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開発秘話

Latest Developments -デベロップ最先端-

Mファイル『基本セット2015』編・パート1

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Mファイル『基本セット2015』編・パート1

Sam Stoddard / Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru

2014年7月11日


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 マルチバースへの回帰の時間がまたまたやってまいりました! 熱心な読者の皆さんはマルチバースが、マジックのカードを既に印刷されたものも、デザインの初期のものも、その間のものも全て記録するために使う社内のデータベースであるとご存知でしょう。デザイナーとデベロッパーの使命のひとつは、時折マルチバースのカードを訪れ、そしてコメントを残していくことです。1年前のファイルを振り返れば、デザインとデベロップの過程についての洞察と、そして少しの笑いを提供してくれます。あなたはこの記事でそのどちらも見ることができるでしょう。

 それではまず演者の紹介です。

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AF: アーロン・フォーサイス/Aaron Forsythe
マジックの上席ディレクターにして『基本セット2015』のリード・デザイナー。

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BH: ベン・ヘイズ/Ben Hayes
マジックのデベロッパー。

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BM: ビリー・モレノ/Billy Moreno
元マジックのデベロッパーにして『基本セット2015』のリード・デベロッパー。

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DB: ダグ・ベイヤー/Doug Beyer
マジックの上席クリエイティブ・デザイナー。

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DEL: デル・ロージェル/Del Laugel
マジックの上席エディターにしてエディター・マネージャー。

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GSV: ガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verhey
マジックの経験デザイナー。

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ID: イアン・デューク/Ian Duke
マジックのデベロッパー。

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JCW: ジェニファー・クラーク=ウィルクス/Jennifer Clarke-Wilkes
マジックのクリエイティブ・デザイナー。

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Ken: ケン・ネーグル/Ken Nagle
マジックのデザイナー。

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Max: マックス・マッコール/Max McCall
元マジックのデジタル・デベロッパー。

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SM: ショーン・メイン/Shawn Main
マジックのデザイナー。15枚の外部デザイナーのカードを担当。

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SPS: サム・ストッダート/Sam Stoddard
これが――私!

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SW: スティーブ・ワーナー/Steve Warner
kaijudoとデュエル・マスターズのデベロッパーで、マジックのテストプレイヤー。

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Tabak: マット・タバック/Matt Tabak
マジックのエディターにしてルール・マネージャー。

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TML: トム・ラピル/Tom LaPille
マジックのデベロッパー。


 それでは、はじまりはじまり。


貪る光》[M15]

AF 11/18: アンコモンから格下げ。
Max 11/30: 白のコモンは追放除去多いよね。
TML 1/15/2012: これを昨日何もないところから打たれて驚き、なぜこれがアンコモンなのかを思い出させてくれたが、いきなり打たれたことはクールだと思うし、これには慣れることができた。
BM 3/7/13: アンコモンに戻した。

 我々が基本セットでしばしばやろうとすることのひとつは、カードのレアリティを変えることです。《貪る光》が格下げされたのは、我々がもっと頻繁にプレイされるべくコモンの除去呪文を望んだからでした。これはアンコモンであるほうがはるかに面白いカードです。


儚き盾》[M15]

AF 11/17: 多分このセット唯一のプロテクションをつけるインスタントで、どうも気になる。ダメージ軽減にするかもしれない。
Max 11/26: 基本セットにプロテクションをどれぐらい入れるかを考えないといけないな。『基本セット2013』と『基本セット2014』でも同じ問題は抱えていた。
BM 8/12/13: プロテクションを破壊不能に変えてカードを簡単にするとともに、自分の有利なオーラとの悲しい相互作用が起きないようにしよう。

 基本セットは、新しいプレイヤーにこのゲームの足がかりを与えるために、他のセットよりもよりシンプルにしようとする傾向にあります。新しいプレイヤーの多くはルールブックを読まなければプロテクションの挙動を理解できず、その結果のいくらかをよく忘れるので、プロテクションはこの傾向に本当に反しています。例を挙げると、自分のクリーチャーにプロテクションを与えるとその色のオーラがはがれることなどがそうです。最終的に我々はプロテクションをやめてみました。


