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EVENT COVERAGE
グランプリ・京都2016
グランプリ・京都2016 写真小ネタ集(その2、教室対抗!!チームシールド講座withマジック奮闘伝)
by Yuichi Horikawa
写真でグランプリ会場の様子を切り取るコラムです。
その2では、グランプリ・京都2016初日の金曜日に開催された、「教室対抗!!チームシールド講座withマジック奮闘伝」の様子を紹介します。
そもそも『チームシールド講座』ってなんなのか?そう思われた方も多いのではないでしょうか。
チームシールド講座とは、翌日の本選を勝つために、プレイヤーたちが、現役プロの講座を受けて翌日に備えようじゃないかという、赤本的企画です。
ちなみに、今回の講師はこの4名でした!
- 八十岡翔太講師(マジック殿堂プレイヤー、世界選手権2016ベスト4)
- 瀧村和幸講師(プロツアー『戦乱のゼンディカー』優勝)
- 津村健志講師(マジック殿堂プレイヤー、ワールド・マジック・カップ2015 団体戦ベスト8)
- 行弘賢講師(プロツアー『異界月』ベスト8)
そうそうたる面々による講師たちです。
では、さっそくそれぞれの教室をのぞいてみましょう。
まず、はじめは『八十岡女学院』です。
このイベントでは、教室ごとに、プロプレイヤーの名前が入った学校名がつけられていました。
また、翌日の本選を勝つための講座ということで、外からは授業の様子は見えないよう配慮されていました。
それでは、特別に中を覗かせてもらいましょう。
八十岡女学院(?)の授業内容は、今回のチームシールドで強いアーキタイプの紹介や、アーキタイプごとの相性について、そして、シールで強いカードと弱いカードについて紹介していました。
また、講座のはじめには、八十岡講師特製のチームシールド攻略レジュメも配られていました。
八十岡講師は、非常にアツい授業展開で、講師の後ろに見えるホワイトボードいっぱいに攻略方法を書いた上で、一度消してもう一度いっぱいになるまで書き込むほどの熱弁でした。
講座を受けたあとは、実際にチーム毎に構築をおこないます。もちろん、構築中も講師が質問に素早く答えてくれます。
そんなアフターケアもばっちりな八十岡女学院。ほんとうに、女子生徒ばかりだったのかは、ご想像におまかせします。
続いては、『私立瀧村学園』です。
瀧村学園では、WCSを合言葉に、勝てる構築とプレイングを講座していました。
授業開始前の瀧村講師の掛け声は、「皆さん明日の本選不安ですか? 皆さん僕がいるんで、明日は大丈夫です!」と力強い言葉からでした。
瀧村講師も、特製のレジュメをもとに授業をおこなっていました。
また、彼の授業は、ときどき笑いをおりまぜながら、生徒を飽きさせない学校で人気の先生さながらの内容でした。
構築中は、なぜこのカードが必要なのかなど、チームごとに情熱的な指導をおこなっていました。
瀧村講師いわく「生徒の目がキラキラしすぎてて、思わずアツくなってしまいました」とのことでした。
次は、『津村大付属高校』です。
津村講師もまた、オリジナルのレジュメをもとに、授業を展開していました。
前述の2名の講師とは異なり、静かな授業といった感じでした。
淡々としたテンポながらも、的を射たその講座内容は、スッと生徒の頭の中に入る吸収しやすいものでした。
構築の段階に入っても、授業は落ち着いた雰囲気の中、進行していました。
それぞれのテーブルを津村講師が回り、講師自らが生徒のミスに気を配り、間違っている生徒には正しい道を示し、疑問を解消していました。
また、非常に和やかな雰囲気の中、授業が進んでいたのも津村講師ならではでした。
そして、最後は『聖ユークヒロ学園』です。
もっとも熱血な講師が、この行弘講師でした。
彼の講座は、まるで受験合格のための塾のような気迫溢れる内容でした。
「勝てる試合に勝てないデッキを組んでも意味がない!攻めるデッキを組め!」など、マジック名言になりそうな言葉が行弘講師の口から次々に飛び出していました。
行弘講師は、唯一レジュメを使わない講師でしたが、その分、生徒ひとりひとりに対し、手厚く指導していました。
指導内容も「なぜ、これが強いのか?」など、そのカードが環境においてどう有効なのかの理由も伝えていました。
そして、『教室対抗!!』ということで、それぞれのプロプレイヤーから講座を受けた生徒たちが、教室ごとにチームを組み、別の教室のチームと対戦します。
結果、どのプロプレイヤーが最もうまく講座を開けたのかも決定してしまおうという、非常に粋なイベントです。
残念なことに、時間の関係で写真を撮ることができなかったのですが、その結果だけお伝えしたいと思います。
- 1位 私立瀧村学園
- 2位 八十岡女学院
- 3位 津村大付属高校
- 4位 聖ユークヒロ学園
見事1位に輝いた『私立瀧村学園』の瀧村講師によると、
「私立なので、生徒の質が非常によかったですね」
とのことでした。
次の日の本選に向け、プロプレイヤーたちが惜しみも無く自分たちの研究成果を教えるこのイベント。
どの教室も横から取材していた私も、思わず聞き入ってしまうような濃厚な内容でした。
プロプレイヤーたちの、「マジックをもっと楽しんでほしい」という想いがあってこそ可能だったと言えるイベントでした。
これからのグランプリでもぜひ開催してほしい、非常に新しい試みで、大変におもしろいイベントでした。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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