READING

読み物

店舗の皆さまへ

第34回:「ジャッジ!質問です!ジャッジって何ですか?」

読み物

ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2011.01.25

WPN通信 #34:「ジャッジ!質問です!ジャッジって何ですか?」

 ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。

 最近わたしの日課となっているのは、14 時過ぎにおもむろにブラウザを立ち上げてはミラディン包囲戦の製品情報ページへアクセスし、画像付きカードリストをチェックすること。毎日少しづつ追加されるカードを確認しては、一喜一憂しています。「あのデッキに入れたらおもしろそうだなあ」「こんなコンボできそうだなあ」と仕事の合間に脳内で最強のデッキを組み上げては解体する日々を過ごしています。数ヶ月に一度訪れる至福の時期です。

 言語設定を日本語にしてあると日本語のカードが、英語にしてあれば英語のカードが表示されますので、画像付きカードリスト完成の暁には、ウェブページを印刷するだけでお手軽カードリスト(イラスト付き)の完成です。語学留学生がプレリリースへ遊びに来る多国籍なイベントを主催されている主催者各位におかれましては、ぜひともお勧めしておきたいテクニックです。

 というライフハックを紹介したところで、今回ご紹介するのは、もちろん今週末に全国各地で開催されるミラディン包囲戦プレリリースです。

pre_header_jp_mbs.jpg

 先週の記事でも取り上げましたが、今回のテーマは「戦争」です。わざわざプレリリース専用に、ミラディン・ファイレクシアそれぞれ専用のブースターを用意して陣営を楽しめる仕掛けを施してあるくらいですから、ぜひともミラディン世界の覇権を賭けて各陣営のために戦う戦士の気持ちを追体験していただきたいなあと思います。

 両軍どちらを選んでも自陣営のブースターを 3 つと、ミラディンの傷跡のブースターを 3 つ、計 6 つのブースターパックを受け取り、40 枚以上のデッキを構築するシールド戦という遊び方がメインイベントとなります。

 プレリリース参加者に配布される特製プロモカードは、どちらの陣営で参加するかで違います。ミラディン陣営には《刃砦の英雄》が、ファイレクシア陣営には《裏切り者グリッサ》がそれぞれ配布されます。どちらも数に限りがありますので、不足の際にはご容赦ください。

/ /

 自宅の近所でプレリリーストーナメントが開催される店舗を知りたい人は、イベント検索をご利用ください。

 リンク先へ行くと、日本地図のうえにピンがたくさん表示されます。表示されているピンには、プレリリース・発売記念パーティ・ゲームデーのいずれかを開催する店舗がすべて含まれています。検索する地域のほか、イベントの開催期間を指定できますので、イベントの開催日をプレリリース(1/29~30)開催日に指定して決定ボタンを押してください。地図上のピンがプレリリース開催店舗に更新され、ページ下部には店舗の一覧が表示されます。

 ピンをクリックすると、各店舗でのイベント予定が確認できます。近くの店舗が見つかったら、詳細は店舗へ電話やメールでお問い合わせください。

ミラディン包囲戦 地区プレリリース

 以下の会場では、ウィザーズ協賛の地区プレリリースが開催されます。地区プレリリースは、たくさんの人が集まれるように大きな会場でイベントを開催していますので、どの店舗でも遊べるメインイベントのほかにも、ガンスリンガーとのチャンピオン・チャレンジや、双頭巨人戦や 3 人チーム戦といったチームイベントが企画されていたりします。

開催日 開催地 会場 住所 イベント内容
30(日) 東京都板橋区 板橋グリーンホール 板橋区栄町36-1 主催者ページ
29(土) 神奈川県川崎市 川崎教育文化会館 川崎区富士見2-1-3 主催者ページ
29(土) 愛知県名古屋市 名古屋港湾会館 名古屋市港区入船2-1-17 主催者ページ
29(土) 大阪府大阪市 港区民センター 大阪市港区弁天2-1-5 主催者ページ

 地区プレリリースの詳細については、各主催者にお問い合わせください。

 今週末は、プレリリース会場に足を運んで、ミラディン・ファイレクシア両軍の戦いを堪能してみませんか?


