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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

天球儀もデッキも回転、占星術師で青単テンポ!(スタンダード)
「FINAL FANTASY」メインシリーズ16作品には大きく分けて2つある。一人でプレイする昔ながらのRPGと、そしてもう一つは複数のプレイヤーが同時にプレイするオンラインゲームだ。「FINAL FANTASY XI」そして「FINAL FANTASY XIV」がそれにあたる。これらのゲームではプレイヤーは自分のキャラをクリエイトし、世界中の仲間達と冒険する。MMORPGで重要なのは自キャラのジョブ(職業)だ。ジョブによってステータスや装備できるアイテムが異なるため、どのジョブを選ぶかは重要なファクターとなる。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』でもこのジョブにまつわるカード群が作られた。それがジョブ選択という能力を持った装備品。英雄・トークンを生成しそれにつけられる装備品であり、装備しているクリーチャーになんらかのタイプ=ジョブを与えるものになっている。そんなジョブ選択カードの中には「FINAL FANTASY XIV」がモチーフとなっているものが多く見られ、その中でも注目を集めているのが……
《「占星術師」の天球儀》!これは装備しているクリーチャーにウィザードのタイプを与える。「占星術師」ってどんなことをするんだ?詳しくは公式サイトより引用させていただこう。
古の昔より、人は定かではない未来を知ろうと試みてきた。
大半が児戯にも等しい物であったが、やがて星々の動きから、季節の移ろいを知る術が編み出されてゆく。
それは後に天文学と呼ばれる分野の知識であったが、一方で北洋の学術都市「シャーレアン」では、天に座す「星座」と己のエーテルを結びつけ、奇跡を成す「占星魔法」が確立されていった。
「天球儀」を回し、星座を暗示する「アルカナ」により運命を切り開く者、それが「占星術師」である。
星座に関する魔法を操るウィザードという認識で良いだろう。その占星術師にとっての重要なアイテムである天球儀をこの装備品がマジックのカードとして表現しているわけだ。
これを装備しているウィザードは、クリーチャー出ない呪文を唱えた時に強化される。果敢のような誘発型能力だが、これは+1/+1カウンターを乗せるため永続的な強化であるところが強み。また同一ターンにおける3枚目のカードを引くことでもカウンターが乗る。そのためドロー呪文などを連打すればかなりのハイペースでクリーチャーを育てられる。ジョブ選択で生成した英雄をそのままグングン育てて良し、別のクリーチャーに付け替えて複数体を育てていくのも良し。そんな面白さと強さを兼ね備えた1枚に仕上がっている。
3 《噴水港》 20 《島》 -土地(23)- 4 《遠眼鏡のセイレーン》 4 《稲妻罠の教練者》 -クリーチャー(8)- |
4 《手練》 2 《食糧補充》 4 《洪水の大口へ》 4 《この町は狭すぎる》 1 《迷路での迷子》 2 《呪文貫き》 4 《嵐追いの才能》 4 《地底のスクーナー船》 4 《「占星術師」の天球儀》 -呪文(29)- |
2 《魂標ランタン》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《否認》 2 《ティシャーナの潮縛り》 2 《声も出せない》 2 《仔狸寝入り》 1 《食糧補充》 2 《狡猾な侵入者、魁渡》 -サイドボード(15)- |
そんな《「占星術師」の天球儀》を採用したスタンダードのデッキをご紹介。青単色のテンポデッキだ。《手練》のような軽いマナの呪文でその都度必要なカードを引き込み、《呪文貫き》など相手のアクションよりも少ないマナで対応する。カード1枚1枚の強さや質というよりも手数で勝負するデッキがテンポとジャンル分けされている。テンポ系デッキのその回転力と天球儀の相性は言うまでもなく抜群。これで英雄をサイズアップしたり、《遠眼鏡のセイレーン》につけかえて航空戦力を鍛えたり、とにかくグルグルと毎ターン動きに動いて戦うのがこのデッキの方針だ。《地底のスクーナー船》は非クリーチャー呪文であり、またカードを引くことができる機体ということで、天球儀とセットで使えばより強さを発揮することだろう。
《嵐追いの才能》もエンチャントでありながらカワウソを供給する、クリーチャー枠を担う。そのため天球儀をしっかり誘発させられるのがエラい。カワウソは果敢を持っているため英雄と共にこれもサイズアップして、見た目よりずっと重い攻撃を披露してくれる。そんな才能と組み合わせることで強さを発揮するのが《この町は狭すぎる》。パーマネント2枚を手札に戻す妨害呪文であるが、自分のパーマネントを戻すこともできる。このバウンスの対象に自分のものが含まれていたらそのコストは大きく軽減される。そのため相手のクリーチャーを戻しつつ、自分の才能や《稲妻罠の教練者》を対象にして、低コストで相手の動きを捌きつつこれらのカードの能力を使いまわすという動きが狙える。そして才能はレベル2で墓地のインスタントやソーサリーを手札に回収する。これでこの町を戻し、相手のパーマネントと才能をバウンス。また才能からカワウソを得ながらレベル2にして戻して……これを毎ターン繰り返せば、対戦相手の心も折れるはず。これまでもスタンダード随一の強ムーブであったが、ここに天球儀が加わることでより破壊力が増すことに。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』には他にもジョブ関連のカードが色々と用意されているので、自分が実際のゲームで好きだったジョブに関するカードでデッキを組んでみるのも良いだろう。逆に《「占星術師」の天球儀》にハマったなら、「FINAL FANTASY XIV」で本家の占星術師がどんなことをするのかも体験してみる……なんていうコラボならではの相乗効果も起こっていそうだ。自分に合ったジョブを見つけて、どちらのゲームも遊びまくろう!
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