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お知らせ
「統率者戦フォーマット委員会」発足のお知らせ
2024年10月22日
やあ、みんな!ガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyだ。数週間前に、統率者戦フォーマットの管理が「統率者ルール委員会」からウィザーズ・オブ・ザ・コーストへ移譲された。この件についての詳細や経緯は、こちらの記事やWeeklyMTGの配信を見てほしい。
今回の件は、まさに前例のないことだった。私たちが次の一歩を踏み出す先を見出すまで待っていてくれて、本当にありがとう。君たちの多くが次の話を待っていることは、もちろん知っていた。今日は、今起きていることと、これからのことをみんなに伝えにきた。
私が初めて統率者戦をプレイしたとき、このフォーマットがコミュニティに焦点を当てていることに心を射抜かれた。統率者戦は、自宅や友人との集まりでよくプレイされるフォーマットだ。マジック・コミュニティによって作られるフォーマットなんだ。だから私にとって、統率者戦に関わる決定は常に世界中のマジック・コミュニティに寄り添ったものであることが必要不可欠だ。
ここに「統率者戦フォーマット委員会/Commander Format Panel(CFP)」の発足をお知らせできることを嬉しく思う。私たちは数週間前の配信でこのことを示唆し、そこから実現のために力を尽くしてきた。
統率者戦フォーマット委員会とは何か? どのように機能するのか? 誰が所属するのか?私がここですべて教えよう。
統率者戦フォーマット委員会の結成
先ほど言ったように、このフォーマットにおいてはコミュニティを前面に推し出し、中心に据えることが肝要だ。そこで私たちは、統率者戦を管理するコミュニティ主体のグループとして「統率者戦フォーマット委員会」を結成した。
これは、「パウパー・フォーマット委員会」に着想を得たグループだ。知らない方へ説明すると、パウパー・フォーマット委員会は2022年に発足したグループだ。世界中から集められた個人によって構成されるこのグループは、パウパー環境の健全さを監視し、変更を提案し、禁止リストの更新について議論している。このグループはうまく機能していると私は感じているため、それを元に統率者戦コミュニティのグループを作りたいと思ったのだ。
2つの委員会には似ている部分も多いが、もちろん違うところもたくさんある。例えば統率者戦はパウパーと異なり、「統率者ルール委員会」と「統率者諮問委員会(CAG)」という、以前にフォーマットを管理していたコミュニティ・グループがあった。それらのグループは、これまで統率者戦の理念と精神を保つために力を尽くしてきた。だからこの移行期には特に、それらに屋台骨としての役割を果たしてもらうことが大切だと私は考えた。
統率者戦フォーマット委員会を立ち上げるにあたり私たちが最初に着手したのは、統率者ルール委員会と統率者諮問委員会のメンバー全員に統率者戦フォーマット委員会への所属を打診することだった。統率者戦コミュニティを先導する者から始めることを重視したのだ。
そしてそこへ、新たな視点も加えたいと私たちは考えた。マジックは多様性にあふれた世界的なゲームであり、中でも統率者戦は、さまざまな理由でこのゲームをプレイするマジック・プレイヤーたちに人気のフォーマットだ。だから統率者戦人気がもともと高い地域だけでなく、世界中のさまざまな場所のプレイヤーに統率者戦を楽しんでもらいたいと心から思っているんだ。そのために、私たちはより広い範囲からフィードバックを集め、さらに統率者戦の好みについても、超カジュアルなデッキを好むプレイヤーから「cEDH」(競技志向の統率者戦)を好むプレイヤーまで、あらゆるところから意見を聞いていくつもりだ。
グループの規模は大きい。統率者戦フォーマット委員会発足1年目は、17名のメンバーで取り組んでいくぞ!あとで全員紹介するけれど、まずは他の話をしていこう。つまり、このグループはこれから何をしていくのかについての話だ。
統率者戦フォーマット委員会の使命
統率者戦フォーマット委員会は、ウィザーズのデザイン・チームやその他のチームと協働し、フィードバックの収集や統率者戦の体験をより良いものにする手助けを行っていく。専用のDiscordグループを設置し、常にこのフォーマットについての議論を重ねるつもりだ。