【アドバンス店舗】グランプリ神戸トライアルの申請を受付中です(1/31 まで)

 先月の世界選手権開催中にリニューアルされたWPN 公式ページですが、リニューアルにともないWPN レベルと到達条件もいくつか見直されることになりました。たとえば、2010 年中にゲームデーがアドバンス特典からコア特典に引き下げられたり、アドバンス特典としてフライデー・ナイト・マジックの開催数が追加されたりしましたが、これらはすべて WPN レベル特典として公式ページに記載されています。

 あらたなアドバンス特典として、グランプリトライアルが WPN プログラムへ加えられました

 グランプリトライアル(GPT)とは、プロレベルのトーナメントへの架け橋となるイベントで、該当するグランプリの不戦勝を選出する競技レベルのトーナメントです。今回は、3/19~20 に開催されるグランプリ神戸の不戦勝を選出するグランプリ神戸トライアルの開催をご検討いただけます。フォーマットはエクステンデッド構築です。GPT 開催に際しては、十分な席数を持つ会場と、イベント当日の運営を担う DCI 認定ジャッジが最低一人は必要です。

 GPT 神戸開催をご検討いただける店舗は wpnjapan@wizards.com へ 1/31 (月)までにお問い合わせください


bnr_suzuken.png

2011年第1回:「ジャッジ!質問です!ジャッジって何ですか?」

 こんにちは、鈴木健二です。これは新しい年を迎えて一回目の記事になりますが、今年もマジックのジャッジやトーナメント運営などについてより一層皆さんに知っていただけるように頑張っていこうと思います。

 さて今回は最初にすこしだけ自己紹介をしようと思います。私は現在マジックの「地域コーディネーター(日本・韓国担当)」という肩書きを持っています。この地域コーディネーターというのはどういう人なのかというと、端的に言えば、プレイヤーの皆さんとジャッジの皆さんとをつなぐ、つなぎ目のような役割を持っている人、という感じでしょうか(実は「日本のジャッジの中で一番偉い人」ではないのです)。プレイヤーやお店の方がジャッジについて何か聞きたいことや言いたいことがある時や、またジャッジの方がマジックのトーナメントの仕組みなどについて何か聞きたいことや言いたいことがある時など、困った場合は私にどうぞ!というわけです。今まであまりなじみのない存在でしたが、これからはどうぞよろしくおねがいします。

そもそもジャッジって何よ?

 新年一回目ということで、今回は「ジャッジ」って何?というところから始めようと思います。もちろん同じマジックを楽しんでいる皆さんの中でも、普段からプロツアー予選などのトーナメントに出ている方もいれば、お店で遊ぶのが中心の方もいれば、もしくは自宅や学校で友達と遊ぶのが中心の方もいらっしゃるでしょう。ですから、ジャッジとの接点が多い人もいればほとんどジャッジと接したことがない人もいると思います。まずは皆さんに、ジャッジとはどういう人たちなのかを知ってもらいたいと思います。

 さて一口に「ジャッジ」と言っても実は2通りあるのをご存じでしょうか。一つは、実際のトーナメント運営上での役割としての「ジャッジ」です。お店のトーナメントであれば、ルールなどに疑問があったり、プレイヤー同士で意見が食い違ったりした場合には、お店の人を呼んで解決してもらいますよね。この場合、このお店の人が「ジャッジ」になっているわけです。

 そしてもう一つが、資格としての「認定ジャッジ」です。これはマジックの開発元であるウィザーズ・オブ・ザ・コーストが定めた一定の基準にしたがって試験を受け、それに合格した人たちだけに与えられる資格です。つまりは「ルールに関する知識を十分持っており、トーナメント運営に関しても習熟している」ことが公式に認められた人たちなのです。ちなみにこの認定ジャッジ制度は、習熟の度合いによってレベルが1から5まで分かれています。

 じゃあお店でジャッジをしている人たちはみんなこの「認定ジャッジ」なのか?というと、実はそうじゃありません。別にジャッジをするためには認定ジャッジである必要はないんですね。じゃあ何で認定ジャッジなんていう制度があるんでしょう?

認定ジャッジがいると何が良いの?

