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グランプリ・北京2018

観戦記事

第12回戦:行弘 賢(東京) vs. 井上 徹(福岡)

小山 和志

 2日目1stドラフト最終戦。

 至るところで日本勢が躍進を続けている。その中で日本のトップ・プロたちが同卓した1番テーブルではまたしても日本人同士のマッチアップが生じることとなった。

 ここまで全勝の行弘賢と1敗の井上徹。

 聞けば行弘は、加茂や高尾らと同じく、10年ほど前に井上と九州で知り合ったそうで「俺だけ仲間はずれやったからな〜」と嬉しそうにフィーチャーマッチエリアへ歩いてきた。

 古くからの友人との戦いに、ふたりの英雄が心躍らないはずがない。

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行弘賢(写真左)と井上徹(写真右)。古くからの友人がトップ・プロ同士となりぶつかりあう。

ゲーム1

 先手の行弘が《冒険の衝動》から井上の《荒々しいカヴー》を《シヴの火》で処理し流れるように《ケルドの軍監》へ繋げる立ち上がり。

 井上は《ヤヴィマヤの苗飼い》で応じると、行弘の《血石のゴブリン》にも《クローサのドルイド》でガッチリと地上をストップする。

 土地が3枚で止まってしまった行弘は《血石のゴブリン》を追加するのみだが、井上は《ドミナリアの大修復》でアドバンテージを取りつつ順調に土地を伸ばし《荒々しいカヴー》をキッカーでプレイし、盤面でも行弘に差をつける。

 ここに至り4枚目の土地を引き込めない行弘を尻目に、井上が《茨の精霊》をプレイすると、行弘は頷いて次のゲームへと気持ちを切り替えたのだった。

行弘 0-1 井上
 
行弘 賢

ゲーム2

 後手井上が《菌類の勢力範囲》《ヤヴィマヤの苗飼い》という盤面を固めるスタートに対し、行弘は《ヤヴィマヤの苗飼い》鏡打ちからこれに《激情の怒り》をつけて積極的にダメージを与えていこうとする。

 井上は《ヤヴィマヤの苗飼い》と苗木・トークンでのダブルブロックを選択したところで行弘は《猛り狂い》でダメージを貫通させつつ一挙にブロッカーを葬るが、この《ヤヴィマヤの苗飼い》は《封じ込め》で処理されてしまい、《ギトゥの溶岩走り》を追加するのみに留まってしまう。

 だが、今度は井上の土地が3枚で止まってしまい、《守衛官》《ペガサスの駿馬》と弱々しい防御網を構築するに留まるのだったが……緑マナ源を1枚しか引けていない行弘はさらなる攻め手を見せられないままだ。

 そうこうしているうちに井上が土地を引き、《菌類の勢力範囲》が機能し始め、苗木・トークン2体に《荒々しいカヴー》と並べていくのに対し、行弘は《ケルドの軍監》をキッカー込みでプレイし(対象は《荒々しいカヴー》)ダメージこそ叩き込むが、井上の強固な盤面を崩し切るに至らない。

 
井上 徹

 《ケルドの軍監》が攻撃し、井上の複数クリーチャーによるブロックを《成長の資質》と《猛り狂い》で無理やりこじ開けながら井上のライフを7まで落とし込むが、行弘はこれ以上井上のライフを削る術を持たなかった。

行弘 0-2 井上
井上 Wins!

 試合後、行弘は手札に残っていた最後のカードを公開する。

 そこにあったのは強力な伝説のクリーチャー、《孤独な王、グラン》だった。

 {G}{G}が捻出できず最後までプレイすることができなかったのだ。それでも行弘は友の勝利を祝福すると、続く2ndドラフトへ向かったのだった。

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