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『アルティメットマスターズ』特別カードプレビュー:「究極」の4枚

金子 真実

 マジックプレイヤーの皆さん、こんにちは! 11月も後半、肌寒い季節になってきました。秋も終わり冬なんだなぁと実感する時期ですね。こう、なんだか「寒いなぁ」なんて思うことも多くなってきたと思いますが、今年マジックは「寒さ」なんて感じさせません! そう、12月7日は、先日電撃発表された『アルティメットマスターズ』発売です!

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 ……そして、今日ここでは4枚の「究極」カードをご紹介したいと思います!

「究極」ってなに!?

 ところで、「究極」ってなんでしょう。辞書で引くと「物事をつきつめ、きわめること。また、その最後の到達点。」とか出てきます。じゃあマジックにおいて「究極」って何でしょうか? もちろんシチュエーションによって全然違いますし、デッキの構成次第で違いますし、そもそも何をするか全然違うカードで比較できないとかもあります。効果が強くてもマナ・コストが高いこともあり「究極」は本当に難しいですね!

 まあでも、実際にこんな辞書的意味をしっかり守って「究極」というワードを使っている人はあんまり居ないんじゃないでしょうか? 勝負を決めたカードは「究極の切り札」だし、劇的なトップデッキしたら「究極のトップデッキ」だし、心にグっとくるカードが「究極に好きなカード」です。つまり、「究極」とはすなわち「ロマン」なのです。あなたが思う究極こそが「究極」。ということで、だから、ここは遠慮することなく「究極」という言葉を使っていきましょう!

 あ、ちなみに「至高」と対決したりはしません。

究極のドロー強化!

 皆さんは「究極のドロー強化」と言われて何が思い浮かびますか?ぱっと一番最初に思い浮かぶとしたら……やはり《Ancestral Recall》でしょうか?

 確かにとんでもない呪文です。たったの1マナで3枚も引くことができる古の超強力呪文。そのあまりの強さに、現在唱えられるフォーマットは限られていますが、しかし実際に唱えた時の気持ちよさはヤバいです。本当にヤバいです。

 他にも、マナがあればこんな呪文もすごいですよね。

 マナをたくさん貯められて唱えられたらそれはもう「絶望」でした。

 他にも、一時代を築いたドロー呪文は結構あります。例えばこんなカードはいかがでしょうか?

 まさに時代! 何度唱えたかわからない! という方もいらっしゃるのでは?

 さて、どれもこれもマナを使って唱えていますが、マナを使わずに手札が増えちゃう呪文もありました。

 ドロー強化というよりはコンボカードのような使われ方をしましたが、マナを使わずに手札を増やせるトンデモな呪文でした。

 いえいえ、マナを使わないドロー強化といえばこれだけではありません。今回再録されるドロー強化呪文はこちら!

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 3マナで唱えて、3マナが戻ってくる! いや、実は返ってくるのは3マナとも限らなくて、時々はさらにマナが増えたりもします。手札こそ減りますが、マナが増えたりもするその性質と、カードを能動的に捨てられるその効果から、多くのコンボデッキで使用されました。組み合わせるカードによっては強すぎるため、現在はレガシーやPauperでは禁止カードに指定されています。まさに、「究極」の名にふさわしいドロー強化呪文といえるでしょう!そんな1枚が、新アートになってかえってきました!

 さて、せっかくこのカードでドロー強化しつつ墓地にカードを送れるのですから、せっかくだから墓地利用してみたいですよね。

究極の墓地利用

 古来よりマジックでは、墓地は徹底的に利用されてきました。さながら「第二の手札」のように。あまりの便利さにとんでもないコンボデッキもたくさん生み出され、徹底的に悪用されたリソースです。そんななかで「究極の墓地利用」と言われたら、皆さんは何が思い浮かびますか?

 例えば古の墓地利用といえばこんなカードはいかがでしょう?

