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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

スーペリア系デッキ……セオリクスら神話レアで超絶強化!(スタンダード)

岩SHOW
 

 スタンダードの良いところ・楽しいところは、新セットの加入により全く新しいデッキが誕生するのと同時に、既存のデッキがパワーアップするというところにもある。スタンダードに存在するアーキタイプは多く、新セットの恩恵を受けたものが入れ替わりながら頂点を競う……そんな中、注目のアーキタイプが一つ。それは青と黒の2色、ディミーアと呼ばれるカラーリング。「ディミーア○○」と呼ばれるデッキは色々とあるが、その中でも《スーペリア・スパイダーマン》を用いるものは独特のムーブでプレイヤーを虜にする。彼は墓地にあるクリーチャー・カードをコピーして戦場に出ることが可能な、変則的なリアニメイト・カードと言える。

 4マナ4/4であることや名前などは元のカードのままなので、いかに強い能力を使いまわすかが重要だ。様々な使い方が想定されるが、もっとも広く知れ渡っているのは《欺瞞》との組み合わせ。《欺瞞》は支払った色のマナにより誘発する能力が決まる。青×2で土地でないパーマネントをバウンス、黒×2で手札破壊。両方しっかり支払えば、バウンスしたカードをそのまま捨てさせるという間接的な除去も可能だ。

 6マナと本体のコストは重いが、想起であれば2マナでOK。すぐさま生け贄になってしまうが、どちらかの能力で相手の展開を妨害できるので、2マナのアクションとしては十分だ。こうして想起で墓地に落ちた《欺瞞》をスーペリアでコピーするわけだが、その時に支払うマナを青×2と黒×2を含んだものにすれば、ちゃんと両方の能力が誘発!本来6マナのクリーチャーが行うアクションを4マナでできるのはお手軽で強い!

 というわけで、他にもコピーしたいクリーチャーを仕込んだリアニメイト要素を持ったデッキが、スタンダードで勢力を築いている。今回紹介するのはその最新モデル。このアーキタイプが注目されているということは、そう、最新セット『リアリティ・フラクチャー』の恩恵を受けているからだ。

Tanaka Yuto - 「ディミーア・ミッドレンジ」
チャンピオンズカップ店舗予選 シーズン5 ラウンド2 in秋葉原店 トップ16 / スタンダード (2026年10月10日)[MO] [ARENA]
2 《魂の洞窟》
2 《マルチバースへの通り道》
4 《湿った墓》
4 《難破船の湿地》
4 《グルームレイクの境界》
4 《不穏な浅瀬》
2 《地底街の下水道》
4 《沼》
-土地(26)-

4 《歴戦の冷術士》
4 《スーペリア・スパイダーマン》
2 《観念の名誉教授》
4 《欺瞞》
3 《ウルダロス・セオリクス》
-クリーチャー(17)-
3 《強迫》
3 《報いの呪詛》
3 《苦々しい勝利》
1 《戦略的裏切り》
1 《死人に口無し》
3 《食糧補充》
1 《冬夜の物語》
1 《セオリクスの魔除け》
1 《ヴラスカの最後の慈悲》
-呪文(17)-
1 《無効》
2 《否認》
2 《瞬間凍結》
2 《戦略的裏切り》
1 《苦難の収穫者》
2 《黒い太陽の日》
1 《除霊用掃除機》
2 《カルシの帰還者》
2 《油浸の機械巨人》
-サイドボード(15)-
(晴れる屋 より引用)

 

 

 《スーペリア・スパイダーマン》を用いたリアニメイトデッキが新たに手に入れたのは……《ウルダロス・セオリクス》!創始スフィンクスの一角は、唱えて戦場に出た時に能力が誘発、墓地から各カードタイプにつき1枚ずつを追放。そしてそれら追放したカードのコピーをマナを支払わずに唱えられる……マナ総量の合計は6以下になるようにという制限はついているが、それでも上手く墓地にカードが落ちていれば莫大なアドバンテージに繋がり得る……ロマンと堅実さが同居した1枚になっている。

 これを墓地に落として、スーペリアでコピーしてみよう。スーペリアは、クリーチャー・カードをコピーした場合それを墓地から追放するという能力が誘発する。これを解決する前に、先にセオリクスとしての能力が解決されるようにスタックを積む。そうすると……スーペリア(セオリクス)の能力で墓地から参照したセオリクスを追放し……それをそのままマナを払わず唱えられる!

 そしてこのセオリクスも唱えて戦場に出るので、墓地追放の能力が誘発し、これまたマナ総量が6以下になるように墓地の呪文をコピーしてプレイできる……たった4マナで4/4飛行、5/5飛行、そして墓地次第で他のクリーチャーやら除去やらドローやら……この新たなムーブを手に入れたスーペリアデッキが、スタンダードに新しい風を吹かせている!

 

 というわけで既存のスーペリア系のディミーアに見られるような、黒いクリーチャー除去や手札破壊、そして《欺瞞》の能力を駆使して対戦相手の行動を妨害しつつ、墓地にスーペリアのコピー先をスタンバイさせる……これがこのデッキの基本的な動きだ。

 《苦々しい勝利》や《冬夜の物語》により手札を捨てることも、このデッキならメリットになるのが良いところだな。そして手札を捨てる手段にも最新のカードが加わっている!《歴戦の冷術士》!これは《歴戦の紅蓮術士》という赤いクリーチャーが元ネタであり、どちらも3マナ2/2、手札2枚を入れ替える能力を持っている。青だけあって冷術士は先に2枚引いてから何を2枚捨てるかを選べるという強みがある。

 そしてこの時に土地でないカードを捨てれば、更なる能力が誘発。その枚数分のクリーチャーをタップして麻痺カウンターを置いて、1ターンの間アンタップを防ぐという……なかなかに強烈な術を披露してくれる。戦闘要員であるクリーチャーはもちろん、《ラノワールのエルフ》などのタップ能力を用いるクリーチャーを凍り付かせるのも相手を大きく減速させるエグイ能力だ。

 これ自身を墓地から追放することでもダブルタップ&麻痺が狙えるので、ゲームが長引けばこれが決定打になり得る。序盤の時間稼ぎ要員でありセオリクスなどを墓地に落とし込む、デッキを円滑に運用するために欠かせない、燻し銀の活躍を見せる1枚なのだ。

 そんな新セットの神話レアらによってググッと強化された《スーペリア・スパイダーマン》デッキ。今後数を増やしそうな予感がプンプンだ。4マナでセオリクスをコピーする動き、一度この味を知ってしまうともうやめられないかも?中毒になり得るこのムーブ、すごい!ヤバい!間違いない!

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