当面はウィザーズで話題に挙がっているトピックを私から持ち込み、それについての考えや意見を求めていくことが中心になるだろう。将来的には、委員会メンバーから挙げられたフォーマットの動向やコミュニティから寄せられた懸念などについても、グループとして議論できるようになればと私は期待している。それはまさに、相互協力の関係性だ。統率者戦フォーマット委員会はウィザーズが取り組んでいることを観察し、手助けできる機会があれば、もっと詳しく見るべきだと考えていることを共有する。
それから声を大にして強調しておきたいことがある。統率者戦は長年にわたりコミュニティ主導で成長を続けてきた素晴らしいフォーマットであるため、私たちはその点を維持したいと思っている。ウィザーズが多くの変更を加えるつもりはないし、統率者戦フォーマット委員会がそれを望むとも思わない。
私が重視している目標は、ウィザーズが統率者戦に関わる大きな発表をしようとする際に、まずは統率者戦フォーマット委員会に目を通してもらうことなのだ。ちなみにこの記事も目を通してもらった。統率者戦フォーマット委員会が初めて全員で確認した記事だ!私たちは、このフォーマットに近しいプレイヤーはもちろん、世界中のプレイヤーからそれぞれの視点で見た意見を求めている。あらゆるセットのカードを精査するわけではないが(ときどき個別のカードやメカニズムについて意見を聞くことはあるかもしれない)、ウィザーズが統率者戦関連でやろうとしていることや試してみたいことはすべて議題に挙げる。
それから、これは委員会メンバー全員にも伝えてあることだが、私はすべての事柄が全会一致で決まるとは決して思っていない。17人の統率者戦プレイヤーの意見を一致させることは困難だし、そもそも所属メンバーはさまざまな意見が集まるように選ばれたのだ。最終決定を下すのは私を含むウィザーズのデザイナーだけれど、意見がぶつかったときは統率者戦フォーマット委員会の多数派の意見が採用されることになるだろうと、私は確信している。
そのため委員会メンバーには、自分の意見を公表することを歓迎するだけでなく、むしろ推奨している。彼らが委員会メンバーに名を連ねているのは、彼ら自身も統率者戦コミュニティの一員であるからだ。だから彼らが正直でいられることが大切なんだ。統率者戦フォーマット委員会やウィザーズ・オブ・ザ・コーストが決定したことに対して、彼らがそれを支持する義務を感じるべきではない。私は彼らに、本心を隠したふるまいや発言をしてほしくないのだ。自分の意見を公に述べることはまったく問題ない。声を大にして反対するのもまったく問題ない。私たちの決定に公然と異議を唱えてもまったく問題ないんだ。最終的に決定するのはウィザーズだから、煮えきらない想いがあるなら、それは統率者戦フォーマット委員会のメンバーではなくウィザーズへ向けられるべきだ。また委員会メンバーの多くはコンテンツ・クリエイターであり、彼らが自身のチャンネルで自由に反対意見を表明したり、異なる意見を発表したりできることを、彼ら自身だけでなく私たちも大事にしたい。
統率者戦フォーマット委員会の発足メンバーは、全員1年間の契約を結んでいる。統率者戦は常に変化しており、新たなコミュニティから素晴らしい声が聞こえることも常だ。現在の統率者戦フォーマット委員会も世界中から集めたけれど、まだまだ、これからぜひメンバーに加わってほしい場所はたくさんある。だから毎年何人かメンバーを入れ替え、新しい人を迎えるつもりだ。こうすることで毎年自然に人が入れ替わり、ビジョンを維持する人とコミュニティの新しい声を届ける人が混ざり合う組織づくりに役立つだろう。メンバーの入れ替えは10月中旬頃から11月前半の頃に行われる予定だ。
見込みとしては、最初のメンバー入れ替えで委員会の人数が減る可能性は高いだろう。17人に私も加えたグループは巨大すぎるからね!最初の1年は委員会で評価すべき事項が多くあるから、チェックする目も経験も多いに越したことはない。この移行期間は、これまでの一貫性とビジョンを維持することを本当に大事にしたい。
そして、マジックで特に人気を集めるフォーマットの管理という仕事の作業範囲や議論のレベルを鑑みて、委員会メンバーをボランティアで務めることがないようにしたいと私たちは考えた。そのため統率者戦フォーマット委員会のメンバーは全員、その仕事に対する報酬を受け取っている。
統率者戦のこれからは?
こうして統率者戦フォーマット委員会が発足した今、私たちは何に取り組むのだろうか?
