持った《火炎放射》を紹介するぞい。

 マジックでは特定の効果やテーマが共通した呪文のシリーズが多く存在しておるのは、みなも知っての通りじゃ。最古では《治癒の軟膏》《暗黒の儀式》《稲妻》《巨大化》、そして《Ancestral Recall》が知られておる。これらは1マナで3に関連した何かを発生させるといったテーマで作られたカードというわけじゃな。もし、《治癒の軟膏》を持っていて、相手に《Ancestrall Recall》を打たれたら、さすがのわしでも真顔でぶち切れそうになるじゃろうが、まあ、その辺は共通のテーマゆえ、強さまで一緒というわけではないのじゃ。

 同じように《火炎放射》を元祖として、1、2、3という数字をテーマとして作られた呪文がいろいろ作られておる。例えば、3体のクリーチャーを強化する《増え続ける成長》、逆に弱体化する《増え続ける荒廃》、3体のクリーチャーを出す《獣性の脅威》、3枚のインスタントをサーチする《火想者の予見》、そして、最新バージョンでは点数で見たマナ・コスト1、2、3のクリーチャーを墓地から戦場に戻す《陰惨な生類》が墓地利用のデッキで話題になったりもしたかのう。

 こうした効果のカードは元の《火炎放射》の英語で使われていた円錐(Cone)から取って、円錐カードとも言われているそうじゃ。古いプレイヤーは効果の似ている《降り注ぐ塊炭》の愛称「ピンポンパン」に合わせてそのまんま「ピンポンパン」シリーズと呼ぶこともあるようじゃな。こうした視点でカードのデザインを見るのも味があってなかなか面白いものじゃ。

 そういえば、円錐(Cone)繋がりの話じゃと、少し前、プロである行弘賢の誕生日に同じくプロの八十岡翔太がプレゼントとして、カラーコーン(cone)を1個送りつけるという謎極まる事件があったようじゃが、ひょっとして、わしは謎を解いてしまったかもしれんのう……マジックにおける円錐(cone)の意味と初めは1個という符号……自らを以て最新の円錐(Cone)となろうとしている犯人、この事件は終わってないのかもしれんのう……。

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