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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
とことん!スタンダー道!マルドゥ吸血鬼とハンデス黒単(スタンダード)
今日も雨降ってんなぁ……でも、マジックって室内でできる趣味だから問題ないよな!!
てなわけで今週もやってきたぞ、スタンダードという険しくも楽しすぎる道を探求する!とことん!スタンダー道!のお時間だ。今回もマジック構築フォーマットの“定番”、スタンダードのデッキを2つ紹介だ。梅雨?そんなもの、スタンダードを探求する情熱の前には関係ないよ!
とことん!吸血鬼!
4 《黒割れの崖》 3 《憑依された峰》 2 《砕かれた聖域》 2 《日没の道》 2 《コイロスの洞窟》 1 《戦場の鍛冶場》 4 《ヴォルダーレンの居城》 4 《閑静な中庭》 1 《沼》 1 《山》 -土地(24)- 4 《ファルケンラスの闘技士》 3 《ヴォルダーレンの美食家》 4 《吸血鬼の社交家》 4 《税血の収穫者》 4 《薄暮軍団の決闘者》 4 《マルコフ男爵》 4 《ヴォルダーレンの興奮探し》 2 《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン》 2 《魅せられた花婿、エドガー》 2 《ヘンリカ・ダムナティ》 -クリーチャー(33)- |
3 《喉首狙い》
-呪文(3)- |
4 《強迫》 3 《第三の道のロラン》 3 《吸血鬼の復讐》 2 《切り崩し》 1 《喉首狙い》 2 《未認可霊柩車》 -サイドボード(15)- |
今スタンダードで注目、ホットな部族と言えば吸血鬼!「マルドゥ(白黒赤)吸血鬼」は種類も品質も高レベルな現スタンの吸血鬼を集結させたアグレッシブなデッキだ。
吸血鬼が主役の一柱を担うイニストラード系のセットが2つもある現行スタンダード。《税血の収穫者》などは傑作と呼ぶにふさわしい1枚で、既に活躍しまくっている。しかしながら、この吸血鬼というタイプで固めたデッキを組むには……今一つ決め手がなかったという状況だったんだよね。平たく言うと吸血鬼というクリーチャーを戦闘面で大きく強化する、ロードと呼ばれる存在が。《吸血鬼の社交家》はなかなかに強いのだが、少々癖がある。《魅せられた花婿、エドガー》は真っ当なロードではあるが、伝説であるため複数体並べられない。もう少し扱いやすいものがあれば……。
そんな要望にこたえるかのように『機械兵団の進軍:決戦の後に』にてこれぞザ・ロード!《マルコフ男爵》が登場だ。すべての吸血鬼を+1/+1修正して、複数体並べられる。求めていた品質が到来したのだ。この男爵参入に歓喜した吸血鬼ファンらがそれぞれに吸血鬼デッキを組んで試している真っ最中。このリストは吸血鬼デッキを組もうと考えていた人にとって参考になること間違いなし。
《マルコフ男爵》はロードであるだけでなく、他にも3つの能力を持っているというかなり高性能っぷりにも痺れる。マッドネスを持っているため手札から捨ててそのまま唱えられるという点には要注目。税血や《ヴォルダーレンの美食家》の提供する血・トークン、あるいは《ファルケンラスの闘技士》など、カードを引くために手札を捨てるというコストを持つ要素がこのデッキには含まれている。それらで捨てつつ唱えれば、損失なしの純然たるドローになるってわけ。
マッドネスは捨てたは良いがマナを払えないという状況では活かしにくい能力なのだが、召集によりクリーチャーをタップしてマナの支払いができるので、その点も問題なしという自己完結っぷりが最高だ。手札から男爵を捨て、マッドネスからロード降臨で強化!この動きを対戦相手のターン終了時に行い、次の自ターンで攻撃するというムーブはリスクも少なく安定感があって良いね。
吸血鬼はこれまでロード自体が少なかったもののバリエーションは豊富で、そのためテクニカルなカードが多いのも魅力だ。カウンターを置けばカードが引ける《薄暮軍団の決闘者》は警戒も持っており、エドガーのために白を足しているならこれも採用して攻防自在っぷりを堪能したい。《ヴォルダーレンの興奮探し》はカウンター乗せ役としても最適、さらにクリーチャー生け贄でとどめの一撃も放てるようになり、上手く運用してゲームを終わらせたい。久しぶりに見る《ヘンリカ・ダムナティ》もやれることが豊富。《冥府の予見者、ヘンリカ》になれば絆魂持ちを強化できるので、《マルコフ男爵》の打点を高めて攻撃しつつの回復を狙おう。
他にも味わい深い吸血鬼がきっと見つかるはずなので、カードリストを今一度要チェック!
