週刊マジックニュース

2018.6.6

2018年6月6日号～プロツアー『ドミナリア』閉幕！そしてスタンダードは新たな局面へ!?～

小山和志

　皆さん、こんにちは！世界中から強豪プレイヤーが一堂に会し行われたプロツアー『ドミナリア』が閉幕しました。熱戦の模様はもうご覧になられたでしょうか？

　今週のマジックニュースではその戦いの模様を振り返っていきましょう！

　プロツアー『ドミナリア』は「赤黒アグロ/ミッドレンジ」デッキの海となりました。全参加者数のうち26.5%、「赤単アグロ」を合わせれば実に約37%ものプレイヤーが赤いデッキを選択し、プロツアーを戦い抜きました。

　トップ８には殿堂顕彰者のオーウェン・ターテンワルド選手をはじめ、プラチナ・プロのマルシオ・カルヴァリョ選手、日本の瀧村和幸選手と、プロツアーやグランプリで実績を数多く積み重ねてきたトッププレイヤーたちが名を連ねました。

　そんな中、プロツアー王者に輝いたのは初のプレミア・イベント決勝ラウンド進出となったワイアット・ダービー選手でした！

プロツアー『ドミナリア』優勝ワイアット・ダービー選手 (アメリカ)

　23歳の若いプレイヤーが『赤単アグロ』を手に頂点まで上りつめました。本当におめでとうございます！

　ダービー選手が優勝を決めた決勝戦は、お互いに２ゲームずつを連取しあい最終ゲームにもつれこむ大熱戦となりました。先に２ゲームを先取し王手をかけたダービー選手でしたが、その後ゴンサロ・ピント選手に２ゲームを取り返され、最終戦も苦しい展開となってしまいます。

　そして迎えた運命のターン。11点のライフを削り切らなければ返すピント選手の攻撃により敗北してしまうダービー選手はドローをすると盤面を確認し、引いたばかりのカードをプレイします。この状況を覆すことのできるカードとは…？

　そう、《栄光をもたらすもの》が文字通りダービー選手にプロツアー王者という栄光をもたらしたのです！

　マジック史上に残る劇的なトップデッキをその目でご覧ください！

瀧村和幸選手

　プロツアー『ドミナリア』ではプロツアー『戦乱のゼンディカー』王者の瀧村和幸選手が、それ以来２度目のプロツアートップを果たしました。

　１日目を５勝３敗で終えた瀧村選手は、２日目に怒濤の快進撃を開始します。ドラフトラウンドを３勝で折り返すと、スタンダードでも勝利を重ね11勝3敗で15回戦を迎えます。

　この試合を勝利した瀧村選手は続く第16回戦でも勝利をおさめ、スイスラウンドを首位で通過しプロツアーサンデー進出を決めました。

　惜しくも決勝トーナメントではマルシオ・カルヴァリョ選手に敗れたものの、素晴らしい活躍を見せてくれました。今後の瀧村選手の活躍に注目です！

　プロツアー『ドミナリア』の模様は生放送のアーカイブやテキストカバレージで振り返ることができます！

　見逃してしまった方もぜひ世界最高の戦いを振り返ってみてください！マジックをプレイしたくなること間違いなしですよ！

　前述の通り赤系デッキがプロツアー『ドミナリア』で大暴れしましたが、そのプロツアースイスラウンドの結果を受けて行われたMagic Onlineでのプロツアー予選(PTQ)はそれとは異なる様相を呈していました。

　優勝を果たしたのは「赤黒アグロ/ミッドレンジ」でも「赤単アグロ」でもない「黒緑巻きつき蛇」でした！

_goblinlackey - 「黒緑巻きつき蛇」
Magic Online Standard PTQ #11407032 優勝 / スタンダード (2018年6月2日)[MO] [ARENA]
7 《森》 2 《沼》 4 《森林の墓地》 4 《花盛りの湿地》 4 《霊気拠点》 2 《イフニルの死界》 -土地（23）- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《光袖会の収集者》 4 《巻きつき蛇》 4 《翡翠光のレインジャー》 2 《ピーマの改革派、リシュカー》 3 《貪欲なチュパカブラ》 4 《新緑の機械巨人》 4 《歩行バリスタ》 -クリーチャー（29）-	4 《冒険の衝動》 1 《顕在的防御》 1 《致命的な一押し》 2 《ヴラスカの侮辱》 -呪文（8）-	3 《打ち壊すブロントドン》 4 《強迫》 1 《致命的な一押し》 2 《大災厄》 2 《造命師の動物記》 1 《領事の旗艦、スカイソブリン》 1 《生命の力、ニッサ》 1 《秘宝探究者、ヴラスカ》 -サイドボード（15）-