前回の記事やWeeklyMTG配信で、「ブラケット」システムに言及があったことを覚えているだろうか。みんなから寄せられたフィードバックをもとに、私たちはシステムの改良を重ねてきた。改めて、意見を聞かせてくれてありがとう!私たちには、試してみたいことがある。
はじめは今週末の「MagicCon: Las Vegas」でベータテストを開催しようかと思っていたけれど、それこそ統率者戦フォーマット委員会に関わってもらうのが大事なことだと、私は本気でそう思っている。だから「MagicCon」でのベータテスト開催を急ぐよりも、委員会が検討する時間を取り、フィードバックを受けてさらなる改良を行うことにした。微調整でベータテストに向かうかもしれないし、オーバーホールすることになるかもしれない。委員会からのフィードバックをもとに取り組んでいくよ。今後のイベントでベータテストを開催することを目標に歩みを進め、準備ができたら詳しくお知らせするから、お楽しみに。お披露目する日を迎えたら、統率者戦の有識者たちが議論を重ね、力を合わせて取り組んだのだということがきっと実感できるだろう。
ブラケットについては、ここで1つはっきり言っておきたいことがある。ブラケットは君に合ったゲームを探すのに役立つが、適用はあくまで任意だ。「デッキのパワーレベルは?」と尋ねることと同じで、それをわかりやすくしたものなんだ。わかりやすくなるのは良いことだし、多くの人にとって統率者戦が変わってしまうことはないと私は予想しているよ。
ブラケットの仕組みをまとめてテストを行った後は、禁止カードリストの評価に目を向けていくことになると思う。あくまで見込みだけれど、どんなに早くても来年の前半までは変更は行われないと思う。そのことを先にお伝えしておこう。そして以前も述べた通り、今回の禁止カードリストの再評価でカードが新たに禁止されることはない。
私が目にした議論やフィードバックで特に強調されていたことの1つは、統率者戦の環境がゆっくり動くことだ。競技フォーマットのように、積極的な干渉や定期的な再評価が必要なフォーマットではないのだ。そういうわけで、この移行期間に取り組みたいことや確認したいことはあるけれど、私たちはじっくり時間をかけて取り組んでいくつもりだ。このフォーマットが忙しく変化することは私たちの望むところではない。安定感こそが、統率者戦が偉大なフォーマットたるゆえんなのだ。今日のところは、次に何が行われるのかを伝えるだけに留めておきたい。
委員会メンバー紹介
さて、統率者戦フォーマット委員会には誰が所属するんだろう?みんなが知っている顔もあるかもしれないし、初めて知る人もいるかもしれない。17名の委員会メンバーをご紹介しよう!
Attack on Cardboard――@AttackOnCards
オーストラリア・ビクトリア州の「Attack on Cardboard」の加入により、長年にわたり統率者戦に関わる熟練のジャッジが委員会に加わることになった。彼はジャッジとしての活動のみならず、マジックを学ぶプレイヤーの手助けをしたり、自身のチャンネルでカードの挙動やルーリングを丁寧に解説したりと、マジックのルールをわかりやすく伝える活動も行っている。さまざまなフォーマットを嗜む彼だが、中でも特に多くプレイしているのが統率者戦だ。彼に委員会への所属を打診したとき、彼は「PAX Australia」では統率者戦漬けの週末を送りたいと私に語ったのだ!物事をわかりやすく説明する能力や新規プレイヤーへの行き届いた配慮に加えて、彼は分析にも優れている。統率者戦に関して委員会が求める情報を何でも調べてくれると期待しているよ。
Bandit――@BanditMTG1
ヨーロッパ地域以外の人は「Bandit」の名前に聞き覚えがないかもしれない。彼はフランスのマジック・コミュニティ、特に統率者戦コミュニティの代弁者としてよく知られている人物だ。彼のYouTubeチャンネルでは、統率者戦についてのあらゆる話題が取り挙げられている。彼とは昨年の「CommandFest Annecy」で個人的に話をする機会に恵まれたが、統率者戦の知識の豊富さとこのフォーマットへの造詣の深さに脱帽したよ。フランス語圏のコミュニティを代表する彼を委員会に迎えられたことに、心が躍る気分だ。
ベンジャミン・ウィーラー/Benjamin Wheeler――@BWheelerMTG
