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風景は変わる

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風景は変わる

Blake Rasmussen

2015年1月8日


 初めて『運命再編』の世界を目にしたとき、どこか既視感を覚えたはずです。そう、この世界はタルキールのままです。そこにはマルドゥ族の戦士もアブザン家のスピリットも、ナーガのシャーマンも、そしてモンクであるジンもいます。

 しかしそれでも、皆さんは何かが......何かが違うと感じずにはいられなかったでしょう。私たちは今、1280年の過去にいます。そのため、見慣れた風景が少し違って見えるかもしれません。それが皆さんに、振り払うことのできない違和感を与えているのです。

 それは、決して間違いではありません。

 そう、舞台はよく知るもののまま。ですが、時間を遡った先のこの世界はまだ若く、戦争による被害も、時間による侵食も少ないのです。

 例えば、《平穏な入り江》は遠目に見ればほとんど同じです。

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 ではもっと近づいてみましょう。拡大しますよ。


平穏な入り江》『運命再編』版 アート:John Avon

平穏な入り江》『タルキール覇王譚』版 アート:John Avon

 ご覧のように、この入り江はかつて瑞々しく緑豊かな土地でした。しかし時を経て、広がる草原は枯れて色を変え、あるいは後退しています。

 最も大きな違いが見受けられるもののひとつは、《磨かれたやせ地》でしょう。『タルキール覇王譚』では、そこは見紛うことなき「やせ地」です。しかし『運命再編』で描かれる過去の世界では、かつてそこに構えられていたアブザンの要塞がその姿を見せています。長い時を経たのちには骨と砂ばかりになるその土地には、要塞が建っていたのです。


磨かれたやせ地》『運命再編』版 アート:Eytan Zana

磨かれたやせ地》『タルキール覇王譚』版 アート:Eytan Zana

 時間による変化が見受けられるのは、再録カードだけではありません。物語のさらなる核心を伝えてくれる変化もあります。例えば、《精霊龍のるつぼ》に描かれている場所は《ウギンのきずな》や《精霊龍の墓》と同じところです。今回は「墓」が「るつぼ」となり、それが極めて重要なことのように思えますね......


精霊龍の墓》 アート:Sam Burley

精霊龍のるつぼ》 アート:Jung Park

 これらは、この世界が異なることを示す手がかりのほんの一部に過ぎません。他にも今回のセット中に散りばめられていますが、それは皆さんの今後の探検への課題として残したいと思います。私たちは今後もそういった時間の移り変わりに触れていくつもりですが、皆さんも『運命再編』カードギャラリーを見ながら、あるいは来たるプレリリースで遊びながら、時代の変化に目を向け、いくつ見つけられるか挑戦してみてください。

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