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インタビュー:ワールド・マジック・カップ2016代表 有田 賢人

by Masashi Koyama

 思いが実った。

 2016年6月18日。ひとりのマジックプレイヤーがワールド・マジック・カップ2016大阪予選をみごと優勝で飾り、自身初の日本代表を決めた。

 有田 賢人

 2013年から毎年プレイオフまで進出しながら、代表の座を得ることができなかった有田にとって、この日本代表という称号は誰よりも望み、誰よりも執念を持っていたことだろう。

「目標はワールド・マジック・カップでの優勝です」

 彼はそう言い切り、4年越しの思いを打ち明けてくれた。

「予選を優勝した瞬間、それまでの3年間負け続けて来た記憶がフラッシュバックして、思わずガッツポーズが出ちゃいました(笑)」


ワールド・マジック・カップ2016日本代表 有田賢人

 1年に1度しか行われないワールド・マジック・カップ。その出場権利獲得間近まで迫りながらあと少しのところで跳ね返されてきた3年間。きっとその憧憬の念は日々強くなっていったことだろう。

 遠かったあと一歩を埋めた有田。思い続けてきたからこそ、この日本代表という立場の重みを感じている。

 プロツアー『マジック2015』に出場経験のある有田はプロツアーという最高峰の戦場での緊張感をよく知っているが、彼にとってワールド・マジック・カップはそれよりもずっと重圧を感じるのだという。

「プロツアーは個人戦の最高峰の戦いというイメージがあるんですが、国別対抗戦というワールド・マジック・カップはプロツアーに出るよりもプレッシャーが大きいと感じています」

 日本を代表するということ。それはすなわち日本のマジックプレイヤーの代表であり、出場権を得られなかったプレイヤーたちの想いを一身に背負うということ。彼らの想いや悔しさは有田自身が一番良く分かっているはずだ。

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「僕はアグロデッキやビートダウンデッキをよく使っていて、モダンであればずっと親和を使用していました。今は他のデッキを練習していて、上手く他のメンバーに合わせられるようにしたいと考えています」

 有田はチームにどのように貢献すべきか、すでにしっかりとしたビジョンを持っている。そして、彼を率いる日本代表のキャプテンは、有田が尊敬する八十岡翔太だ。

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「八十岡さんはすごく尊敬しているプレイヤーです。淡々と適正なプレイを積み重ねていくストイックな方だと思っています。これから何回か練習をして行くことになると思いますが、自分のプレイを指摘していただいて、本番で八十岡さんの力になれるよう、優勝できるようにレベルアップしたいです」

 日本が誇る殿堂プレイヤーがキャプテンとあって、奮い立たないプレイヤーはいないだろう。八十岡から学び、成長することできっと優勝という目標に近づくことができるはずだ。

 そして、八十岡から学ぶ機会をなるべく多く作れるように、同じくワールド・マジック・カップ2016日本代表の竹下徹とはコンタクトを取り始めているという。

「アメリカなどでは強豪プレイヤーが勝ち上がってきていて非常に困難な戦いになると思います。だから僕たちはチームワークを大切にして、八十岡さんを中心に仲良くかつ厳しく、優勝を目指して頑張りましょう!」

 まだ見ぬ最後の日本代表の座を射止めるのは、今これを読んでいるあなたかもしれない。

 4人目の日本代表を決めるワールド・マジック・カップ2016名古屋予選は、9月17日に東別院会館ホールで行われる。

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 参加資格を持っているプレイヤーの方は、ぜひ挑戦してほしい。そして、八十岡、有田、竹下とともに世界一を狙うメンバーの一員を目指してみよう!

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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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