「LoadingReadyRun」からシヴァン・バット/Shivam Bhattとのポッドキャスト「Shivam and Wheeler Love Magic」、「カナディアン・ハイランダー」のようなフォーマットの監督まで、カナダで精力的に活動するベン・ウィーラーの姿は、みんなも見たことがあるかもしれない。軽妙なジョークや目立たないマジックのカードに関する膨大な知識を備えた彼は、このゲームのことを本気で考えてフォーマットとコミュニティを築き上げるだろう。このような才能がチームにいることに、心が躍る気分だよ。
シャルロッテ・サブレ/Charlotte Sable――@Jaqalyte
フィンランドに拠点を置くシャルロッテ・サブレは長年にわたりマジックのジャッジを務めており、このゲームを知り尽くしている。1994年に初めてマジックのカードを手に取った彼女は、長きにわたりマジックのジャッジ・コミュニティで大きな役割を果たしてきた。ルールに関する質問に回答するTumblrの運営もその功績の1つだ!彼女は長年にわたりこのフォーマットと関わり、その発展を見続けてきた。経験に裏打ちされた優れた見識は、彼女がシステムを見る目に活かされるだろう。統率者戦のマッチメイキング・システムの構築においても、その力を存分に振るってもらいたい。彼女を委員会に迎え入れられることを心から嬉しく思う。
デクアン・ワトソン/DeQuan Watson – @Powrdragn
「たくさん帽子を被っているマジック・コミュニティの人」と聞いて私のことが思い浮かんだ人へ――私はデクアンの足元にも及ばないよ。彼はマジック・プレイヤーが行ける道をほとんどすべて歩いてきた。店舗オーナーから競技プレイヤー、イベント主催者、ウィザーズ社員、配信者、ライター、そしてもちろん統率者戦プレイヤーも含め、ありとあらゆることに関わってきたんだ。デクアンが持つ視点の多さは計り知れないほどで、さまざまな立場で考えることができる彼の存在は委員会にとって非常に有益だろう。彼は現在、アメリカに居を構えている。
Deco――@Deco_PDC
統率者戦フォーマット委員会へ加える新メンバーを選定するにあたり、私は多くの調査を行い多くのプレイヤーと意見を交わした。追加メンバーに欲しいと思っていた人材の1人が、cEDHを代表する人物だった。そして私がcEDHのプレイヤーに適任がいないか尋ねると、いつも名前が挙がる人がいた――それが「Deco」だったんだ。
ブラジルからコミュニティの声を届けてくれる「Deco」は、「cEDH Brazil」チャンネルに携わった経験から優れたcEDHの視点を有しているだけでなく、カジュアルの視点も持ちあわせている。さらに彼は、最近「Papo de Commander」というカジュアルから競技志向まであらゆる統率者戦に注目したチャンネルも開設した。もう1つ、「Deco」の選出の決め手となったのが、参加者200人を超えるチャリティ・イベントを含め大型の統率者戦イベントの運営に多数携わったことだった。マジックをプレイすることが良い行いにつながる様子を見るのが、私は大好きなんだ!
グレッグ・サブラン/Greg Sablan – @GregorySablan
グアム出身のグレッグは『第4版』からマジックをプレイしており、19年近くにわたりアメリカ陸軍士官を務めて現在は韓国に駐留している。彼のことは、Twitchの「ThePaintersServant」として知っている人もいるかもしれない。彼はオンライン・コミュニティの構築に長けており、その才能は統率者戦フォーマット委員会でも役立つと私は確信しているよ。彼はまた、「Alliance of Military Magic Players(ANMP)」の共同創設者だ。私には、思い出すたびに笑顔になるエピソードが1つある。ある夜、私はシェルドン・メネリー/Sheldon Meneryのもとを訪れていた。私たちは統率者諮問委員会について、彼らの見識を共有してもらうことがいかに素晴らしいことか語り合っていた。するとシェルドンが、何の脈絡もなく私にこう言った。「統率者戦といえば、聞いたことのない名前かもしれないが、グレッグ・サブランという最高の有識者がいるよ」と。委員会に迎え入れた最高の有識者との仕事を楽しみにしているよ!