KEN 4/15/2013: 統率者戦は《倦怠の宝珠》と重複して弱いやつを必要としている。
AF 4/22: サイズを決めないといけないな。似ていることを売りにするのでなければこいつに《エイヴンの思考検閲者》と違いをつけてほしい。
KEN 4/22/2013: BMが2/2って言ってたので、それで試してみようか。
AF 4/23: こいつが対称なまま(私はそうして欲しい)なら相当アグレッシブだな。
SPS 5/6/13: 確認:こやつは「Huey」(『タルキール覇王譚』の開発名)でなにかまずいことになりませんかな?
AF 9/13: こいつが《エイヴンの思考検閲者》に似ているのは良いことだろうか? 悪いことだろうか?
TML 9/13/2013: 私は良いと思ってる。プレイヤーはこういう間抜けなのが好きだ。
GSV 10/4: クールなカードだね。こいつがモダンの殻デッキのミラーでどういう動きをするか興味津々だ。

 我々は《倦怠の宝珠》付きクリーチャーを『基本セット2014』で試してみたのですが、当時の授与はクリーチャーが戦場に出て、その後対象のクリーチャーに「ついて」いました。次のセットの大きなメカニズムのひとつのデザイン機会の多くを得る「前に」うっかり因果地平の彼方に吹き飛ばしたくはなかったので、そのカードは《威圧する君主》になりました。我々は《静翼のグリフ》が「Huey」の年の全てを失敗させるようなことはないともう少し自信があったので、これを興味深く、さらにいくらかの深さをスタンダード、モダン、そしてレガシーにさえも供給できるだろうと感じたデザインへと進めました。


名誉の印》[M15]

BM 12/15/12: リミテッドのために{2}{W}→{3}{W}に変更。
BM 3/7/13: 簡易評価のバランスのために{3}{W}→{2}{W}に変更。
BM 8/12/13: {2}{W}→{3}{W}に変更。カードは3CCでは揺れすぎる。マナ・カーブを《ヘリオッドの巡礼者》と組み合わせてより満足の行くように。

 いつものように、リミテッドでセットを機能させることには、多くの微調整とそのセットの正しいところを目指すことが含まれます。そのカード自体が壊れたものにならないようにするだけではなく、その環境全体をより良く機能させるように、様々なものが上下します。


光の柱》[M15]

BM 8/12/13: 《剣の壁》や《霜の壁》を突破しつつ、ほとんどの爆弾カードに対処できるように《大物潰し》から入れ替え。

 我々が白で試している新しい事柄は――大きい数をいじめることです! これ以前にも白は《復仇》のようなカードで行っていますが、タフネスを参照することは興味深い新たな白の除去方法と、リミテッドのための良い微調整を我々に与えてくれました。


霊魂の絆》[M15]

ID 3/25: 超クールなデザイン!
BM 4/8/13: パワー・レベルの調整のために1/1の白のスピリットにトークンを統合。
BM 6/5/13: スピリットでないクリーチャーだけを守るように変更。
BM 7/24/13: FFLのために起動コストに{W}を追加。
BM 8/12/13: 戦場に出たときの誘発を「スピリットでない」から「トークンでない」に変更......認知的不可を最小限にするためにこのカードの制限を全て揃えよう。パワー・レベルの変更に関するFFLの反応を探してみる。
BM 9/22/13: 99する。
AF 9/13: 何? あとこれは使い物になるようには見えないな。
TML 9/13/2013: これは特に小さな数字では楽しくなかったね。
Del 10/7: EVLはマナ・コストを{2}{W}→{1}{W}に、起動コストを{W}→{1}{W}と言っているわ。

 我々が『基本セット2015』にある外部デザイナーのカードに取り組み始めたとき、それらに調整を加えなければならないことは分かっていました――我々は楽しく興味深く、しかし我々が通常カードを印刷する一線を越えてはいないものを求めていました。


Max 11/30: 条件を満たした場合、CからAに格上げ。 
DH 12/17: 我々の基準ではこれはBだから、CからAにはならないんじゃないかな: P
SPS 1/28/13: 2/3飛行もAではないですかな? 修整がなくて飛行だけでもAでは?
BM 1/29/13: そうだ。青が強すぎるならその選択肢もアリだな。
BM 3/7/13: 簡易評価によるリミテッドの再バランス調整によって+1/+0を削除。

