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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

スーペリア系デッキ……セオリクスら神話レアで超絶強化!(スタンダード)
スタンダードの良いところ・楽しいところは、新セットの加入により全く新しいデッキが誕生するのと同時に、既存のデッキがパワーアップするというところにもある。スタンダードに存在するアーキタイプは多く、新セットの恩恵を受けたものが入れ替わりながら頂点を競う……そんな中、注目のアーキタイプが一つ。それは青と黒の2色、ディミーアと呼ばれるカラーリング。「ディミーア○○」と呼ばれるデッキは色々とあるが、その中でも《スーペリア・スパイダーマン》を用いるものは独特のムーブでプレイヤーを虜にする。彼は墓地にあるクリーチャー・カードをコピーして戦場に出ることが可能な、変則的なリアニメイト・カードと言える。
4マナ4/4であることや名前などは元のカードのままなので、いかに強い能力を使いまわすかが重要だ。様々な使い方が想定されるが、もっとも広く知れ渡っているのは《欺瞞》との組み合わせ。《欺瞞》は支払った色のマナにより誘発する能力が決まる。青×2で土地でないパーマネントをバウンス、黒×2で手札破壊。両方しっかり支払えば、バウンスしたカードをそのまま捨てさせるという間接的な除去も可能だ。
6マナと本体のコストは重いが、想起であれば2マナでOK。すぐさま生け贄になってしまうが、どちらかの能力で相手の展開を妨害できるので、2マナのアクションとしては十分だ。こうして想起で墓地に落ちた《欺瞞》をスーペリアでコピーするわけだが、その時に支払うマナを青×2と黒×2を含んだものにすれば、ちゃんと両方の能力が誘発!本来6マナのクリーチャーが行うアクションを4マナでできるのはお手軽で強い!
というわけで、他にもコピーしたいクリーチャーを仕込んだリアニメイト要素を持ったデッキが、スタンダードで勢力を築いている。今回紹介するのはその最新モデル。このアーキタイプが注目されているということは、そう、最新セット『リアリティ・フラクチャー』の恩恵を受けているからだ。
| 2 《魂の洞窟》 2 《マルチバースへの通り道》 4 《湿った墓》 4 《難破船の湿地》 4 《グルームレイクの境界》 4 《不穏な浅瀬》 2 《地底街の下水道》 4 《沼》 -土地(26)- 4 《歴戦の冷術士》 4 《スーペリア・スパイダーマン》 2 《観念の名誉教授》 4 《欺瞞》 3 《ウルダロス・セオリクス》 -クリーチャー(17)- |
3 《強迫》 3 《報いの呪詛》 3 《苦々しい勝利》 1 《戦略的裏切り》 1 《死人に口無し》 3 《食糧補充》 1 《冬夜の物語》 1 《セオリクスの魔除け》 1 《ヴラスカの最後の慈悲》 -呪文(17)- |
1 《無効》 2 《否認》 2 《瞬間凍結》 2 《戦略的裏切り》 1 《苦難の収穫者》 2 《黒い太陽の日》 1 《除霊用掃除機》 2 《カルシの帰還者》 2 《油浸の機械巨人》 -サイドボード(15)- |
《スーペリア・スパイダーマン》を用いたリアニメイトデッキが新たに手に入れたのは……《ウルダロス・セオリクス》!創始スフィンクスの一角は、唱えて戦場に出た時に能力が誘発、墓地から各カードタイプにつき1枚ずつを追放。そしてそれら追放したカードのコピーをマナを支払わずに唱えられる……マナ総量の合計は6以下になるようにという制限はついているが、それでも上手く墓地にカードが落ちていれば莫大なアドバンテージに繋がり得る……ロマンと堅実さが同居した1枚になっている。
これを墓地に落として、スーペリアでコピーしてみよう。スーペリアは、クリーチャー・カードをコピーした場合それを墓地から追放するという能力が誘発する。これを解決する前に、先にセオリクスとしての能力が解決されるようにスタックを積む。そうすると……スーペリア(セオリクス)の能力で墓地から参照したセオリクスを追放し……それをそのままマナを払わず唱えられる!
そしてこのセオリクスも唱えて戦場に出るので、墓地追放の能力が誘発し、これまたマナ総量が6以下になるように墓地の呪文をコピーしてプレイできる……たった4マナで4/4飛行、5/5飛行、そして墓地次第で他のクリーチャーやら除去やらドローやら……この新たなムーブを手に入れたスーペリアデッキが、スタンダードに新しい風を吹かせている!
というわけで既存のスーペリア系のディミーアに見られるような、黒いクリーチャー除去や手札破壊、そして《欺瞞》の能力を駆使して対戦相手の行動を妨害しつつ、墓地にスーペリアのコピー先をスタンバイさせる……これがこのデッキの基本的な動きだ。
《苦々しい勝利》や《冬夜の物語》により手札を捨てることも、このデッキならメリットになるのが良いところだな。そして手札を捨てる手段にも最新のカードが加わっている!《歴戦の冷術士》!これは《歴戦の紅蓮術士》という赤いクリーチャーが元ネタであり、どちらも3マナ2/2、手札2枚を入れ替える能力を持っている。青だけあって冷術士は先に2枚引いてから何を2枚捨てるかを選べるという強みがある。
そしてこの時に土地でないカードを捨てれば、更なる能力が誘発。その枚数分のクリーチャーをタップして麻痺カウンターを置いて、1ターンの間アンタップを防ぐという……なかなかに強烈な術を披露してくれる。戦闘要員であるクリーチャーはもちろん、《ラノワールのエルフ》などのタップ能力を用いるクリーチャーを凍り付かせるのも相手を大きく減速させるエグイ能力だ。
これ自身を墓地から追放することでもダブルタップ&麻痺が狙えるので、ゲームが長引けばこれが決定打になり得る。序盤の時間稼ぎ要員でありセオリクスなどを墓地に落とし込む、デッキを円滑に運用するために欠かせない、燻し銀の活躍を見せる1枚なのだ。
そんな新セットの神話レアらによってググッと強化された《スーペリア・スパイダーマン》デッキ。今後数を増やしそうな予感がプンプンだ。4マナでセオリクスをコピーする動き、一度この味を知ってしまうともうやめられないかも?中毒になり得るこのムーブ、すごい!ヤバい!間違いない!
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