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第55回:デッキ紹介《全族党に連なる者、ベトー》

クロタカ


 読者の皆さん、こんにちは!統率者戦大好きクロタカ(@clotaka1)です。

 今回は『タルキール:龍嵐録』に収録されているカードの中から統率者を1つピックアップして、デッキパワーレベル5〜6にカスタマイズしたデッキを紹介していきます!
 

目次


 

統率者紹介

 今回紹介するデッキの統率者は、《全族党に連なる者、ベトー》です!

 
全族党に連なる者、ベトー》の特徴

 《全族党に連なる者、ベトー》は以下の能力を持っています。

飛行
あなたの終了ステップの開始時に、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーのタフネスの合計が10以上である場合、カードを1枚引く。その後、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーのタフネスの合計が20以上なら、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーをアンタップする。その後、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーのタフネスが40以上なら、各対戦相手はそれぞれ自分のライフの端数を切り上げた半分の点数のライフを失う。

 自分がコントロールしているクリーチャーのタフネスの合計値を参照して、合計値が高くなるごとに、より多くのボーナスを得ることができます。
 

目指しているレベル

 この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。

commander_deck_level_ja.jpg  

※現状の統率者戦ブラケット的には、ブラケット3:アップグレードを目安に作っています。

commander_deck_level_ja.jpg  

 それではデッキリストをご紹介します。


 

デッキリスト

「《全族党に連なる者、ベトー》」、製作者:クロタカ[MO] [ARENA]
1 《全族党に連なる者、ベトー
-統率者(1)-

3 《平地
2 《
7 《
1 《統率の塔
1 《英雄の公有地
1 《寓話の小道
1 《インダサのトライオーム
1 《つぶやき林
1 《吹きさらしの荒野
1 《湿地の干潟
1 《新緑の地下墓地
1 《寺院の庭
1 《神無き祭殿
1 《草むした墓
1 《豪勢な大通り
1 《勝者の大霊堂
1 《下生えの競技場
1 《草茂る農地
1 《砕かれた聖域
1 《死天狗茸の林間地
1 《樹木茂る砦
1 《悪臭の荒野
1 《黄昏のぬかるみ
1 《活発な野生林
1 《クローサの境界
1 《ガヴォニーの居住区
1 《噴水港
-土地(36)-

1 《死儀礼のシャーマン
1 《樹上の草食獣
1 《極楽鳥
1 《欠片の壁
1 《森の女人像
1 《前兆の壁
1 《草茂る胸壁
1 《極楽の羽ばたき飛行機械
1 《花の壁
1 《根の壁
1 《歓迎する吸血鬼
1 《カタパルトの有象無象
1 《木彫りの女人像
1 《永劫の活力
1 《フェイ庄の古老
1 《魔女の結界師
1 《不屈の古樹
1 《不動なるフェロザー
1 《塁壁の設計家
1 《東屋の支持者
1 《解放の樹
1 《アクロゾズの放血者
1 《地獄の樹
1 《終わりなき巣網のアラスタ
1 《セレズニアの声、トロスターニ
1 《獣に囁く者
1 《死の頂点、ネスロイ
1 《オーランの凍り牙
1 《肥えた緑甲羅
1 《聳えるタイタン
1 《世紀の群れ使い、バルディン
1 《セラのアバター
1 《永遠の魂
1 《林冠の巨龍
1 《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル
1 《絶望の魔神
-クリーチャー(36)-
1 《剣を鍬に
1 《俗世の教示者
1 《塔の防衛
1 《集団的防衛
1 《暗殺者の戦利品
1 《蜘蛛の襲来
1 《アブザンの魔除け
1 《不敬者破り
1 《ザットの意志
1 《苦い真理
1 《アガディームの覚醒
1 《橋仕掛けの戦い
1 《吸心
1 《調和
1 《報いの波
1 《告別
1 《集会の季節
1 《エント最後の進軍
1 《ガラクの目覚め
1 《突撃陣形
1 《ストーンスキン
1 《息詰まる徴税
1 《不自然な成長
1 《傷の反射
1 《太陽の指輪
1 《稲妻のすね当て
1 《アブザンの碑
-呪文(27)-

 


 

各カードの役割分類

除去(11)
ドロー(12)
マナ加速(12)
サーチ(2)
クリーチャー強化(10)
クリーチャー・トークン生成(3)
ライフを2倍失わせる(3)
ライフを失わせる(1)
ライフ回復(1)
タフネスの高いクリーチャー(6)
墓地にあるクリーチャーを戦場に戻す(2)
クリーチャー化する土地(1)
戦闘ダメージ軽減(1)
墓地対策(1)
除去対策(2)

※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。


 

統率者の選択理由

 僕は今までタフネスシナジーのあるデッキを組んだことがなかったのですが、『タルキール:龍嵐録』のリストの中から《全族党に連なる者、ベトー》を見つけた時に、「タフネスの合計ってなんか斬新でおもしろそう!」と思いデッキを組むことにしました。


 

全族党に連なる者、ベトー》デッキの良いところ

 ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。

タフネスを上げるのが楽しい!

 《全族党に連なる者、ベトー》がタフネスの合計値を参照する能力を持っているので、「クリーチャーを出してタフネスの合計値を上げる」、それだけで結構楽しめちゃうデッキとなっています。

 それではデッキに採用しているタフネス増加プランをいくつか紹介します!

 
 
 
 
 
タフネスシナジーが豊富!