 デッキの軸となるコモンでボーナスをきちんと機能させることは難しいのです。


地割れ潜み》[M15]

BM 1/25/13: マイク・ノイマン/Mike Neumannの外部デザイナー・カード。おぞましき不浄をまき散らす、クトゥルフを元ネタにした古代のホラーだ。
BM 1/25/13: ニューマンのリクエストに沿うように青へ移動。エントリーセットとプレリリースのレアを〈沈むリバイアサン/Submerging Leviathan〉と入れ替え。
TML 2/7/2013: 死亡誘発に変更。
BM 2/27/13: 数字と死亡誘発をミニチームの提案で調整。死亡したときに+1/+1カウンターの数だけを参照するように変更。
BH 3/6/13: このカードの物語は好きだが恐ろしい死亡誘発を持ってるほうがもっとエキサイティングだろう――基本のパワー/タフネスは弱いほうがいいだろう。多分イカの数は+1/+1カウンターの2倍かな?
AF 3/7: 楽しいカードだ。青のトークン・デッキで《波使い》と一緒に入れてもうまく行くだろう。: )
ID 3/25: コストを少なくしてもっとずっと魅力的に。
BM 4/9/13: 構築向けに{3}{U}{U}4/4→{1}{U}{U}2/2に変更。
DB 4/10/2013: 今のこいつは小さすぎる。この変更は(デザイナーの望むビジョンと比べて)巨大なクトゥルフ的怪物っていうコンセプトを守るのが難しい。3/3なら助けになるだろう......
AF 4/22: 「クトゥルフの落とし子」
KEN 4/26/2013: D15で7/7のこいつをエムラクールに試してみた。一吹きだったがこのイカは仕事を終えた、ありがとう《見張り番》。
BM 4/30/13: 小さくしてもいいとニューマンのOKをもらった。この方法でFFLに残そう。トークンに島渡りを追加。
BM 6/18/13: FFL用に{1}{U}{U}の2/2→{2}{U}の1/1に変更。
BM 6/27/13: FFL用に{2}{U}→{1}{U}{U}に変更。
Sw 7/19: このカード大好き。
AF 8/19: もうちょっと強くしたいなら、「生け贄に捧げる〜:X体のトークンを......」ともできる。
Del 10/14: マナ・コストを{1}{U}{U}→{2}{U}に(信心)。

 《地割れ潜み》は『基本セット2015』にいくつかある、マナ・シンボルを減らして「弱体化した」カードのうちのひとつで、その機能の弱体化に反して強くなるものです。信心は変な働きをします。


硬化》[M15]

AF 8/7: これと《暗殺》はちょっと似ているな。
BM 8/12/13: 《暗殺》を差し替え。

 我々はセットにそれぞれ異なる感じの除去呪文を求めています。アーロンはこれと《暗殺》は同じ感じの除去であることを的確に指摘しました――攻撃されて一発食らってから仕留めるのです。青と黒のクリーチャーの殺し方を分けるということはつまり、雰囲気の異なるデッキを作ることができるということです。《暗殺》が差し替えられた理由は、黒は十分な除去を他に探すことが簡単だからであり、そして《硬化》はこのセットの全てのアーティファクトに対して良い働きをするからです。


Max 10/1: 《羽ばたき飛行機械》はこのセットの中での役割を得たね。
TML 11/6/2012: 私はこれを熱烈に愛しているが、《動く秘宝》のテンプレートを用意しないといけないのなら、それを投げる準備はできている。
AF 11/17: このテンプレートは適正だ。
Max 11/30: これを6/6のアーティファクト・クリーチャーにつけるとどうなるの?
AF 12/3: 5/5になる。《ボーラスの工作員、テゼレット》と一緒だ。
BM 8/15/13: {2}{U}→{1}{U}に。これの強さは《羽ばたき飛行機械》を引けるかどうか?
TML 8/22/2013: 《ダークスティールの城塞》があるのでこれはすごく魅力的になってる。

