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日本選手権11

読み物

Round 1: 森 勝洋(2006・2010) vs. 三津家 和彦(2002)

By Takamasa Sato d1_champions  マジックを始めたころ、誰もが思ったことがあるはずだ。  「一番強くなりたい」と。  まずは、友人の間で。  いつも行くカードショップで。  草の根大会で。  都道府県で。  地域で。  国で。  世界で。  しかし、やがて誰もが知ることになる。その頂の遠さと、そこに立ち続けることの困難さを。  同時に、頂に立つ者に対する崇敬の念も増していく。  この舞台に立つことを許されているのは、日本の頂に立った者だけ。  森 勝洋。2006年と2010年の日本王者にして、2005年の世界王者。「帝王」と呼ばれる男。  三津家 和彦。八王子勢として日本のマジックシーンを牽引し、2002年の王座についた男。  どちらも王だ。最強と呼ばれた男だ。時を越え、カードが変わっても、マジックの本質は変わらない。  片手に握りしめられる程度のカードの束に、自らのすべてをかけてぶつかり合う。それだけだ。  このイベント、『バトル・オブ・チャンピオン』はただのサイドイベントではない。あるいは本選で得られる結果より大事なものが。プライドがかかっている。  さあ、王者の中の王者を決めよう。  あの頃の、初期衝動に身を任せるのだ。  「目の前の敵を打ち倒して、最強になる」
Game 1
三津家 和彦
2002年王者・三津家 和彦
 先手の三津家は1マリガン。  互いに《平地》を並べあい、《嵐前線のペガサス》を並べあう展開に。  三津家は森のペガサスを《ショック》で除去し、《雪花石の魔道士》を送り出す。  これは森の《マーフォークの物あさり》と相討ちに取られるが、《ゴブリンの投火師》《帝国の王冠》《グリフィンの歩哨》とつなげてこのまま殴り殺すプラン。  対する森は《マーフォークの物あさり》2体目を置くのみ。  土地が5枚並んだ状態で、森は長考。苦笑しつつ出したのは《精神の制御》。  対象は《ゴブリンの投火師》。これには思わず三津家も苦笑する。 三津家 「デッキが弱過ぎるんだよね」  三津家、アタックしてからの《血まみれ角のミノタウルス》には、森の《マナ漏出》。  次のターン、6マナに到達した森は《神盾の天使》を降臨させる。  しかし、三津家の《帝国の王冠》が攻撃を許してくれない。  三津家は《グリフィンの歩哨》で攻撃し、今度こそはと2枚目の《血まみれ角のミノタウルス》。  これは通り、狂喜が発動して5/5で着地。しかし、森はしっかりと《平和な心》でこれに対処する。  苦しい表情の三津家が唱えた《神盾の天使》は《取り消し》され、森が更なる脅威として《正義の執政官》を送り出すと、三津家はカードを片付けた。 森 1-0 三津家  スピーディーにサイドを行った森に対し、三津家は何度も確かめながらデッキを作りかえる。  約3年ぶりに競技マジックに復帰したという三津家は「カードが弱いんだよ」と言いつつもどこか楽しそうだ。  ブースター12パックを用いる「スーパーシールド」というレギュレーションにはいくつもの選択肢があるため、いかな日本王者といえど、正答を見つけだすことは困難なのだろう。
Game 2
 再び先手の三津家。1ターン目から《先兵の精鋭》でビートを始めるが、森も1ターン目に設置した《ギデオンの法の番人》で相討ちを選ぶ。  攻撃の手を緩めるわけにはいかない三津家は、《鎧の軍馬》《グリフィンの歩哨》と展開。  対する森は《思案》と《予言》で手札を整えるのみ。  三津家が更なる脅威として送りだした《大石弓の精鋭》をひとまずは《霊気の達人》し、出し直されたところで《精神の制御》。  ここで、三津家の場に並ぶのは5枚の《平地》。三津家、デッキを単色にしたようだ。  三津家は《鎧の軍馬》と《グリフィンの歩哨》で攻撃を続け、森がブロック指定をしたところで《護衛の誓約》。  これでダメージレースは三津家に傾く。  三津家は今度こそ殴り勝つべく、《雪花石の魔道士》《流浪のグリフィン》と送り込む。
森 勝洋
2006年・2010年王者
森 勝洋
 森も《突撃するグリフィン》を2連打し、《流浪のグリフィン》に《平和な心》で対処するのだが、依然盤面は押されている。  しかし、三津家も手札はわずかに一枚。  再びの三津家全軍攻撃を、森は相討つべくブロック指定するが、そこに飛んでくる二枚目の《護衛の誓約》。  これで、森のライフは5まで追い詰められる。  森は渋い表情で《ギデオンの報復者》を戦場に。  これで、三津家の攻撃が止まってしまう。  どのクリーチャーでアタックしても、この防衛線を乗り越えることができないのだ。  かといって森も攻撃に転じることが出来ない。  互いにドローを繰り返し、三津家が《ベナリアの古参兵》と《順応する自動機械》を。森が《練達の盗賊》と《嵐前線のペガサス》を並べ、膠着状態は続く。  やがて、森の放った2枚目の《平和な心》が、三津家の航空戦力から戦意を奪い取ると、森の《突撃するグリフィン》が静かに三津家のライフを削り始める。  これはきついと三津家の放った《帝国の王冠》は《取り消し》されるが、更なる脅威として送り込んだ《ドルイドの物入れ》は無事に着地。  ここで森は苦笑。3ターンほど前に、《練達の盗賊》をカラ撃ちしてしまっているのだ。  しかし、依然として制空権は森にある。  三津家の《ドルイドの物入れ》がいくらランドを供給しても航空戦力は現れない。  森が数回殴った後に《神盾の天使》を戦場に置くと、三津家は黙ってカードを片付けた。 森 2-0 三津家  第1回戦の勝者は、「帝王」森 勝洋!
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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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