 先ほど言ったように、認定ジャッジは公式にルール知識やトーナメント運営能力が認められた人たちです。例えば今までお店のトーナメントには認定ジャッジがいなかったところで、新しく誰かが公式に認定ジャッジとして認められたとしましょう。どんな良いことが起こるでしょうか?

 プレイヤーは・・・より一層安心してトーナメントに参加できる!

 認定ジャッジでなくても、ルールを熟知している方はいっぱいいますし、トーナメント運営について非常に熟達されている方もいっぱいいます。ただ、例えばプレイヤーが初めての場所でトーナメントに参加したりするとき、そこに認定ジャッジがいれば、非常に安心してトーナメントに参加することができるでしょう。なぜなら、その人には認定ジャッジとして認められるだけの能力があるのですから(そのために認定ジャッジは勉強を欠かさないのです!)、そのトーナメントはきっときちんとした形で公平・安全に運営されるということが期待できるからです。安心して参加できるトーナメントというのは、楽しいトーナメントのための第一歩ですよね。

 繰り返しになりますが、トーナメントのジャッジは認定ジャッジでなくてもかまいません(公認トーナメントでもそうです)。ただ、もしそのトーナメントに認定ジャッジがいれば、例えばプレイヤーはルールに関する疑問をその人に質問することもできるでしょうし、また普段マジックのトーナメントに関して思っていることなどをその人に話したりすることもできます。お得ですよね!

 ジャッジ自身は・・・他のジャッジと繋がり、一気に世界が広がる!

 ではジャッジ自身についてはどうでしょう。後に出てきますが、認定ジャッジの資格を取るのにはある程度の勉強と経験が必要で、それほど簡単なことではありません。それをしてまでこの資格を取る意味はどこにあるのでしょうか?

 それは、ジャッジが自分たちのことをどう呼んでいるかを見れば自ずと分かってきます。ジャッジ組織は時に「DCIファミリー」と呼ばれる事もあるんです。つまり、ジャッジはみんな家族のように、お互いつながっているんですね。

 例えば日本には既に70人ほどの認定ジャッジがいますから、もしあなたが認定ジャッジになれば、あなたはこのグループの一員となります。他の経験豊かなジャッジなどから様々なアドバイスを受けることもできますし、もし疑問があれば気軽に他の認定ジャッジに聞くこともできます。ルールの変更や大きなトーナメントが行われるときなどには、認定ジャッジ向けのメーリングリストなどで情報を得ることもできます。

 また先ほどプレイヤーからの視点でも書きましたが、公認ジャッジということになれば自分に自信もつき、プレイヤーからもより一層信頼されるようになるという点も見逃せません。

 このように、認定ジャッジ制度は、プレイヤーにとっても、トーナメントを運営する側にとっても、トーナメントをより一層楽しいものにするための制度なのです。普段からお店でトーナメントを運営していたり、または草の根でトーナメントの主催をされていたりする方々であれば、是非認定ジャッジ試験へのチャレンジを考えてみてはいかがでしょうか。

じゃあどうすれば認定ジャッジになれるの?

 ではどうすれば認定ジャッジになれるのでしょうか?

 認定ジャッジになるためには、基本的にはあなたの指導者となり、またあなたの試験官となってくれるレベル2以上の認定ジャッジ探す必要があります。身近に認定ジャッジがいる場合には、自分のいる地域の近くにレベル2以上のジャッジがいないか聞いてみると良いでしょう。もしくは、地域コーディネーター(私です!)にメールなどで問い合わせても良いでしょう。

 そしてもちろん試験に合格するためには勉強が必要です。マジックに関するルールの文書には、

  • マジック総合ルール
  • マジック・イベント規定
  • マジック違反処置指針
  • 一般イベント用ジャッジ法
  • プレミア大会招待ポリシー

 があります(いずれも、日本語版はこちらから閲覧することができます)。どれもかなりボリュームのある文書ですが(特に総合ルールはすごい分量!)、少なくとも総合ルール以外の4つについては、よく読んで勉強する必要があります。でもご心配なく!普段からマジックを楽しんでいる方であれば、その多くは既に知っている事でしょうし、勉強と言っても何かを丸暗記する必要はありません。

