EVENT COVERAGE

プロツアー『イクサランの相克』

観戦記事

第16回戦:Andrea Mengucci(イタリア) vs. Makis Matsoukas(ギリシャ)

矢吹 哲也
authorpic_FrankKarsten.jpg

Frank Karsten / Tr. Tetsuya Yabuki / Edit. Yusuke Yoshikawa

2018年2月3日


アンドレア・メングッチ/Andrea Mengucci(世界ランキング18位/5色人間) vs. マキス・マツォカス/Makis Matsoukas(親和)

 両者はここまで11勝4敗の成績で予選ラウンド最終戦を迎えた。トップ8入賞のためには、ここで勝利した上でタイブレークに望みをかける他にない。

 チーム「Connected Company」のアンドレア・メングッチ(現在世界ランキング18位)は、プロツアー・トップ8入賞を2回経験している。チーム「Snapcardster」所属のゴールド・レベル・プロ、マキス・マツォカスもまた、プロツアー『カラデシュ』でトップ4という結果を残している。

 ふたりの戦いは、新旧アグロ・デッキ対決となった。マツォカスの「親和」デッキはモダンが創設されて以来このフォーマットの中心に居続け、一方のメングッチが操る「5色人間」は『イクサラン』で《手付かずの領土》と《帆凧の掠め盗り》を得て成立し今大会で花開いたデッキだ。果たして人間たちは、《電結の荒廃者》とロボット軍団を相手にしても立っていられるだろうか?

ptrix-feature-r16.jpg
トップ8入賞へと滑り込む望みをつなぐための1勝を求めて、世界ランキング18位のアンドレア・メングッチとマキス・マツォカスが激突する。

ゲーム展開

 先手のメングッチが1ターン目に繰り出したパーマネントはふたつ。《手付かずの領土》から《貴族の教主》だ。一方、マツォカスの第1ターン、彼は「親和」にふさわしい動きを見せる。《墨蛾の生息地》、《オパールのモックス》、《大霊堂のスカージ》、《羽ばたき飛行機械》、《信号の邪魔者》――5つものパーマネントを一挙に展開して見せたのだ。

 マツォカスはさらに続くターン、《頭蓋囲い》を加えて高パワーの回避能力持ちクリーチャーで攻撃を始めた。それでもメングッチは、喜々としてダメージ・レースに応じた。2枚の《カマキリの乗り手》が、攻防にわたって活躍した。

 数ターン後、メングッチは《カマキリの乗り手》と《帆凧の掠め盗り》をというブロッカーを用意しつつ、人間の部隊で総攻撃に出た。

ptrix-feature-makis.jpg
猛烈な速度でスタートを切ったマツォカスだが、対戦相手には空からの攻撃を食い止める手段があった。

 ライフ・レースは白熱したものだった。マツォカスはメングッチのライフを残り1点まで追い詰め、毒カウンターも8個与えた。試合後にマツォカス自身、《頭蓋囲い》の装備先が違えば結果も違ったのではないかと振り返るほどの接戦だった。だが結果的に、メングッチのブロッカーは彼のライフを守り切り、第1ゲームの勝利をもたらしたのだった。

 第2ゲーム、先手を得たマツォカスは再び第1ゲームと同じ5枚を1ターン目に展開した。だが今度はその先が続かなかった。2ターン目に3点と毒カウンター2個の攻撃を仕掛け、《感電破》でメングッチの展開を妨害したものの、《電結の荒廃者》も《頭蓋囲い》も、《鋼の監視者》も《エーテリウムの達人》もない軍勢では心許ない。

ptrix-feature-mengucci.jpg
プレイできるカード・タイプは非常に限られるメングッチの「5色人間」だが、繰り出される人間たちはその強力さを証明してきた。

 一方のメングッチは《教区の勇者》、《アクロスの英雄、キテオン》と展開を進め、《霊気の薬瓶》を構えてターンを返した。

 マツォカスが《信号の邪魔者》と2体の《大霊堂のスカージ》、《羽ばたき飛行機械》で攻撃に向かうと、メングッチは《霊気の薬瓶》を起動して《幻影の像》を繰り出した。《大霊堂のスカージ》をコピーすると、《信号の邪魔者》をブロックする。これでゲームの趨勢はメングッチの有利に大きく傾いた。

 メングッチは続く3手でアドバンテージ差を確固たるものにした。《戦争の報い、禍汰奇》はマツォカスのアーティファクトに重い税をかけ、残る回避能力持ちのクリーチャーも2枚の《反射魔道士》でバウンスしたのだ。

 メングッチの盤面には5体のクリーチャーが並び、マツォカスの側には1体もいなくなった。この状況から「親和」が持ち直す手立てはない。マツォカスは敗北を認め、右手を差し出したのだった。

アンドレア・メングッチ 2-0 マキス・マツォカス

 この試合を制したアンドレア・メングッチはその後のタイブレークも乗り越え、トップ8に滑り込んだ!

Andrea Mengucci - 「5色人間」
プロツアー『イクサランの相克』 / モダン (2018年2月2~4日)[MO]
1 《平地
4 《地平線の梢
2 《金属海の沿岸
4 《古代の聖塔
4 《魂の洞窟
4 《手付かずの領土

-土地(19)-

4 《教区の勇者
4 《貴族の教主
1 《アクロスの英雄、キテオン
4 《帆凧の掠め盗り
4 《翻弄する魔道士
4 《幻影の像
4 《サリアの副官
4 《スレイベンの守護者、サリア
4 《カマキリの乗り手
4 《反射魔道士

-クリーチャー(37)-
4 《霊気の薬瓶

-呪文(4)-
2 《オーリオックのチャンピオン
2 《戦争の報い、禍汰奇
1 《無私の霊魂
2 《イゼットの静電術師
2 《罪の収集者
1 《ザスリッドの屍術師
2 《はらわた撃ち
2 《墓掘りの檻
1 《四肢切断

-サイドボード(15)-
Makis Matsoukas - 「親和」
プロツアー『イクサランの相克』 / モダン (2018年2月2~4日)[MO]
4 《ダークスティールの城塞
4 《ちらつき蛾の生息地
4 《墨蛾の生息地
4 《産業の塔
1 《空僻地

-土地(17)-

4 《羽ばたき飛行機械
2 《メムナイト
4 《信号の邪魔者
4 《電結の荒廃者
4 《鋼の監視者
4 《大霊堂のスカージ
3 《エーテリウムの達人
2 《刻まれた勇者

-クリーチャー(27)-
4 《オパールのモックス
1 《溶接の壺
4 《バネ葉の太鼓
3 《感電破
4 《頭蓋囲い

-呪文(16)-
2 《刻まれた勇者
3 《思考囲い
1 《急送
2 《古えの遺恨
2 《安らかなる眠り
3 《血染めの月
2 《ギラプールの霊気格子

-サイドボード(15)-
  • この記事をシェアする