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プロツアー・パリ11

読み物

Round 12: Owen Turtenwald(アメリカ) vs. 八十岡 翔太(東京)

/

「オーウェン!」

by Nate Price / translated by Masashi Oiso


オーウェン・ツァーテンヴァルド(Caw-Go) vs. 八十岡 翔太(青白黒コントロール)

Game 1

 オーウェン・ツァーテンヴァルドがダイスロールに勝って先攻。オーウェンは戦場と手札へ2枚ずつの《戦隊の鷹》を供給したが、八十岡は《漸増爆弾》で場の《戦隊の鷹》を相殺した。八十岡の《強迫》でオーウェンの《精神を刻む者、ジェイス》2枚、《審判の日》、《ギデオン・ジュラ》、《戦隊の鷹》2枚が公開され、《精神を刻む者、ジェイス》が墓地へ。しかし、返しのターンでもう一枚が戦場に着地、すぐさまオーウェンに《渦まく知識》を提供する。八十岡が《コジレックの審問》をキャストすると、新たに公開されたのは、さらに追加の《精神を刻む者、ジェイス》と《シルヴォクの生命杖》(訳注:《シルヴォクの生命杖》を選択)。


八十岡 翔太はオーウェン・ツァーテンヴァルドとその仲間達に対峙する。

 八十岡はまず《漸増爆弾》でオーウェンの《戦隊の鷹》を吹き飛ばし、自らの《戦隊の鷹》をキャスト。3枚の仲間を探してくる。これに動じず、オーウェンは《ギデオン・ジュラ》をキャスト、+2の能力により鷹から《精神を刻む者、ジェイス》を守る。八十岡は《戦隊の鷹》で《ギデオン・ジュラ》をつっつきながら仲間を追加するが、オーウェンは最後の鷹で相討ちを取り、ペースを抑える。この間ジェイスの能力を使い続けるオーウェンは、圧倒的なアドバンテージで八十岡の脅威に対処する。《忍び寄るタール坑》には《地盤の際》、《ジェイス・ベレレン》には《マナ漏出》だ。

 プレインズウォーカー達と潤沢な手札に守られたオーウェンは、ついに攻勢に出る。まず《審判の日》で戦場を一掃し、クリーチャー化した《ギデオン・ジュラ》が攻撃を開始。《地盤の際》が土地クリーチャーの攻撃を牽制しているので安心だ。八十岡は最後の鷹をブロッカーに用意するが、オーウェンはジェイスの《送還》能力で鷹を追い返し、ギデオンによる攻撃をゆるめない。八十岡は自らの《ギデオン・ジュラ》で対抗するが、オーウェンは2枚の《呪文貫き》で応え、ギデオンがライフを削り取った。

 オーウェン 1-0 八十岡

 《精神を刻む者、ジェイス》は驚くべきパワーカードであり、このマッチアップのキーカードの1つだ。オーウェンが序盤に複数枚のジェイスを掴んだことが1ゲーム目の勝因となった。次のゲームで先攻の八十岡はジェイスを先に出す権利を持っており、さらにオーウェンの2度のマリガンにより優位を広げている。

Game 2

 八十岡はノータイムで《湿地の干潟》から《平地》をフェッチし、2ターン目の《戦隊の鷹》をキャストする。更に攻撃と《定業》の後、2匹目を戦場に加えた。八十岡の手札は鷹のおかげで一杯であり、1ゲーム目のオーウェンを彷彿とさせる。八十岡が《コジレックの審問》をキャストすると、オーウェンは《呪文貫き》で八十岡をタップアウトさせ、3マナ以下のカードの無い手札を即座に公開した。


八十岡は全てを整理する。

 オーウェンは《地盤の際》で八十岡の《忍び寄るタール坑》を破壊し《精神を刻む者、ジェイス》をキャストするマナを縛りに行ったが、八十岡は《定業》からタール坑のお代わり。更に鷹も一匹追加した。続くターンに《強迫》が《ギデオン・ジュラ》を取り除き、オーウェンの最後の頼みである《精神を刻む者、ジェイス》は《取り消し》されてしまう。逆に八十岡のジェイスがオーウェンのデッキに蓋をし始めると、数ターンの内にオーウェンは投了した。

 オーウェン 1-1 八十岡

 1、2ゲーム目は先攻のプレイヤーがゲームを制した。つまり、最終ゲームはオーウェンにとって優位であるといえる。八十岡は悩みつつもマリガンしないように見えたが、オーウェンがマリガンを選択してシャッフルを始めたことで、八十岡は少し揺さぶられたかもしれない。オーウェンは2度のマリガンで意気消沈だが、八十岡はさらにマリガンすることを余儀なくされてしまった。

Game 3

 オーウェンは1ターン目に《定業》。ドローを少し改善し、2ターン目《石鍛冶の神秘家》から《饗宴と飢餓の剣》へと繋げた。当然剣を直接キャストすることはなく、《石鍛冶の神秘家》の能力によって打ち消しをかわして戦場へ送り出す。ここでオーウェンは剣による攻撃を通すチャンスをあえて回避し、打ち消しのマナを残すことを優先した。そして、4マナ目を獲得し、装備しつつ《マナ漏出》をキャスト出来る状態になってから剣による攻撃を開始。


強迫》されるオーウェン・ツァーテンヴァルド。

 また、返しのターンで八十岡が動かないことを受け、オーウェンは《マナ漏出》を使って《戦隊の鷹》を通すことを選択した。これによってオーウェンは手札を増やすと共に、《饗宴と飢餓の剣》の装備先も確保したことになる。八十岡は《マナ漏出》で《肉体と精神の剣》は阻止したが、次のターンの《ギデオン・ジュラ》には対処できない。《審判の日》でクリーチャーを一掃してみても、《ギデオン・ジュラ》と、オーウェンの手札から溢れてくる鷹達に対処しきれず。八十岡無念の投了。

 オーウェン 2-1 八十岡

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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