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「新たなるファイレクシア」イベントデッキ:デッキリスト

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「新たなるファイレクシア」イベントデッキ:デッキリスト

Monty Ashley

2011年5月19日


 新たなるファイレクシアのイベントデッキが英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、そして日本語で、2011年6月10日に希望小売価格3150円で発売されます。初心者向けのエントリー・パックと違い、即座に競技で使えるような強力なデッキを持ってイベントの世界に飛び込めるようにデザインされています。


消耗戦

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 次々と脅威を繰り出してくる対戦相手を打ち負かすため「消耗戦」デッキには、効果的で攻撃的なクリーチャーと、生体武器を含む万能の装備品が入っています。一番最初のターンから、《先兵の精鋭》や《コーの決闘者》といった小さなクリーチャーが先発隊となり、デッキを起動させてくれます。その後、《皮剥ぎの鞘》や《鎌切り》とカードが除去の危険なしで相手にプレッシャーを与えてくれます。もし除去呪文を使われたとしても、装備品は残るのです!

 あなたのデッキは高速ですが、それでもなお戦場に戦力を広げすぎないようにするのは重要です。ほとんどのゲームは短距離走ではなくマラソンのようなものです。相手のデッキがより遅いなら、戦場を一掃してそれまでに蓄えたアドバンテージを潰してしまうような《審判の日》や《紅蓮地獄》といった全体除去が入っているでしょう。手札に1?2枚のクリーチャーを持っておけば、これに対処することができます。もし相手が何もしないように見えたのであればなおさらのことです。最終的には、強力な装備品を使うことでどんなクリーチャーでも相手にトドメを刺すことができます。他のクリーチャー主体のデッキと対戦するときは、細菌トークンで相手の唱えたクリーチャーと相打ちを取り、残っているクリーチャーに装備させて誰もいなくなった道を走ってやればいいのです。《未達への旅》や《レオニンの遺物囲い》のような、脅威に直接対処するカードは数枚しか入っていませんので、いつ使うかは慎重に考えましょう。

 サイドボードには特定の脅威への対処がたっぷり詰まっています。アーティファクト中心の戦略には《存在の破棄》、赤や黒のデッキになら《天界の粛清》と言った具合です。しかし、このデッキでは、それほど多くの対処法を入れておくことは賢明ではありません。そうしたなら、あなた自身の持つべき、短い時間内に相手を打ち倒すための武器が足りなくなってしまいます。もちろん、必要なカードが必要な時にあれば試合の流れを引き寄せることが出来ます。《コーの火歩き》は赤単の戦略を完膚無きまでに叩きつぶしてくれます。脆弱だけれども強い《コーの決闘者》が1枚増えれば、あなたのクリーチャーを無視して作戦を進めてくるコンボデッキ相手に「競り勝つ」ことができるでしょう。

 デッキを個人的な好みや相手のプレイに合わせて仕上げましょう。あなたの周りで緑黒デッキを使っている人が多いなら、《ミラディンの十字軍》や《饗宴と飢餓の剣》を入れることでクリーチャーをブロックされなくし、破壊もされなくして、完璧に押し勝つことが出来ます。逆に、広い世界が開けているのなら《刃砦の英雄》とその率いる軍勢の出番です。攻撃クリーチャーを強化してしまいましょう。

消耗戦
新たなるファイレクシア・イベントデッキ[MO] [ARENA]
2 《戦慄の彫像
21 《平地

-土地(23)-


4 《先兵の精鋭
1 《王の摂政、ケンバ
2 《コーの決闘者
4 《レオニンの遺物囲い
4 《レオニンの空狩人
1 《ミラディンの十字軍
4 《磁器の軍団兵
1 《純鋼の聖騎士
2 《石鍛冶の神秘家

-クリーチャー(23)-
1 《使徒の祝福
1 《骨溜め
1 《ダークスティールの斧
4 《皮剥ぎの鞘
4 《未達への旅
1 《鎌切り
1 《皮羽根
1 《執念の剣

-呪文(14)-
1 《使徒の祝福
2 《拘引
3 《天界の粛清
1 《コーの決闘者
4 《コーの火歩き
4 《存在の破棄

-サイドボード(15)-

内からの腐敗

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 「内からの腐敗」デッキは攻撃的なデッキとコンボ・デッキの両面を両立させて勝利に繋ぐデッキです。どこからともなく現れ、死に至らしめる10個の毒カウンターを哀れな対戦相手が気づく間もなく与えてしまうのです。《ぎらつかせのエルフ》や《胆液爪のマイア》のような軽いクリーチャーで1点か2点のダメージを与えておき、後に《地うねり》《原初の怒声》《変異原性の成長》といったカードで巨大になるのです。

 クリーチャー主体のデッキの中には、いつのゲームでも同じようにクリーチャーをテーブルに出してただ殴るだけというものもあります。このデッキは、もっと繊細にプレイする必要があります。最初の手札がどうだったかによって、戦略は千変万化に変わります。《ぎらつかせのエルフ》を初手に出し、手札に《地うねり》が2枚あるなら、最速3ターンで勝つこともできるでしょう。場合によってはより辛抱強く、相手がタップアウトして何も出来なくなるのを見計らって《屍肉の呼び声》から奇襲を掛けることが必要になるかも知れません。何もしないと見せかけて、《化膿獣》1体で突然相手を轢き殺すようなゲームもあり得ます。《原初の怒声》を使えば簡単に毒カウンターを10個置くことができてしまうのです!

 パワーを強化する呪文はこのデッキ最大の長所の一つですが、相手はそれを弱点だと捉えるかも知れません。サイドボードにクリーチャーを完封するようなものがあるかもしれませんが、そんなときには《感染の三角護符》でガス欠を防ぎましょう。あるいはブロッカーを次々と出して攻めの手を遅くさせるような対処を取ってくる可能性もあります。《伝染病の留め金》や《不自然な捕食》を使って、そのブロック・クリーチャーを除去したり、防御しようという戦力を乗り越えてトランプルでダメージを与えたりすることもできます。他にサイドボードには、特定の問題に対処するためのカードが入っています。《シルヴォクののけ者、メリーラ》は、万一相手が毒を考慮している場合の対策です!

 このタイプの感染デッキは瞬発力がもっとも大事ですが、他の構築法もあります。《墨蛾の生息地》を詰め込んで、デッキを黒に寄せて除去呪文をもっと増やすというのも一策です。あるいは、黒に寄せるにしてもより強力な感染クリーチャー、例えば《ファイレクシアの十字軍》や《ファイレクシアの槽母》、法務官と言ったものを入れることも考えられるでしょう。

内からの腐敗
新たなるファイレクシア・イベントデッキ[MO] [ARENA]
22 《
1 《墨蛾の生息地

-土地(23)-


1 《荒廃のマンバ
4 《ぎらつかせのエルフ
2 《胆液爪のマイア
4 《草茂る胸壁
2 《化膿獣
3 《腐敗狼
3 《ヴィリジアンの堕落者

-クリーチャー(19)-
4 《屍肉の呼び声
1 《伝染病の留め金
1 《緑の太陽の頂点
4 《地うねり
4 《変異原性の成長
4 《原初の怒声

-呪文(18)-
3 《伝染病の留め金
1 《シルヴォクののけ者、メリーラ
2 《強情なベイロス
1 《ピスタスの一撃
3 《感染の三角護符
2 《不自然な捕食
2 《巨森の蔦
1 《ヴィリジアンの堕落者

-サイドボード(15)-
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