 基本のパワーとタフネスのテンプレートは、新しいプレイヤーがこのようなカードを理解する助けになっています。


BM 8/22/13: トップ3にするために2/2から2/3にしてみる。
TML 9/5/2013: アグロ復権のために2/2に戻す。

 我々が行うリミテッドのバランス取りの一部は、各色のコモントップ3をお互い近づけることで、そうすることで各色はある程度適正なバランスを持つようになります。過去にはそうなっていないセット(『ウルザズ・サーガ』や『オンスロート』を思い出してください)が多くあり、コモンのトップ10のうち5つが1色で占められたセットが存在しました。バランスを拡散することは重要で、もし我々がいくつかの間違いを犯していても、全体的なリミテッド経験が悪くならないことを意味します。

 《霜のオオヤマネコ》の場合、より強化されたバージョンを試しましたが、青が強くなりすぎることが分かりました。なので我々はこれを2/2に戻し(そして《コーの鉤の達人》の色違いになりました)、まだ十分に強いがこのフォーマットのアグロ・デッキ全てを青が駆逐してしまわないようにしました。これは『基本セット2014』であった問題でした。


(プレイテスト名は〈隠遁するイエティ/ Reclusive Yeti〉)
TML 11/29/2012: こう呼んでるけど、こいつは森を走ってるんだよね。
Max 11/30: 独立した背景のカードとしてこれは好きだけど、このセットでできることは多くないよね。
Tabak 1/24: 多人数戦で他の誰かが《》をコントロールしていたら青単の相手に攻撃できるのはちょっと変ですね。悪くはないけど、変。わざとやってる?
BM 3/18/13: 芳醇さを犠牲にする。物語を生真面目にたどることはできない。
BM 4/30/13: 彼は戻った。
TML 5/13/2013: イエティ、我々は君を押しやったけど君がそれを求めたんだよ。
TML 7/12/2013: 彼は森に走って行った。: (

 トム・ラピルはBad Lip Reading videosのファンです。


幻影の天使》[M15]

AF 10/16: 《幻影のドラゴン》だ。何か軽いアタッカーにご褒美が欲しいな。
KEN 1/15/2013: 《羽ばたき飛行機械》とコンボってる。

 『基本セット2015』の秘密――《羽ばたき飛行機械》とコンボになるカードです。


AF 9/13: (馬はクリーチャーではない。)

 あっはい、そうですね。


蛙変化》[M15]

ID 10/17: これのようにクリーチャー・タイプの変更を伴う「全ての能力を失う」についての話がありました。《羊術》がちゃんと羊に変えないのは残念ですね。
TML 11/6/2012: それを正確に行うために《蛙変化》を作ったのさ。
AF 11/18: できた。《羊術》だ。
AF 3/7: これの違うバージョンが同じセットにあるのはバグかテーマか?
BM 3/7/13: テーマとして取り扱ってます。

 オリジナル・バージョンのこれは、D&Dでよくある1つの対象をとるか全体に影響するかの方法に倣って〈マス蛙変化/Mass Turn to Frog〉と呼ばれていました。また我々は、プレイヤーがこの種類の呪文の理解を進める助けになる「基本のパワーとタフネス」のテンプレートにとても満足しています。万歳!


血の宿主》[M15]

AF 11/6: こいつは好きだが、かつての《堕天使》を再考すべきだという記録が欲しい。
TML 11/6/2012: HAUMPH(訳注:ポール・チェオン/Paul Cheonのこと)だ。
SM 11/27: テストで判明したが、こいつはアルフのように猫を食べるのが好きだ。

 幸運にも《黒猫》は全てのデベロップ過程を生き残ったので、上記のコメントには意味ができました。万歳!


BM 12/15/12: リミテッドのマナ・カーブを考慮して、{3}{B}→{1}{B}{B}にしてタップ状態で戦場に出るように変更。
BM 1/11/13: 黒を強化するため{1}{B}{B}2/3→{2}{B}2/2に変更。
7/26/13: 黒を強化するため{1}{B}{B}2/3に戻す。
SPS 8/2: {2}{B}に戻します。黒に{B}{B}が多すぎますぞ。
SPS 8/9/13: さ〜ら〜に〜、2/2に戻します。昔どこかであった気がしますな。

 時間とは平坦な輪のようなものです。


苛性タール》[M15]

TML 1/22/2013: これがなくなると韻を踏むテキストの数はかなり少なくなるね。
AF 3/7: 私はここにお参りするぞ!
JCW 7/3: 新アート。陰謀団はドミナリアのものなので多分新しいフレーバー・テキストが必要になります。

