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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:ジェスカイ・テンポ(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:ジェスカイ・テンポ(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは掲載の1~2週間前に英語圏向けに制作され、英語サイトから全世界に発信されています。そのため、一部記事と内容が重複することがあります。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は24日(火)~27日(金)の更新です。


 今週最後に紹介するのはMartin Juzaが再びのトップ8入賞を射止めたジェスカイ・テンポ。

 ジェスカイといえばこのところトークン型が主流となっていますが、Juzaのバージョンはリストにある《カマキリの乗り手》が代表するように、まずクリーチャー、そして火力で押すという、『タルキール覇王譚』発売直後に見かけたジェスカイ・ウィンズの後継バージョンと呼べるもの。
 それを可能にしたのは『運命再編』で収録された2つのインスタント、《乱撃斬》と《勇敢な姿勢》ですね。

 軽くて打ちやすい《乱撃斬》のおかげで序盤の展開負けを防ぐことが可能になり、《勇敢な姿勢》が自分のダメージ源であるクリーチャーを守りつつ、こちらのクリーチャー攻撃を阻む《包囲サイ》のようなカードを除去するという役目を担っています。

 ただしここまでなら環境にある白赤2色のビートダウンでも同じことをしています。
 このデッキが優れているのは、これら軽いカードを使って、ゲームをリードしきれなかった時の対策がきっちりと取られていること。
 もちろん白赤の《前哨地の包囲》もその役目を担っているのですが、《宝船の巡航》の方が1~2マナで唱えられ、即時に引いたクリーチャーを展開できる分だけデッキに合っています。

 対戦相手よりも早く手数を使い、その結果早く墓地が貯まるのでその墓地をも利用する。サイドボード後はカードの総枚数が多いので、重い《太陽の勇者、エルズペス》を入れやすい。
 《カマキリの乗り手》だけでは青を足す理由に薄いと思いましたが、これならば納得です。

Martin Juza
グランプリ・セビリア2015 5位 / スタンダード[MO] [ARENA]
2 《
2 《平地
4 《溢れかえる岸辺
4 《神秘の僧院
4 《シヴの浅瀬
2 《天啓の神殿
2 《戦場の鍛冶場
4 《凱旋の神殿

-土地(24)-

4 《道の探求者
1 《魂火の大導師
4 《ゴブリンの熟練扇動者
4 《カマキリの乗り手
3 《嵐の息吹のドラゴン

-クリーチャー(16)-
3 《乱撃斬
4 《稲妻の一撃
3 《勇敢な姿勢
1 《アブザンの優位
4 《かき立てる炎
1 《前哨地の包囲
3 《宝船の巡航
1 《時を越えた探索

-呪文(20)-
2 《オレスコスの王、ブリマーズ
3 《軽蔑的な一撃
2 《否認
1 《異端の輝き
1 《勇敢な姿勢
3 《神々の憤怒
1 《前哨地の包囲
2 《太陽の勇者、エルズペス

-サイドボード(15)-

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