READING
企画記事
パソコンやモバイル端末を使って紙のマジックをプレイ! 自宅で楽しく過ごすための「リモート対戦」紹介
こんにちは! ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのタソガレです。新型コロナウイルス感染症の影響により、リアルでマジックをプレイすることが難しくなってしまった今日この頃。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
もちろんMTGアリーナも非常に楽しいのですが、ここまで自粛期間が長くなってくると紙のマジックをプレイしたい欲も日に日に高まってきますよね……今回、そんな私のようなフラストレーションを抱えた方にご紹介させていただきたいのが、先日の自宅でプレリリース記事でも軽く触れた「インターネット経由でのリモート対戦」です!
本記事では自宅でも他の人と思い切りマジックを楽しめるリモート対戦について、必要な準備やそのやり方を解説しちゃいます! これを読めばあなたのマジック欲を満たせること間違いなし!?
それではさっそくご覧ください!
自分のリモート対戦環境を確認しよう!
リモート対戦を行うには大前提として「リモート対戦環境の構築」と「コミュニケーションツールの導入」が必要です。まずは自分が今現在どのようなリモート対戦環境を構築できるか、以下のフローチャートにてチェックしてみましょう!
リモート対戦環境 確認用フローチャート
※パソコンについては最新バージョンのWindowsまたはmacOSを導入済みかつ映像通話が可能なスペックのもの、モバイル端末については最新OS導入状態のもの、それぞれがインターネットに接続できる環境が前提です。
……どうでしたか? 最終的に青のボックスまで行ってしまった方は、以下の内容を見て自分の生活環境に合ったものをぜひ試してみてくださいね。
それでは図中(1)~(4)について、それぞれ対戦環境をご紹介いたします!
(1) パソコンとウェブカメラで対戦
パソコンと外付けのウェブカメラが揃っていれば、これほど楽に構築できる対戦環境はありません。最近はUSB端子にウェブカメラを接続するだけで難しい設定なく使える場合も多いですし、モニター上部に設置するタイプであれば高さ的にもぴったり。マイクについてもウェブカメラが内蔵している場合がほとんどなので、音質が問題なければそのまま使ってしまいましょう。
「新しく購入するならどの価格帯のウェブカメラがいいのか」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。対戦するだけであれば2,000円前後のモデルの画質でも十分可能ですので、今の自粛ムードが続く間だけ乗り切りたい!という方は安価なものを購入しましょう。逆に、せっかく対戦環境を作るのだからテキストもはっきり確認できるレベルにしたい!という方は5,000円前後の中級モデルや、配信者も使用する1万円超えの高級モデルを思い切って導入してみてもいいかもしれませんね。
ちなみに使用するパソコンがノートタイプの場合、そのままカメラを設置しただけでは盤面を映し切るのに必要な高さが足りない場合があります。画面上部でも角度的にギリギリ難しい時もありますので、その時は、
- ウェブカメラ用のスタンドや三脚を用意する。
- ノートパソコン自体を高めの位置に配置する。
などの対応を検討してみてください。
また限定的ですが、デジタルカメラやビデオカメラをパソコンに接続することでウェブカメラ化できる場合があります。かなり本格的な画質や機能を実現できる代わりにキャプチャーボードなど専門性の比較的高い機材が必要になることもありますので、今回がウェブカメラ初導入!という方は避けたほうがいいかもしれません。
(2) モバイル端末をカメラ化して対戦
一番手軽な方法として最初にパソコンとウェブカメラの方法をご紹介させていただきましたが、実は現在テレワークで急激な需要が生まれていることもあり、ウェブカメラ自体入手が難しい状況が続いています。そこでご紹介させていただきたいのが、この「モバイル端末をウェブカメラ化」する方法です!
対応アプリケーションは複数存在し、現在iOS端末であれば「iVCam」「EpocCam」、Android端末であれば「IP Webcam」「DroidCam」あたりがメジャーなようです。無料版や有料版、トライアル版など様々ですので、理想の環境とすり合わせつつご選択ください。
最近はさまざまなメーカーが次世代モデルへの早期乗り換えを推奨しており、お手元に使わなくなった端末を複数お持ちの方も多いのではないでしょうか。そういった余った端末をウェブカメラとして有効活用できるのもこの方法のメリットです。さらに最近のモバイル端末は高解像度カメラを搭載するモデルも多いので、下手なウェブカメラより機能や画質が優れているケースも少なくありません。
欠点を挙げるとすれば、盤面を映し切るにはある程度の高さが必要になるので「棚の端に重さのあるもので固定する」「モバイル端末用のアームを購入する」などの設置手段が必要になる点でしょうか。最近はTCG対戦用にアームを長く、かつ強度を強めにした製品も売られ始めているようなので、こちらも要チェックです!