とことん!黒単道!
17 《沼》 4 《ミシュラの鋳造所》 2 《ミレックス》 1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 -土地(24)- 4 《進化した潜伏工作員》 3 《剃刀鞭の人体改造機》 3 《鴉の男》 2 《堕落した廷臣》 2 《鼠の密通者》 2 《黙示録、シェオルドレッド》 -クリーチャー(16)- |
3 《シェオルドレッドの勅令》 3 《喉首狙い》 1 《切り崩し》 2 《強迫》 3 《衝撃的な啓示》 4 《過去と未来の剣》 4 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(20)- |
2 《切り崩し》 3 《ぎらつく氾濫》 3 《墓地の侵入者》 2 《未認可霊柩車》 2 《ファイレクシアの闘技場》 2 《梅澤俊郎の生涯》 1 《強迫》 -サイドボード(15)- |
単色デッキというものはある意味多色デッキよりこだわりの強いファンが多いもの。基本土地がデッキの大半を占めるため、その絵柄のチョイスにこだわったりできるもんな。そんな単色デッキの中でも、ディープなマニアが多いのは黒単。スタンダードにおける黒単と言えば……長いこと《絶望招来》デッキのイメージが強かった。それ抜きだとどのようなデッキになるのか?
その答えの一つがこのリスト。手札破壊、通称ハンデス。黒の特権とも言えるこのハンデスを徹底して撃ち込み続ける!《堕落した廷臣》のようなクリーチャーや《ヴェールのリリアナ》で、兎に角執拗に手札を攻めて空っぽまで持っていきたい。どれだけ強いカード、厄介なカードでも唱える前に捨てさせてしまえばどうということはない。墓地で静かにおねんねしな、これが黒単の流儀だ。
ただ単に手札を捨てさせていれば勝てるゲームではないので、ハンデスを勝利に繋げる要素は必須。《鴉の男》は使えばわかる、激シブいぶし銀カード!手札を捨てたプレイヤーがいればターン終了時に鳥を呼ぶ。これは《鴉の男》本人の能力でも、その他の手段でも、相手が自分自身のカードによって手札を捨てても、条件は問わないのをお忘れなく。たかが1/1、されど飛行持ち。空からちくちく攻めるべしだな。
《衝撃的な啓示》は落とせるものが限られたハンデスだが、捨てさせるクリーチャーやバトルがないなら培養を行って戦場にクリーチャーを増やすことができる。これも3/3と高性能なので、相手が手札空っぽの時に引いても無駄にならないハンデスとして、なかなかシビィ働きを見せてくれそうだ。
《過去と未来の剣》はプロテクションを与えてくれるだけでも強力だが、ハンデスを使いまわせるという点にも注目してのメイン4枚採用なのだろう。《喉首狙い》などの除去も使いまわせるので、とにかくハンデス連打でこちらの攻撃が通るような状況を作って、強引にねじり込んで勝ちに行こう。
このリストでは不採用だが、個人的には《エルドレインへの侵攻》もぜひとも試して欲しい!他のデッキのサイドボードで用いてみたところ、中速デッキ同士の中盤戦で手札を2枚捨てさせるのはフィニッシャーをぶっこ抜くことができてかなりの好感触、4マナでも十分に間に合うぞ。そして変身後の《とげ刺しフェアリー》はこれだけハンデスまみれのリストであれば毎アップキープに対戦相手をチクチクつついて効率よくライフをもっていってくれる。ハンデスデッキを組む際には検討して頂戴!
これらのデッキを見てスタンダードをプレイしたい気持ちが湧いてきただろうか?いや、聞くまでもないかな。同じような気持ちのプレイヤーと出会うには、MTGアリーナでもお近くのショップでも、快適に遊べる室内で。まあ、熱中しすぎた結果、大雨で帰れないなんてことはないようにな!それじゃあ僕も今からスタンダード、遊んじゃいますかね。
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