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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
混沌性変異コンボ:門を開け、タイタンを呼び覚ませ(スタンダード)
《ファイレクシアへの門》……良いねぇ。こういう派手なアーティファクト、滅茶苦茶好みだ。
9マナという重さ! そしてそれに見合う必殺性! 大艦巨砲主義ここに極まれり、とにかくデカいカード叩きつけりゃ良いんだよという大雑把マジックの頂点!
まず9マナで対戦相手のクリーチャーを3体除去できる! 生け贄なので、どれを残すかは相手が選べるのだが、そのぶん破壊不能や呪禁なども関係なく問答無用で墓地送りだ。3体ジャスト並んでいるところをザパッと流して大きくアドバンテージを取りたいね。
そして除去した後は毎ターン、リアニメイト! クリーチャーを墓地から戦場に戻すのだが、このカードの凄いところはその墓地が誰のものでも良いところ。自分の墓地に仕込んだものでも、生け贄に捧げさせた相手のクリーチャーでも、なんでも対象にして戦力として回収する!
というわけでこの激重で爆強な《ファイレクシアへの門》をどうにか用いようというプレイヤーが後を絶たないのが『兄弟戦争』環境の現状……のはず。君もそうだろう?
では今回はそんな門に心を掴まれたプレイヤーのためにお手本となるスタンダードのリストを紹介しよう!
2 《山》 2 《森》 3 《平地》 4 《ジェトミアの庭》 4 《カープルーザンの森》 2 《落石の谷間》 1 《戦場の鍛冶場》 3 《日没の道》 1 《低木林地》 4 《草茂る農地》 -土地(26)- 3 《産業のタイタン》 -クリーチャー(3)- |
3 《黄昏の享楽》 2 《削剥》 1 《運命的不在》 1 《勝利の炎》 4 《鏡割りの寓話》 4 《婚礼の発表》 1 《入念な栽培》 1 《採掘爆発》 4 《大勝ち》 2 《放浪皇》 2 《報復招来》 4 《混沌性変異》 2 《ファイレクシアへの門》 -呪文(31)- |
3 《強情なベイロス》 2 《絞殺》 2 《タミヨウの保管》 1 《炎恵みの稲妻》 2 《手厳しい反撃》 2 《邪悪を打ち砕く》 1 《痛烈な一撃》 1 《集団失踪》 1 《告別》 -サイドボード(15)- |
《ファイレクシアへの門》をどのように運用するのか? その答えは《混沌性変異》!
これまたド派手なソーサリーの登場だ! 各パーマネントタイプにつき1枚ずつ追放可能で、これにより追放されたパーマネントのコントローラーはライブラリーをめくり続けて同じタイプを持つカードが公開されればそれを戦場へ出す。赤らしくカオスな状況を生みだしかねない1枚だ。
相手の大型クリーチャーをちっぽけなものになるよう願って打つのも良いが、どうせならそのポテンシャルを最大限に引き出してやろうぜ、ということでこのデッキでは自分のパーマネントをその対象とする。
デッキ構築の段階で、クリーチャーやアーティファクトなど出したいものはそれだけに絞る。このリストの場合は《ファイレクシアへの門》と《産業のタイタン》だ。
それぞれに同タイプのカードは他に採用せず、それらのタイプのトークンを生成するカードを主体としてデッキを組み上げる。そうすることでトークンに《混沌性変異》を撃ち込めば確実に門なりタイタンなりに化けてくれるのだ。
過去のスタンダードやパイオニアなどでも同様の手法で強大なパーマネントを叩きつけるデッキが繁栄したものだが、《混沌性変異》は複数のタイプを同時に戦場に迎えるため、歴代のものと比べても遜色のないパワフルなデッキを組むことができる。実際問題、門でクリーチャーを薙ぎ倒されてタイタンで回復やらなんやらされて勝てるかっていったら……うーん、「はい」とは返事できないな(笑)。
そんな地獄絵図を創り出すために用意されたトークン生成カードは《鏡割りの寓話》《婚礼の発表》と単体のカードパワーも高いお馴染みのもの。
そして《大勝ち》《採掘爆発》《入念な栽培》とマナ加速を兼ねるものも多く採られている。
これは手札に来てしまったコンボパーツを真面目に唱えるというルートも形成する。この手のデッキはそういったトラブルに遭遇しがちだからね。サイド後は特にコンボ対策を用意されることになるので、より真面目に素出しするという戦い方が重要になってくる。
手札に来てしまったものの処理方法として《鏡割りの寓話》《大勝ち》で捨てるのもアリ。《報復招来》で墓地から出すという裏ルートまで用意されているからだ。
前スタンダード環境では「赤白招来」デッキが活躍していたが、これはその後継デッキであるとも言える。ライブラリーから出てくることばかりに気を取られると墓地から飛び出し、墓地対策だけで安心しているとライブラリーや手札から……このデッキを相手にする際には、ひとつの道を塞いでも決して気を緩めずに、あらゆる方向をケアして戦おう!
非常に魅力的な巨大アーティファクト、《ファイレクシアへの門》。これをどう使うか、そのアプローチはデッキごとに異なれど、もたらす対価はどのデッキにとっても勝利への近道だ。《混沌性変異》以外にもお得に運用する方法を見つけて、対戦相手を最悪の次元へと誘おう!
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