- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- とことん!スタンダー道!《呪われた録画》が今こそ主役に(スタンダード)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!《呪われた録画》が今こそ主役に(スタンダード)
えっ!?そのカードそんなにイケてるの!?
そんな感想を抱いたこと、皆もあるはず。僕も数えきれないほど経験しているよ……スタンダードを愛する皆にデッキリストを紹介。このフォーマットをとことん遊びつくすためのとことん!スタンダー道!、今回はスタンダードのお約束でもある、埋もれるカードについて。
スタンダードは期限付きのフォーマットであり、現在は各セットのリミットは最大で3年。この2025年にリリースされたカード達は2028年まで使用することが可能となっている。3年もあればかなりの年月だ、これらのカードを遊びつくすこともできる……と思いがちだが、意外とそうでもない。他のカードが輝きを放ち大活躍する一方、残念なことではあるがそれらのカードの足元に埋もれ、日の目を見ずに眠り続けるカード達も存在する。近年では年間リリースされるセットの数も増え、その傾向は強まっていると思う。
スタンダードに確かに存在するが、人知れず眠り続けているカード……しかしなにも悲観的になることはない!そういったカードをピックアップし、活躍させてあげることもまたスタンダードの醍醐味。派手なカード、人目を引きやすいカードに埋もれてはいるが、実はかなりのやり手だった、なんてカードもしばしば発掘されるものだ。眠れるお宝を見つけ出せ!そんな視点でスタンダードをプレイすること、それもまたこのフォーマットをとことん追求するための一つの道なのだ……というわけで今回はまさかの1枚が大活躍を見せる、スタンダードのコントロールデッキを紹介しよう!
| 1 《神秘の僧院》 4 《聖なる鋳造所》 4 《フラッドファームの境界》 4 《リバーパイアーの境界》 2 《サンビロウの境界》 4 《行き届いた書庫》 2 《轟音の滝》 1 《コーリ山の僧院》 1 《平地》 2 《島》 1 《山》 -土地(26)- 2 《道の体現者、シィコ》 3 《マラング川の執政》 -クリーチャー(5)- |
4 《稲妻のらせん》 2 《削剥》 2 《縫い目破り》 2 《失せろ》 2 《ピナクルの星檻》 2 《間の悪い爆発》 3 《喝破》 3 《三歩先》 2 《星間航路の助言》 4 《食糧補充》 3 《呪われた録画》 -呪文(29)- |
2 《炎魔法》 2 《壊滅的猛威》 2 《安らかなる眠り》 1 《真昼の決闘》 2 《否認》 2 《跳ねる春、ベーザ》 2 《ミストムーアの大主》 2 《時空不調和》 -サイドボード(15)- |
ジェスカイ(青赤白)カラーのコントロールデッキ……スタンダードのこのカラーリングと言えばドラゴン、《道の体現者、シィコ》!5マナ4/5飛行・警戒に加えて墓地から3マナ以下の呪文を追放し、そのコピーを唱えられる。スタンダードであれば多くの場合《食糧補充》を拾って手札を満たす動きがベストムーブになるだろう。その他の除去なども使いまわし、対戦相手の攻めをくじくコントロール要素を確保しつつ、シィコ本人が壁役と攻め手を兼ねる。
長期戦デッキと言えどゲームが長引きすぎるのはノーセンキュー。逆転の芽が出てくる前に摘んでおきたいため、コントロールを実行しつつゲームも終わらせにかかるフィニッシャーを兼ねるカードが理想的。というわけで《マラング川の執政》も素晴らしい。巨大な航空戦力であり、対戦相手のパーマネントを2枚も手札に戻せるので、攻守が一瞬で切り替わる。これを唱える余裕のない時には前兆で4マナのドロー呪文としても運用できるのが偉すぎるんだよな。
そんな優秀なドラゴン達だが、このリストでは主役の座を他のカードに譲らざるを得ない。というわけで冒頭に触れた眠りしカード、まさかの1枚、それが《呪われた録画》!リリースされて1年ほどは鳴りを潜めていたが、ここにきて使用率がじわりじわりと上昇しているアーティファクトだ。呪われの名の通り、これはコントローラーに20点のダメージを与えるというとんでもないデメリットを備えている。インスタントorソーサリーを唱えるたびに時間カウンターが乗り、これが7個以上になると呪いが解き放たれる……このデメリットにばかり目がいきがちで、このカードのメリットはあまり注目されていなかったのだが……これをタップすると、次に唱えるインスタントorソーサリーをコピーしてくれる。起動はタップのみ、1ターンに一度とは言え複数ターンに渡ってコピーが可能と、莫大なアドバンテージをもたらすポテンシャルを秘めている。
《食糧補充》《星間航路の助言》をコピーして手札を満たしても良いし、除去を倍にして盤面を捌いても気分が良い。しかし最高のパートナーとなるのは《三歩先》で間違いない。この放題呪文、モードの1つにアーティファクトをコピーするものがあるので、これで録画をコピー……するのを録画でコピーという、爆速でビデオをダビングすることが可能だ。そうやって録画複数並んだら、《稲妻のらせん》をジャンジャンコピー、対戦相手のライフを焼き尽くすという勝ち方も出来てしまう。これは1回はやってみたい、ゲームの支配者の気分を体験できるフィニッシュだね。もし時間カウンターが貯まってピンチになっても《削剥》で破壊するなり《マラング川の執政》で手札に戻すなりと、脱出ボタンは用意されているのでご心配なく。
録画デッキと当たったら、サイドボードにも要注意!このリストでは《時空不調和》が採られている。このソーサリーはコントローラーのライフ分、対象のプレイヤーのライブラリーを切削。全くライフを攻めてこないデッキであれば20枚削り取ることもできちゃうわけで、しかもこれを《呪われた録画》でコピーされたら……残り僅かなライブラリーでは対抗しきれず、ライブラリーアウト負けを喫することになるだろう。このコントロールデッキ相手に、君のデッキもコントロールなど攻めに長けてはいないものだったとしても、ライフを減らす要素は確保しながら戦っていこう。
リリースから1年ほど埋もれていた《呪われた録画》がこんなにエキサイティングなカードだったなんて、スタンダードも本当に奥が深いぜ……今はまだスポットライトが当たっていないカードでも、いくらでもチャンスが巡ってくるということが証明されたわけだ。なので今はまだ輝きが弱いカードがあったとしても、それに光を当てて眩い1枚に……君の手で、スタンダードの主役を作りだしていこうぜ!
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2025.11.14お知らせ
『Secret Lair x Avatar: The Last Airbender Superdrop』|お知らせ
-
2025.11.14戦略記事
今週のCool Deck:夜長のお供にシミック出産の儀(モダン)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2025.11.13戦略記事
とことん!スタンダー道!ウロボロイドをとことん活かす構成、そして新カード(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2025.11.13重要
『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び|重要なお知らせ
-
2025.11.12お知らせ
MTGアリーナニュース(2025年11月10日)|お知らせ
-
2025.11.12戦略記事
緑単上陸、そして大地を揺るがす土の技!(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事























