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イニストラード・チャンピオンシップ

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イニストラード・チャンピオンシップ 2日目の注目の出来事

Corbin Hosler

2021年12月4日

 

(編訳注:埋め込み動画は英語実況のものです。)

 「イニストラード・チャンピオンシップ」の2日目は、初日に4勝3敗以上の成績を収めたプレイヤーが再対決するところから始まる。それは残ったプレイヤーから最高の選手をすくい上げるに十分な余地を持って始まったが、とりわけデッキの選択肢が多岐にわたり再び活気づいたヒストリック・フォーマットでは、君臨するデッキを決めるための戦いが行われた。

 トーナメントは252名のプレイヤーで始まり、15回戦が行われて、トップ8が決定した。世界王者を含む日本チームが今週末は他を圧倒して半数を占め、そこに競技のトッププレイヤーと期待の新星がバランスよく加わった形だ。この8名が優勝と世界選手権への出場権を狙い、ヒストリック・フォーマットで決着をつけるべく戻ってくる。

  • クリスティアン・ハウク/Christian Hauck (イゼット・フェニックス)
  • 斉藤 徹 (ゴルガリ・フード)
  • 市川 ユウキ (ゴルガリ・フード)
  • ザカリー・キューネ/Zachary Kiihne (イゼット・フェニックス)
  • サイモン・ゴーツェン/Simon Görtzen (イゼット・フェニックス)
  • 高橋 優太 (イゼット・フェニックス)
  • 熊谷 陸 (ゴルガリ・フード)
  • 赤池 庸 (ジェスカイ独創力)
Innistrad-Championship-Top-8-Social

 そこに至るまでの経緯を紹介しよう。

日本の支配

 マジック競技界のトップ層には、大勢でテストプレイを行う「スーパーチーム」が常に存在する。1990年代に歴史的な成果を上げたグループから「Czech House」のような近年に成功を収めているグループまで、1つのグループがメタゲームの先へと進み続けたことで他を圧倒し、そこから複数のメンバーをトップ8へと送り込むことが競技マジックではままあるのだ。

 あるテストチームは、「イニストラード・チャンピオンシップ」でこれまでを上回る4名をトップ8へと進出させた。

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斉藤 徹(左写真)、市川 ユウキ(右写真)
 
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高橋 優太(左写真)、熊谷 陸(右写真)

 

 それはかの地域に過去存在していた有力チームを思い起こさせるものだった。そして特に、ヒストリックでチームのほとんどが採用した「ゴルガリ・フード」デッキは、このフォーマット全体で見ても最も成果を挙げたデッキの1つだ。

 《貪欲なるリス》《命取りの論争》《食肉鉤虐殺事件》を新たに採用した、お馴染みであり極めて狙いを絞った構成の「ゴルガリ・フード」デッキは、アグレッシブ・デッキに対して生き残るのに十分なコントロール要素を組み合わせつつ、他のデッキが追いつく猶予を与えずにバリュー・エンジンをくみ上げることでこのフォーマットを多角的に攻略したのだ。

 

 しかしこのチームが最も支配力を発揮していたのはスタンダードだ。同型対決などに備えた1、2枚挿しを多用した目をみはるデッキリストで、彼らの「イゼット天啓」デッキはトーナメント前の過大とも思える評価にしっかり応えていた。これは今トーナメント最強のデッキだ。そしてこのチームは今日の最終ラウンドで、この週末においてはスタンダードで車輪の再発明を行おうとするよりも最高のデッキの最高なバージョンを巧みに使いこなす方が有効だ、ということを次々に示した。

チームワークが世界選手権の夢を叶える。
6人のチームメイトがトップ8を争う形で #INNChamps 最終ラウンドを迎える!
高橋 優太、市川 ユウキ、熊谷 陸、斉藤 徹、小泉 ユウマ、そして河野 融だ。

ハウクがスタートからゴールにまでたどり着く

 ライバルズ・リーグに所属するドイツ人の彼は、トーナメントの初日を7勝0敗という完璧な成績でスタートを切り、それには本人も驚いていた。

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クリスティアン・ハウク

 

