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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

グリクシス・シーフ(ヴィンテージ)

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グリクシス・シーフ(ヴィンテージ)

Melissa DeTora

2015年9月1日


 ヴィンテージで「グリクシス・シーフ」という名前のデッキを目にしたとき、私はすぐに多元宇宙をまたにかける大泥棒、《ダク・フェイデン》が思い浮かびました。《ダク・フェイデン》は、わずか3マナでドローの質を上げたり対戦相手のアーティファクトを奪ったりできる、素晴らしいヴィンテージ向けカードです。しかし私が驚いたのは、このデッキには私の思ったより多くの「シーフ(泥棒)」がいたことなのです。

 まずは《概念泥棒》。あの《スフィンクスの啓示》と同じ時期にスタンダードにいたカードですが、その間に目立った活躍は残しませんでした。ですがドロー呪文の最高峰を擁するヴィンテージでは、それに反撃するため様々なデッキが《概念泥棒》を自然と採用しているようです。《概念泥棒》がスタンダードで活躍できなかった主な理由は、ヴィンテージに比べて除去が多く見られたからです。また、《スフィンクスの啓示》を奪うためだけに4マナもかけるのは、基本的に良い動きとは言えませんでした。

 《概念泥棒》のような能力を持つクリーチャーはヴィンテージでこそ輝きます。ヴィンテージでは、ほとんどのデッキがクリーチャー除去を持たないからです。大抵のデッキは《概念泥棒》を打ち消し呪文で対処することになるのですが、瞬速を持つためそれが極めて難しくなります。そして、ヴィンテージのデッキのほとんどが《Ancestral Recall》や《渦まく知識》、《宝船の巡航》などの1マナのドロー呪文を使います。《渦まく知識》を唱えたのに、カードを引けずに手札を2枚ライブラリーの一番上に戻さなければならなくなったときの、対戦相手の顔が目に浮かぶようですね。

 それから、《聖別されたスフィンクス》は実際に「泥棒」をするわけではありませんが、戦場にいる間は実に巧妙な手口を見せてくれます。《概念泥棒》と同様に、このカードも打ち消す以外に対処が難しいものです。そして、対戦相手がカードを引くこと自体は止められないものの、相手はドロー呪文の使用にかなり頭を悩ませることになるでしょう。それを使えば、相手よりもこちらの方がその恩恵をたっぷりと受け取れるのですから。

Robert Greene - 「グリクシス・シーフ」
ヴィンテージ[MO] [ARENA]
2 《
3 《Underground Sea
2 《Volcanic Island
4 《沸騰する小湖
2 《汚染された三角州
1 《マナの合流点
1 《海の中心、御心
1 《トレイリアのアカデミー

-土地(16)-

2 《瞬唱の魔道士
2 《概念泥棒
1 《聖別されたスフィンクス
1 《鋼の風のスフィンクス

-クリーチャー(6)-
1 《Black Lotus
1 《Mana Crypt
1 《Mox Emerald
1 《Mox Jet
1 《Mox Pearl
1 《Mox Ruby
1 《Mox Sapphire
2 《狼狽の嵐
1 《Ancestral Recall
1 《渦まく知識
1 《稲妻
1 《思案
1 《紅蓮破
1 《太陽の指輪
1 《吸血の教示者
1 《通電式キー
3 《Mana Drain
1 《Demonic Tutor
1 《Time Vault
1 《Time Walk
2 《四肢切断
1 《修繕
1 《毒の濁流
1 《ヨーグモスの意志
4 《Force of Will
1 《時を越えた探索
1 《宝船の巡航
3 《ダク・フェイデン
2 《精神を刻む者、ジェイス

-呪文(39)-
1 《イクスリッドの看守
3 《鋳塊かじり
3 《墓掘りの檻
1 《虚無の呪文爆弾
1 《真髄の針
1 《ラクドスの魔除け
2 《魔力流出
1 《仕組まれた疫病
1 《殺戮遊戯
1 《

-サイドボード(15)-
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