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ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019

戦略記事

ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019でのドラフトラウンド6-0達成者

Corbin Hosler
hosler.jpg

2019年4月27日

 

 『灯争大戦』ドラフトの環境は、今まで見てきたものとは明らかに異なっている。ここロンドンで行われているミシックチャンピオンシップでは、極端に高いプレインズウォーカーの登場率が変化球として働いており、多くのプロがこの週末のドラフトを通じて我先に環境を把握しようと努力していた。

 もちろん、何人かはその頂点に到達した。9人のプレイヤーが金曜と土曜のドラフトを通じて無敗の6-0を達成したのだ。初日のドラフトでは青が席巻したが、今日はより平準化したと言えよう。

 6-0達成者が2日目のドラフトで選択した内訳は次のとおりだ。

  • アゾリウス:2
  • セレズニア:2
  • ボロス:1
  • ゴルガリ:1
  • ディミーア:1
  • ラクドス:1
  • スゥルタイ:1

 この分布は初日と大きく異なるものだったが、大半は3色目にタッチしないことを選択した。しかし殿堂顕彰者の渡辺雄也は、あえてそこに乗り出し、さらに《ニヴ=ミゼット再誕》のために5色目までタッチしたのだった。

渡辺 雄也 - 「スゥルタイ5色」
ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019 2ndドラフト 3勝0敗 / 『灯争大戦』ブースタードラフト (2019年4月27日)[MO] [ARENA]
6 《
5 《
4 《
1 《ギルド門通りの公有地
-土地(16)-

2 《魂の占者
1 《マーフォークのスカイダイバー
1 《楽園のドルイド
2 《力線をうろつくもの
1 《呪文持ちの奇魔
1 《永遠衆の天空王
1 《ニヴ=ミゼット再誕
1 《税収運びの巨人
1 《ウギンの召喚体
-クリーチャー(11)-
3 《マナ晶洞石
1 《灯の収穫
1 《無神経な放逐
1 《神聖なる矢
1 《ドビンの拒否権
1 《新たな地平
1 《オブ・ニクシリスの残虐
1 《侵略の代償
1 《ラルの発露
1 《無情な前進
1 《永遠神の投入
-呪文(13)-

 《ニヴ=ミゼット再誕》は『灯争大戦』ドラフトの中でも深淵にあるものだが、渡辺はこのアーキタイプが最高レベルの場であっても成功できることを証明したのだ。

 一方他の選手たちは逆の選択をした。例えば、こちらも殿堂顕彰者であり攻撃の名手、ポール・リーツェル/Paul Rietzlを見てみよう。彼はもちろん、ボロスに勝機を見出した。

Paul Rietzl - 「ボロス」
ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019 2ndドラフト 3勝0敗 / 『灯争大戦』ブースタードラフト (2019年4月27日)[MO] [ARENA]
8 《
8 《平地
-土地(16)-

1 《不気味な修練者
2 《目的のための殉教者
2 《飛びかかるオオヤマネコ
1 《戦慄衆の秘儀術師
1 《第10管区の軍団兵
1 《戦地の金切り声上げ
2 《信頼あるペガサス
1 《間に合わせの大隊
1 《怒り狂うクロンチ
1 《呪文喰いの奇魔
1 《戦慄衆の勇者、ネヘブ
-クリーチャー(14)-
2 《果敢な一撃
2 《サムトの疾走
1 《ギデオンの勝利
1 《心火
1 《眩光破
1 《黒き剣のギデオン
1 《無頼な扇動者、ティボルト
1 《石の嵐、ナヒリ
-呪文(10)-
Reitzl-Playing.jpg
ポール・リーツェル
 

「ほら、ドラフトってのは常に自己修正していくんだ」と殿堂顕彰者は説明する。「初日にグリクシスがうまくいったって話を聞いたときに、私はより攻撃的な緑や白の方向に行こうと考えたんだ。青や黒は最善の色かもしれないけど、みんなで取り合ったらなんの意味もないからね。ドラフトは勝手にバランスを取るもので、それが今日起きたことだと思うよ」

 もしプレインズウォーカーとゾンビ・軍団の世界を小さいクリーチャーで攻めていきたいと考えるなら、リーツェルは良い着眼点を持っている。

「2マナ域の質はとても大事だよ。ゲームの後半でも役に立つものが必要なんだ。私は《戦地の金切り声上げ》で全体を強化したり、《目的のための殉教者》の死亡誘発でプレインズウォーカーを増殖したり、あとは良質なコンバットトリックも持っていたんだ。この環境には相手のコンバットトリックを咎められるインスタントスピードの手段はそう多くないから、相手にマナがあるときでもちゃんと機能するはずだよ」

 リーツェルは《無神経な放逐》を完璧な例として挙げた。通常バウンス呪文はインスタントである傾向にあるが、この環境の構造と動員メカニズムのおかげで多くの除去・対応呪文はソーサリーになっており、その結果《果敢な一撃》のようなカードで戦闘に勝利しやすくなっているのだ。

「さっきのラウンドでは、対戦相手は本当に酷いデッキを持っていたんだ。必要なレアや神話レアは持っていたけど、デッキは4色でとても遅い形だったんだ」とリーツェルは思い返す。「つまり、彼が何かをできるようになるころにはライフは14くらいから始めることを意味していたし、それ以降ずっとダメージや戦闘の管理が焦点となり続けていたんだ。だからこそ私はやりやすかったのさ」

 早いのか遅いのか、2色か5色か? これが『灯争大戦』から今見てきたことのすべてで、そしてまだ今はプレリリース週末に過ぎないのだ。

(Tr. Keiichi Kawazoe)

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RESULTS

対戦結果 順位
16 16
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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