 タフネス高めなクリーチャーを大量に採用していることもあって、それらを有効活用できるように、タフネスシナジーを持つカードもデッキ内に複数枚入れてあります。

 
 
  • タフネスの合計に等しい+1/+1カウンターが置かれて戦場に出てくる《聳えるタイタン》!
 
  • タフネスに等しい+1/+1カウンターを置く《林冠の巨龍》!
 
  • タフネスの最大値に等しいパワー/タフネス持ちトークンを生成する《アブザンの碑》!
 
 
  • 防衛クリーチャー数を参照してマナを加える《草茂る胸壁》!
 
ディフェンス力に定評がある!

 ほとんどのクリーチャーが高タフネスなので、戦闘や直接ダメージ呪文などで除去されづらく、ディフェンス力(防御力)はかなり高めです。

 

 飛行による上からの攻撃に関しても、《全族党に連なる者、ベトー》や他の飛行or到達持ちクリーチャーでガッチリガード!

 

 タフネスの合計が20以上になったら、《全族党に連なる者、ベトー》の能力でクリーチャー全体をアンタップできるので、攻撃を躊躇する必要もありません!

 いざとなったら《集団的防衛》でクリーチャーを除去から守ったり、《蜘蛛の襲来》で戦闘ダメージを軽減しちゃいましょう!

 
 

ピックアップカード

 ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。

肥えた緑甲羅
 

 到達持ちのブルームバロウ出身エレメンタル・海亀クリーチャー。《肥えた緑甲羅》かタフネスがパワーより大きいクリーチャーを出すと、ライブラリーの一番上を見て、土地なら戦場に、そうでないなら手札に加えることができます。デッキ内にはタフネスがパワーより大きいクリーチャーが(《全族党に連なる者、ベトー》含めて)28枚もいるので、結構な高確率で《肥えた緑甲羅》の能力を誘発させることが可能です。

 そして《肥えた緑甲羅》のもう1つの能力が、土地10個以上でクリーチャー全体+2/+2修正!しっかりタフネスも強化されるので、《全族党に連なる者、ベトー》との相性も◎!

地獄の樹
 

 タフネス13!《全族党に連なる者、ベトー》と合わせれば、2体でタフネス合計20!そして《地獄の樹》の能力で対戦相手のライフとタフネスを交換したら、(対戦相手のライフが33点以上だった場合)一気にタフネス合計40以上になれるかも!

報いの波
 

 各クリーチャーに自身のパワー分のダメージを与える全体除去カード。前述しているように、このデッキにはタフネスがパワーより大きいクリーチャーが大量にいるので、あまり《報いの波》の被害を受けないようになっています。

 もし対戦相手がパワー/タフネスが同数のクリーチャーや、パワーの方が大きいクリーチャーばかりをコントロールしていたら、対戦相手のクリーチャーだけを一掃して、一方的な盤面を作り上げることも可能です!

エント最後の進軍
 

 タフネスの最大値に等しい枚数のカードを引ける、豪快なドロー呪文。もしライフ30点=タフネス30の《永遠の魂》をコントロールしていたら、30枚ドロー!さらに手札にあるクリーチャーを好きなだけ戦場に出せるので、高タフネスクリーチャーが複数体いれば、一気にタフネス40オーバーへ到達できちゃうかもしれません!


 

デッキの回し方で意識するポイント

 ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。

クリーチャーはタップし得

 タフネスの合計が20以上だと、《全族党に連なる者、ベトー》の能力で終了ステップに自陣クリーチャー全体をアンタップすることができます。後でアンタップできるから、攻撃や通称「タップ能力」などは使い得。

 

 特にマナ・クリーチャーは、一度タップ能力を使ってアンタップした後に《アブザンの魔除け》などのインスタントを構えたり、

 

 《ガヴォニーの居住区》などの起動型能力にマナを使えたりと、相性抜群です!

 
「ターン終了時まで」の効果は終了ステップにも継続する

 《橋仕掛けの戦い》や《活発な野生林》などの「ターン終了時まで」と書かれた効果は、終了ステップ中にもまだ効果が継続しています。

回転

 

 《全族党に連なる者、ベトー》の能力誘発時にも効果は継続しているので、タフネス合計値の計算でも忘れないようにしましょう!


 

勝ちパターン紹介

 ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。

ライフを2倍失わせるカードと《全族党に連なる者、ベトー》のコンボ!
 

 対戦相手のライフを2倍失わせる《アクロゾズの放血者》、《絶望の魔神》、《傷の反射》。

 

 これらと《全族党に連なる者、ベトー》を組み合わせると、(タフネス合計が40以上の場合)対戦相手のライフを半分失わせる→さらに同じ点数のライフを失わせて、一気にライフを0にすることができます!

タフネス分のダメージを与える!

 パワーではなくタフネスに等しい戦闘ダメージを与えられるようにする《不動なるフェロザー》、《世紀の群れ使い、バルディン》、《突撃陣形》。

 

 これらがあると《全族党に連なる者、ベトー》はタフネスが7なので7点ダメージ。《ストーンスキン》をつけたら17点!

 

 さらに《塔の防衛》で+0/+5修正を与えたら、タフネスが22になり、統率者ダメージワンパンも可能!

 
カタパルトの有象無象》(《カタパルト隊長》)でタフネスシュート!

回転

 

 タップ能力で生け贄に捧げたクリーチャーのタフネス分のライフを失わせる《カタパルト隊長》。これでライフ30点=タフネス30の《セラのアバター》を生け贄に捧げたら、30点シュート!

 

 《全族党に連なる者、ベトー》の能力でアンタップしてあげれば、連続シュートも打てちゃいます!


 今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。

 それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!

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