 あとはトーナメント運営の経験です。なじみのお店でトーナメントを手伝っても良いでしょう。FNMなどは最初のトーナメントとしては規模的にも最適かもしれません。何度かトーナメントでジャッジをしていく中で、こんな事が起こったらどうすればプレイヤーが満足するのか、どうすれば公正なトーナメントを作っていけるのかを考えていくと、もうあなたは認定ジャッジの一歩手前まで来たと言えるでしょう。

 さて準備万端となれば、いよいよ試験です。これに合格すれば、晴れてあなたは認定ジャッジの仲間入りです。

 でも試験って心配ですよね?点数が足りなくて落ちたらどうしよう。でも安心してください。入学試験の世界にも模擬試験があるように、ジャッジ認定試験においても、本番の試験の前に誰でも受けられる別の試験があるのです。

 それがルールアドバイザー試験!

 ・・・といったところで次回はこのルールアドバイザー試験など、ジャッジ試験について紹介していこうと思います。次回をお楽しみに!

ライター:鈴木健二

 東京在住のレベル 2 ジャッジ。通称すずけん。
 英語の堪能さにおいては日本でも指折りで、英文記事の紹介コラムを執筆していたこともあった。その英語力を活かして海外ジャッジとの交流も精力的に行っている。
 本業が多忙な合間を縫って、国内のプレミアイベントでジャッジをしているほか、MTG Today Cup というレガシーのトーナメントを主催したり、同会場で開催されている LMC 代々木でジャッジ姿を見かけることができる。

 ぜひ、この記事についてツイートしてください!


WPN からのお知らせ

 1/25 現在、以下の WPN プログラムならびにイベントが申請できます。

コア店舗
  • Japan - Friday Night Magic - Mar 2011
  • SIDE EVENT Mirrodin Besieged PR - Japan(プレリリース主催者専用)
  • Magic Game Day - Mirrodin Besieged - Japan(ゲームデー)
アドバンス店舗
  • Japan - Friday Night Magic - Mar 2011(毎週 2 回まで申請できます)
  • Magic Game Day - Mirrodin Besieged - Japan(2 回まで申請できます)
  • グランプリ神戸トライアル(WPN へメールでお問い合わせください)
全主催者
  • Magic (認定イベント/個人戦・双頭巨人戦・チーム戦)
    • Block Constructed
    • Booster Draft
    • Extended
    • Legacy
    • Standard
    • Vintage
    • 2HG(双頭巨人戦は 2HG で始まる Game Format をご利用ください)
    • Trios(3人チーム戦は Trios で始まる Game Format をご利用ください)
  • Magic Casual Non-Rated (入門イベント/8人未満で開催したイベントやフリープレイ会の報告に)
    • Casual Non-Rated Constructed
    • Casual Non-Rated Limited
  • Magic Casual Non-Rated Multi-Player(入門イベント・多人数戦)
    • Casual Multi-Player - Archenemy
    • Casual Multi-Player - Commander
    • Casual Multi-Player - Emperor
    • Casual Multi-Player - Free-for-all
    • Casual Multi-Player - Grand Melee
    • Casual Multi-Player - Other
    • Casual Multi-Player - Planechase
  • Magic League(リーグ戦/戦争リーグなどの参加者報告に)
    • Casual Non-Rated Constructed
    • Casual Non-Rated Limited
WPN Material
  • Gateway Kit - Mirrodin Besieged - NAJP(店舗関係者用)
  • Event Support Kit - For non-retail locations(店舗を利用していない主催者用)
  • Membership Card Request(新規メンバーカードの請求)

 WPN プログラムの申請方法については、WPN 通信 第15回に詳しく記載がありますので、ご一読ください。それでもわからないことがありましたら wpnjapan@wizards.com へ気軽にご相談ください。


 各 WPN プログラムの申請スケジュールおよび大会日程、ならびに国内プレミアイベントの大会日程は Google カレンダーにまとめてありますので、よろしかったらご利用ください。

 公開されている Google カレンダーは、各自が利用しているスケジューラにインポートすることができます。

 Google アカウントを利用して自身のカレンダーに表示させたり、スマートフォンのスケジューラへインポートすることで、自分の予定表とリンクさせることができるようになります。「今週の大会はどうだったっけ?」と悩んでいるような方にお勧めです。

 それでは、また来週。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索