 墓地から巨大クリーチャーを釣るというロマン、「リアニメイト」! その元祖といえばやはりコレでしょう! 他にも直接的に墓地の呪文を唱えるというのもありますね。これはこれで強すぎた感がありますが。

 バランスが取れていて、今でも大活躍なカードといえばこのカードでしょうか。

 しかしやはり墓地といえば、徹底的に利用しつくすアレでしょう。そう、「発掘」です! デッキの根幹となる強力な能力であり、さまざまなデッキが作られました。あっという間に溜まっていく墓地とそのリソースに圧倒された方も多いのではないでしょうか?

 さて、そんな発掘のうち、「究極の発掘」といえば? 皆さん、もうおわかりですよね?

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 みなさんもご存知、発掘6持ちの強力な《ゴルガリの墓トロール》が、新たなアートになって登場です!先に紹介した《大あわての捜索》と合わせて、発掘が捗りますね!

究極の巨大化

 さて、マジックでの代表的な呪文に《巨大化》があります。多くの亜種があり、さまざまな舞台で活躍してきました。

 まずは元祖巨大化。リミテッドのみならず構築戦でも活躍した時代がありました。

 最近だと、最も見たのはこれでしょうか。呪禁がつくため、クリーチャーを守るためにも使える便利な呪文で、クリーチャーデッキの多くに採用されました。

 これもロマン! 究極のひとつですね! そして今回再録されるのは、このパワーに差し迫る強さがあるのに、たったの1マナで唱えられる(かもしれない)、とんでもない巨大化呪文です。

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 《ティムールの激闘》や感染クリーチャーと組み合わされ、対戦相手を一瞬で倒す。そんな劇的なシーンの立役者になった《強大化》。これぞまさに究極の巨大化でしょう!

究極のライフ回復

 最後にお送りするのは、「究極のライフ回復」です。みなさんが思い浮かべるのは何でしょうか?

 ライフ回復は本来マジックのゲームの性質からいえばそれほど強くないカードです。ですが、とんでもない回復量だったら別。これはまさに、当時のアグロデッキを絶望させるには十分なライフ回復量でした。

 これもまた、絶望的な量のライフ回復であると同時に、よく使い回され絶望的な状況を作る立役者でした。

 おっと、大量回復という点ではこっちも負けていません。二桁ライフは当たり前。デッキの構成(というかデッキ枚数。デッキは60枚とは限りません。)によっては三桁ライフを獲得されることも。

 これらは「ついで」にライフ回復していくカードたち。なかなかどうして、このライフ回復も侮れませんでした。

 なんと1枚で20点! ただしいずれその名の通り「まぼろし」となるのですが……まあ、その前に相手に押し付けちゃうんですけどね。《寄付》とのコンボで大活躍した1枚。

 そして今回ご紹介する「究極のライフ回復」もまた、コンボデッキでバリバリ使用されている1枚です。ご覧あれ!

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 そう、《グリセルブランド》と組んでチェーン・コンボデッキ「グリショールブランド(参考)」を形成するキーパーツ、《滋養の群れ》が帰ってきました!

 1枚で大量のライフを回復するこのカード。ライフを手札に変える《グリセルブランド》との相性は抜群! 究極のライフ回復で究極のコンボをどうぞ!

次元の彼方に送られ続ける《世界棘のワーム》くんの気持ちはいかに。
 

究極のセット、『アルティメットマスターズ』!

 というわけで本日は皆さまに「究極の4枚」をお届けしました!

 もちろん「究極の○○」で他のカードを想像した方もいらっしゃるでしょう。それで良いんです。最初に書いた通り、「究極」ってのはロマンであり、人それぞれの「究極」があるのですから。

 『アルティメットマスターズ』は、過去の強力カードが目白押し!の夢のようなセットです。この4枚が違っても、『アルティメットマスターズ』の中にはきっと、あなたにとっての「究極の1枚」があるでしょう。12月7日の発売をお楽しみに!

 それでは、良いマジックライフを!

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