 申し訳ない、トム。常に韻を踏めるわけではないのです。


血の誓約》[M15]

SM 9/6: これ大好き。
AF 11/30: これが8マナになってもまだ好きだと言えるかな?(今は7) これはクリーチャーが少ないコントロール・デッキのフィニッシャーとして強すぎる。
Max 11/30: 重い招集付き除去呪文はダメージを押し通すために使いにくくしてある。このメッセージは分かりづらい。
BM 12/15/12: Aが必要だ。{6}{B}{B}→{5}{B}{B}に。儀式とより良く作用する。7CCにする最後のチャンスだ。
TML 1/15/2013: 今のところは機能している。
BM 3/7/13: リミテッドのバランス取りのため、トップ15を目指し{5}{B}{B}から{3}{B}{B}{B}に。
BM 7/26/13: 確定のAにするため{3}{B}{B}{B}→{2}{B}{B}{B}{B}へ。
SPS 8/2/13: とても魅力に欠けていて、黒を傷つけていますな。{5}{B}{B}にしてみますぞ。
SPS 8/9: {6}{B}{B}に。新しい除去呪文を黒のベスト・コモンにしますぞ。
Del 9/29: {6}{B}{B}→{5}{B}{B}に。
Del 10/2: {5}{B}{B}→{6}{B}に。

 マナ・コストを軽くしてマナ・シンボルを濃くする試みはこのカードを強力にしましたが、魅力を損なうものでした。人々はこのカードを黒のクリーチャーと一緒に唱えることがどれぐらい難しいか分からず、{B}{B}{B}や{B}{B}{B}{B}はこの呪文を彼らの考えよりも難しくしてしまいました。最終的に、我々はコストを重くし、{B}を減らしてより良く機能するようにしました。


潰瘍化》[M15]

TML 11/6/2012: どういうわけか追加コストだとコンセプトとしてより良い気がするんだが、そう書いてあると弱いんだよね。
SM 3/15: おいおい、酷いこと言うなあ! 確かにぎこちないが。

 とても痛そうです。


墓損ない》[M15]

BM 1/21/13: {1}{B}→{B}に変更。
BM 2/6/13: 新しい各色の模範サイクルに合わせてゾンビから黒に変更。
AF 2/14: 3つの方法で《墓暴き》より優れている。
SM 2/26/13: 変に見える。
BM 3/7/13: できた。
SPS 3/8/13: 最低でも2であるべきではありませんかな?
Del 9/29: {B}→{4}{B}に、クリーチャー・カード1枚→クリーチャー・カード2枚に変更。

 我々は最終的にはリミテッド環境に適合させるために上位互換や下位互換のカードを許容する必要があるのですが、このカードはやり過ぎでした。オリジナル・バージョンのこれは{B}でインスタント、召集がついていて、さらにゾンビを手札に戻した場合に対戦相手が2点のライフを失うというものでした。《墓暴き》の上位互換は問題ないのですが、我々は長い未来に渡ってカードを作っていかねばならず、また《墓暴き》と対戦相手に2点のライフを失わせるカードを異なる興味深いカードとして簡単に作ることができました。これらの効果全てを同じカードに突っ込むことは将来のデザイン空間を減らしてしまいます。最終的に、我々はこのセットのリミテッドに必要なものの条件を満たすためにこのカードにさらなる変更を加え、2体のクリーチャーを戻せるようにしました。


肢体の壁》[M15]

BM 8/12/13: 「{B}、2点のライフを支払う:ターン終了時まで+2/+2の修正を受ける」から新しい能力に変更。白黒のアーキタイプの直球なドローの利点を他に探そう。
BM 8/22/13: ライフ獲得の成果として新しく先取り能力を追加。

 我々は何かを行う人々に明確な報酬を与えるアンコモンを好みます。 《肢体の壁》はアンコモンですが、人々にとって十分に明らかではありませんでした。ライフを得ることで誘発する能力を付けたのは報酬をはっきりさせ、リミテッドのデッキを作る助けを必要としているプレイヤーを助けるためです。

 今週は誌面が尽きてしまいました。来週、このセットの残りの部分でお会いしましょう!

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