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グランプリ・神戸12

読み物

準々決勝: 森 勝洋(東京) vs. 行弘 賢(和歌山)

by 中村 修平 QF森 勝洋(東京) vs. 行弘 賢(和歌山)  15連勝、初日ばかりか2日目も全勝を果たし、トーナメントを完全に支配してきた森 勝洋。  だがどのような予選道中を経たとしても、トップ8という椅子にはそれ以上の付加価値は生まれない。  今年から一新されたプロツアー招待ポリシーでは、招待権には航空券が付いてくることとなったのだが、代わりにグランプリではトップ4、つまりここから更に1勝で果てしなく大きなものがかかっているのだ。  それは行弘 賢にとっても同じこと。  初日をフロントローで通過し、トップ8に座ったという意味では条件は全く同じ。  そしてトップ8というのは大きな名誉ではあるが、それ以上に目前にまできたプロツアー招待はホノルルで確保できなかった行弘にとっては何よりも欲しいものなのだ。  予選ラウンド中での対決では森の後塵を拝してしまっただけに、むしろ今度こそという気概で森に挑む。  ドラフトラウンドでは青黒決め打ち戦略を駆使し、決勝ラウンドでも3度目の同じカラーでのデッキを仕上げてきた森に対し、 特に青黒戦略の森に有効である《未練ある魂》から、自身の赤緑決め打ち戦略を捨て白黒を構築した行弘。  両対称な戦略をとった二人。  バルセロナへのチケットを手にするのはどちらになるか。
Game 1
行弘 賢
行弘 賢
 ダイスロールで先手を取ったのは行弘。  第2ターンの《修道院の若者》、即反転から白黒戦略へと舵を切らせた《未練ある魂》で押せ押せの展開。  一方の森の初動は後手3ターン目、《甲冑のスカーブ》。  《不浄の悪鬼》を止めることは可能だが、トークンを止めるには至らない。  行弘は攻め手となるスピリットを2体から4体へと倍加させ、森のブロッカーを排除する《スカースダグの剥ぎ取り》。  第5ターンには《銀爪のグリフィン》。  2、3、4、5・・・  ここまで行弘の動きはパーフェクトと言っていいだろう。  正直言って《甲冑のスカーブ》からの追加投入が《金切り声のスカーブ》のみという森の展開では、両者に戦力差がありすぎる。  進退窮まった森の《金切り声のスカーブ》によるブラフアタックを余裕で素通しして、ブロッカーとして立っている《甲冑のスカーブ》は《スカースダグの剥ぎ取り》がその身を捧げて露払い。  第1ゲームは行弘の完勝。 森 0-1 行弘
Game 2
森 勝洋
森 勝洋
 お互いに1マリガンからのスタート。  後手に回った行弘が《忠実な聖戦士》で一歩早く展開するのに対して、森の第1手は《戦墓の隊長》。  費用対効果で《忠実な聖戦士》の攻撃を通さざる得ない森に対して、1ターンの空隙があるものの《霊廟の護衛》、更に《銀爪のグリフィン》と展開する行弘。  後手に回っている森としてはとにかくもクリーチャーの頭数が足りない。  マリガンの効果は深刻で土地は並べど後続が展開できないのだ、やむなく一番被害の少ない《忠実な聖戦士》を《戦墓の隊長》でブロックしたところで、行弘が唱えたのは《陰惨な発見》。  陰鬱が達成されているこのタイミング、呪文を抱え込んでいるであろう森にとっては致命的とも言える一撃だ。  ともかくも陰鬱が達成されているので《悲劇的な過ち》で《銀爪のグリフィン》を打ち落としたまではいいが、これで森の手札は《》が無い状態での《蜘蛛の発生》のみになってしまった。  戦場も視界も開け、帰ってきた《不浄の聖戦士》と《霊廟の護衛》で淡々と4点を刻んでいく行弘。  危険水域から決壊水域とまでなってしまった森の《カラスの群れ》トップデッキに対して、行弘が手札から公開したのは《大物潰し》。  両ゲームとも行弘がほとんど完璧といった内容で森を差し切った内容であった。 森 0-2 行弘
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