いってつ――@Ittetu_
日本では歴史的にスタンダードやモダンのようなフォーマットが最大勢力を築いていたが、その中で統率者戦コミュニティが急速に成長している。「いってつ」は、その急速な勢力拡大の波に乗っている人物の1人だ。「晴れる屋」のコンテンツ・クリエイターである彼は、統率者戦の最前線を概説したり、デッキや戦略を解説したりとあらゆる動画コンテンツを世に送り出している。また、彼は「晴れる屋」が主催する大規模統率者戦イベント「コマンダーサミット」を支える中心人物の1人だ。彼の功績の中で特に私の目を引いたのは、統率者戦のマッチメイキングについて書かれた記事だった。それは大好評を博し、日本のコマンドフェスト・イベントでもゲームを探す方法として採用された!「いってつ」がカバーできる範囲の広さに、私は感銘を受けた。彼が重きを置くのは統率者戦だが、他のフォーマットにも詳しいのだ。私たちは日本の統率者戦シーンについてぜひ知りたいと考えている。彼はそれを見る素晴らしい目を持っている。
ジョシュ・リー・クワイ/Josh Lee Kwai――@JoshLeeKwai
ジョシュ・リー・クワイの頼りになるところは、いくつもある。その1つが、常にバリューを求めて呪文を唱えるところだ。もう1つは、統率者戦の機微やあらゆる習熟度のプレイヤーの声を実に的確に捉えているところだ。ポッドキャスト「The Command Zone」や「Game Knights」へ出演するときも、マジックのイベントに参加するときも、ソーシャルメディアで時間を潰すときも、ジョシュは驚くほどの集中力を見せる。彼はいつも自分の好き嫌いを恥ずかしがらずに伝え、人々が変化をどう受け止めるのか非常に的確に洞察する。私たちが統率者戦に関する新しい施策や微調整を行う際は、彼に意見を求めるだろう。それがどうなるのか予測する助けになるはずだ。彼は現在、アメリカに居を構えている。
クリステン・グレゴリー/Kristen Gregory――@NarukamiKnight
イギリスに拠点を置くクリステンは、統率者戦の世界で多くの共感を呼んでいる。イギリスのコマンドフェストで採用された「bulk Commander」フォーマットもその1つだが、私が彼女について最初に思い浮かぶのは、彼女が書いた記事だ(彼女のボロス愛の深さが最初に思い浮かぶかもしれない)。彼女はリミテッドも大好きで、橋渡し役としても優れている。マジックの記事を書き続けてきて今や、「Card Kingdom」が誇るトップ・ライターだ。彼女はシステムや理念を噛み砕いてわかりやすくすることが好きで、私が声をかける以前から私へ統率者戦のマッチメイキングについての意見を送る準備を整えていた!今後システムを掘り下げていく中で、彼女の存在は大きな助けになるだろう。
ルア・スターダスト/Lua Stardust――@LuaStardust
cEDHがこの1年でコミュニティとしてもフォーマットとしても成長してきた理由を考えると、いつもルア・スターダストのことを思い出す。誰でも歓迎するプレイ環境を作ろうと努力する統率者戦の熱心な支持者として、ルアはトーナメントでのプレイからゲーム配信チャンネル「ScryBabies」の運営まで、cEDHのあらゆる面について優れた視点を持っている。ウィザーズがcEDHのトーナメントを開催する計画はなく、そのつもりもないけれど、cEDHコミュニティが求めるものや直面している問題を知ることは、ウィザーズと統率者戦フォーマット委員会が統率者戦に影響を与える決定を検討する上で欠かせないだろう。
オリヴィア・ゴバート=ヒックス/Olivia Gobert-Hicks――@Goberthicks
私の知る限り、面白おかしなテーマで統率者戦のデッキを組むこと以上にオリヴィアを喜ばせるものは、世界中を探したってほとんどない。完成したデッキの呪文を唱えるたびに高笑いする彼女の楽しそうな様子は、他では見られないだろう。(ぜひ彼女のYouTube番組「Commander at Home」を視聴してみてくれ!)オリヴィアは統率者戦の楽しさと気楽さをしっかり心に留めておける達人でありながら、同時にこのフォーマットの未来や必要とされるものについての話のときは真剣に向き合える存在だ。統率者ルール委員会にいたときも、彼女はいつも真剣に素晴らしい洞察を見せてくれていた。統率者戦フォーマット委員会でもその姿勢は続くと確信しているよ。彼女は現在、アメリカに居を構えている。
レイチェル・ウィークス/Rachel Weeks――@Wachelreeks