 その勢いは土曜日も継続し、ハウクは無敗同士の戦いにも勝利して単独首位に立った。

 

 ハウクは青のキャントリップ呪文を大量に用いることを重視するのではなく、もっと単純な道を選んだ。彼の「セレズニア人間」デッキはヒストリックで最も人気のあるデッキの1つで、スタンダードでは「緑単アグロ」でビートダウンすることを選んでいる。

 2日目は初日と同じようにはいかず、ハウクは昼に勢いが衰えてペースが落ちたものの、トップ8の席を最初に確保するのに十分な勝利を収め、総合成績トップにして自身2度目の上位入賞を果たした。

トップ8! #INNChamps

すべては計画通り

 この週末における主要な話題の1つは、数か月間競技イベントで注目されていなかったヒストリックがどうなるのか、というものだった。《記憶の欠落》を含む有用カードの退場と、MTGアリーナに加えられた多数の新セットによって、ファンに人気のこのフォーマットは大きく開かれ混迷を極めるかもしれないと考えられていた。

 1回戦の時点で16%以上の割合を占めるデッキが無かったことからも、環境はそうなりそうに見えていた。環境の多様性は深いものだったが、対戦が重ねられるにつれ、このフォーマットの定番強力カードを頼ることが最善の戦略だということが明らかとなった。今回は王道のアーキタイプ、「イゼット・フェニックス」と《大釜の使い魔》を使うフード・デッキが頭一つ抜けていた。このトーナメントは混合フォーマットで開催されたものではあるが、ヒストリックで行われるトップ8の対戦では、フェニックス・デッキが4つ、フード・デッキが3つ存在している。

 

 全てが定番のデッキで埋まったわけではない。昔から親しまれているデッキがいくつも成功を収めているし、トーナメントの奥深くでは驚きのデッキも誕生している。赤池 庸の「ジェスカイ独創力」コンボデッキがその証拠だ。

 

 

 スタンダードは予測されていた通り、「イゼット天啓」、「白単アグロ」、そして「緑単アグロ」のトリオが環境を支配する結果に終わった。そして最終的には、上位テーブルのほとんどが青いデッキで占められたのだ。トップ8のうち6つのデッキが「イゼット天啓」で埋まり、ハウクの「緑単アグロ」とサイモン・ゴーツェンの「黒単ゾンビ」がその流れに対抗した。

 予想通り《アールンドの天啓》にとって良い1日だったが、少なくともゴーツェンから見れば《滅びし者の勇者》にとっても良い1日となった。プロツアー・チャンピオンであるゴーツェンは、長年に渡りカバレージを担当し、それから再び競技プレイの場へと足を踏み入れ、そしてライバルズ・リーグへと勢いよく飛び込んだ。そしてゴーツェンは視聴者へ見ごたえのある試合を提供しつつも、自身3度目となる上位入賞を果たした。

 

 

今日は7勝1敗で #INNChamps のトップ8入りだ! :D
私のテストチームの @NikolasLabahn と @d0m89 がデッキリストとサイドボーディングプランを考えるために信じられない仕事ぶりを見せてくれた。
デルバー入りイゼット・フェニックス(5勝2敗)
スクラッピー・ゾンビ(7勝1敗)

先を見据える

 「イニストラード・チャンピオンシップ」トップ8で争うためにプレイヤーが再集結するとき、そこにかかってくる重要なものが2つある。まずはもちろん、「イニストラード・チャンピオンシップ」の勝者が決まることだ。勝者に贈られる美しいトロフィーも魅力的だが、ここではもう1つとして2022年の「第28回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」を見据えてもいる。

 日曜のトップ8ダブル・エリミネーションで勝利しこのトーナメントの最終的な上位6名に入れば、マジック最高峰のトーナメントへの参加権を獲得できる。高橋はすでに前回王者として参加権を獲得済みだが、もし勝利すればシーズン終わりに裁量枠が発生するのだ

 12月5日9時(PST、日本時間26時)にtwitch.tv/magic(英語)で見どころ満載の生放送が再開される。

2日目は以上で終了です。明日は #INNChamps トップ8でお会いしましょう!

(Tr. Yuusuke "kuin" Miwa)

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