(3) 2アカウントを使ってモバイル端末2つで対戦
こちらはご自宅にパソコンがないという方に向けた、どちらかといえば力技寄りの対戦方法です。やり方はシンプルで「盤面を映して共有する用」と「相手の盤面を確認する用」の2台のモバイル端末を用意し、それぞれアカウントを用意してアプリケーションのグループチャットに参加します。
こちらの方法には、
- 2台ともモバイル端末なので設置場所を選ばない。
- 「相手の盤面を確認する用」端末は、ある程度の画面サイズがないと見づらい。
- サブアカウントを作成するのが若干面倒。
という特徴があり、ここまでにご紹介した2つの方法に比べてハードルも少し高く、片方の端末には視認性の観点からある程度の画面サイズが要求されるので条件も厳し目です。
ただインターネット環境と端末2台があるだけでどなたでもパソコン&ウェブカメラの状態に近い対戦環境が構築できるので、パソコンをお持ちでない一方で、スマートフォンとタブレットがあるという方には悪くない選択肢でしょう。
(4) 配置を工夫してモバイル端末1つで対戦
最後にご紹介するのがモバイル端末1台のみを使う方法です。盤面と顔の中間地点ほどの高さにモバイル端末を配置し、そこから自分の盤面を撮影しつつコミュニケーションツール上の画面表示で相手の盤面を確認しながらプレイします。
準備が最低限モバイル端末1台で済むということで非常に手軽なこの方法ですが、撮影と画面表示、さらにはスピーカーやマイクを端末1つで兼ねる関係上配置の自由度が低く、場所によってはプレイのしづらさを感じてしまうかもしれません。アームやスタンド、あとはヘッドセット等を用意するだけで格段に快適になりますので、その点は早期に検討してみてもいいでしょう。
――さて、あなたに合う方法は見つかりましたか? まずは無理のない範囲で対戦環境を構築してみましょう!
「Discord」を使って友人と対戦してみよう!
環境が整ったなら、いよいよ友人を誘っての対戦です! 「Skype」や「Zoom」などメジャーなコミュニケーションツールはいくつかありますが、ここではゲーマーに非常に人気の「Discord」を使ったやり方をご紹介します。
まずは公式サイトからアプリケーションをダウンロード(ブラウザ版も存在しますがアプリケーション版の方が安定して動作する印象です)。メールアドレスとユーザー名を入力してアカウントを登録したら、さっそく友人をフレンドに追加してみましょう!
フレンドタブの検索バーから、すでに登録済みのアカウントにフレンド申請を送ることができるのですが、この際入力する相手のユーザー名(DiscordTag)は「自動で付与された#4桁の数字を含む」「大文字・小文字を区別する」点にご注意ください。自分のユーザー名はステータス表示からいつでも確認することが可能ですよ!
フレンド申請が承認されたら、さっそくダイレクトメッセージ機能でそのフレンドを選び、「ビデオ通話を開始」を押してみましょう! 単一のダイレクトメッセージ欄には合計8人まで追加可能なので、ある程度モニターが大きければ統率者戦くらいでしたら快適にできちゃいます!
ここまで来ればあとは対戦するだけ!……ですが、実際にこの画面まで来ると「ウェブカメラの映像が映らない」「音が入らない or 音が出ない」などの問題も出てくるもの。そんな時はユーザー名右の歯車マークからアプリの設定→音声・ビデオの項目で設定を確認してみましょう! 特に、音声や映像に違うデバイスを指定している場合が多いので、まずはその点からチェックしてみてくださいね。
あとは随時調整しつつ、思う存分リモート対戦を楽しみましょう!
今回は手短に対戦方法のみをご紹介させていただきましたが、Discordには「サーバー」という集会所のようなものを建てる機能があり、コミュニティ単位でのやり取りが非常に簡単に、かつ円滑に行えるようになっています。マジック公認店舗がサーバー上でイベントを運営している場合もありますので、入りたいサーバーがあれば管理者の方に「サーバー招待リンク」のURLを聞いてみてくださいね!
追記:Discordのアップデートにより、現在はサーバー内でもカメラ映像の共有ができるようになっています。より手軽に遊べるようになりましたね!
ハッシュタグで繋がろう&今週末は「自宅でプレリリース」に参加しよう!
いかがでしたでしょうか。この記事が少しでもあなたの自宅生活を豊かにする助けになれば幸いです。またハッシュタグ「#マジックリモート対戦」で仲間を探したり、より良いリモート対戦環境のコツを共有したりするのも素敵ですね!
そしていよいよ今週末の4月17日(金)、マジック:ザ・ギャザリング最新セット『イコリア:巨獣の棲処』が日本発売、そして初の試みとなる「自宅でプレリリース」が実施されます!
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、残念ながら店舗にて『イコリア:巨獣の棲処』プレリリースを楽しむことはできなくなりました。しかし今回は代わりに、普段イベントに参加しなければ持ち帰ることのできない「プレリリース・パック」が店舗にて通常購入可能に! さらに購入特典として『イコリア:巨獣の棲処』追加1パックと特製ゴジラデッキケースもゲットできちゃうんです! 詳細は以下の記事にてご確認ください!
それでは皆さま、ご自宅でも良いマジックライフを!
RANKING ランキング
-
戦略記事
とことん!スタンダー道!ゴルガリ・ランプと『ファウンデーションズ』の注目カード(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
世話人型白単コントロール、『ファウンデーションズ』の注目カードは?(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
広報室
年末はカジュアルにマジックを楽しもう!11月15日より特別なフレンドリーイベント&キャンペーン3種を開催|こちらマジック広報室!!
-
読み物
第50回:『ファウンデーションズ』統率者ピックアップ|クロタカの統率者図書館
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.21戦略記事
とことん!スタンダー道!難解パズルなカワウソ・コンボ(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.20戦略記事
緑単アグロ、原初の王者の帰還!(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.19戦略記事
ボロス・バーン:基本セットと火力の関係(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.18戦略記事
世話人型白単コントロール、『ファウンデーションズ』の注目カードは?(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15お知らせ
MTGアリーナニュース(2024年11月11日)|お知らせ
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事