レイチェルが「ラザニア・ティアー」という言葉を一体どうやって思いついたのか、私はいつも思いを馳せている。ラザニア・ティアーのデッキは楽しさと物語に重きを置いて組まれたクセになるデッキのことで、それは統率者戦の精神を見事に体現している。ラザニア・ティアーから抜け出した彼女がどれほど凄まじいデッキビルダーやプレイヤーになることか、「The Command Zone」や「Game Knights」で確かめてみてくれ。番組に寄せられたフィードバックを聞き入れて、楽しいデッキ構築やプレイに昇華することが、彼女の得意技だ。彼女が腕を振るって委員会を手助けしてくれるのを楽しみにしているよ。彼女は現在、アメリカに居を構えている。
レベル・リリー/Rebell Lily――@Rebell_Lily
レベルは本当に世界を渡り歩く力を持った人物だ。カジュアル統率者戦もcEDHも、あるいはスタンダードやモダンなどの競技イベントも、彼女はニューヨークであらゆるフォーマットをプレイし、腕を磨き続けている。複数のフォーマットを同時にプレイしているからこそ得られる視点は、カードのプレイ・パターンを見る上で非常に価値がある。レベルと私は統率者戦における理想的なプレイ体験について充実した議論をたくさん重ね、また過去の禁止リスト作成にもともに取り組んだ。彼女の考えを私との会話だけでなく委員会全体に広められるのを、嬉しく思っているよ。
スコット・ララビー/Scott Larabee――@ScottLarabee
スコットは、今日の統率者戦を築き上げた重要人物の1人だ。2005年にジャッジが勤務時間外に統率者戦をプレイしているのをウィザーズ社員として初めて見つけたのがスコットであり、統率者ルール委員会の初期メンバーの1人にもなった。そしてスコットはウィザーズへこのフォーマットを持ち込み、最初の統率者デッキの実現を手助けした。現在の彼のウィザーズでの仕事は主にプロ・イベントに関わるものだが、マジック・デザイナーとしての仕事にも携わっており、デザイン・チームに所属した経験もある。《まどろむ島、アリクスメテス》や《衝動的な告発人、ネリー・ボルカ》のような素敵なカードをデザインする彼の仕事ぶりを、私は見てきた。統率者戦の豊富で専門的な知識と、常に未来を見据える視点が委員会に加わることを、嬉しく思う。
ティム・ウィロビー/Tim Willoughby――@timswheelbarrow
ティムはいつも創造的なデッキを組んで遊んでいる。『ニューカペナの街角』の直後に、ロンドンに住む彼と卓を挟んで座ったことを思い出すよ。彼は《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》を統率者にしたデッキで、巧妙な手順を淀みなく行い、トークンを無限に生成していた。彼はマジックのカバレージを書き、マジックの店舗オーナーになり、マジックの競技選手だったときは競技志向でプレイしていた。今は統率者戦に重点を置いて楽しんでいるそうだ。彼との会話の中で、彼が大きく複雑なものを小さく分けることに長けていることに私は気づいた。それは私たちの助けになると確信している。
トビー・エリオット/Toby Elliott――@TobyElliott
トビー・エリオットは、長年にわたり統率者ルール委員会に所属し、統率者戦を現在の形へ導く手助けをしていた。彼の素晴らしいところはたくさんあるが、中でも精密さが飛び抜けている。彼は「マジック総合ルール」(まさに精密さが求められる文書だ!)の管理をしており、伝説のジャッジの1人であり、歴史上誰よりも多くのプロツアーでヘッド・ジャッジを務めてきた。彼の経験は、統率者戦フォーマット委員会でも存分に活かされるだろう。仕事上のコミュニケーションはもちろん、いつかルール変更について議論する日がやってきたら、彼は最高のアプローチを提案してくれるに違いない。何なら、既存のルール内で解決してくれるだろう。彼は現在、アメリカに居を構えている。
統率者戦の未来を作る一員であることに、私たち全員、奮い立つ思いだ。素晴らしい才能が集まったこのグループは、何を成し遂げるのか――それを目にする日が待ち切れないよ。
――統率者戦フォーマット委員会を代表して、ガヴィンより
Attack on Cardboard
Bandit
Ben Wheeler
Charlotte Sable
DeQuan Watson
Deco
Greg Sablan
Ittetu
Josh Lee Kwai
Kristen Gregory
Lua Stardust
Olivia Gobert-Hicks
Rachel Weeks
Rebell Lily
Scott Larabee
Tim Willoughby
Toby Elliott
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