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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

宇宙儀トロン(モダン)

岩SHOW

 マナがあればなんでもできるッッ!

 マナがなくてもなんとかできるってなデッキもあるが、基本的にはマナがなければ何もできない。マナはあればあるほどよい、マナがあるだけやれることも増えていく。マナを増やすことは勝利への近道だ。

 マナを増やすアプローチには大きく分けて2つある。「早期大量マナ」と「無限マナコンボ」だ。前者は《ラノワールのエルフ》や《厳かなモノリス》などのマナを生み出すパーマネントを展開、あるいは《成長のらせん》《桜族の長老》などの土地を戦場に出すカードを用いて、本来そのターンでは得られないような大量のマナを発生させる方法。

 後者は《黎明起こし、ザーダ》《玄武岩のモノリス》のように2枚以上のカードを組み合わせるコンボにより無限にマナを得てしまおうという方法。堅実に行くか派手に行くか、どちらを選択するかは好みで選ぼう。

 ん? どっちもって? そりゃあんた欲深いってもんだが……叶えてくれるデッキはあるよ! モダンの「トロン」と呼ばれるデッキだ。《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》の3種類の土地を並べることで爆発的なマナを生み出すことを狙ったデッキだ。

 《古きものの活性》《森の占術》《探検の地図》などの土地を探すカードを用いてこれらのパーツを揃えて、最速で3ターン目に7マナ得てやろうという早期大量マナ獲得を目指すデッキであり、3枚の土地からなるコンボという見方もできる。

 モダンで常に存在感を示し続けている「トロン」系のデッキだが、ここにきて無限マナコンボも獲得し、マナに関しては並ぶものがないデッキになったようである。一体どんなコンボなのか、その正体はトロンならではの豪快なものだった!

Trellon - 「宇宙儀トロン」
Magic Online Modern League 5勝0敗 / モダン (2020年7月13日)[MO] [ARENA]
2 《冠雪の森
4 《植物の聖域
1 《トレイリア西部
4 《ウルザの塔
4 《ウルザの鉱山
4 《ウルザの魔力炉
1 《アカデミーの廃墟

-土地(20)-

3 《歩行バリスタ
4 《砂時計の侍臣
3 《金線の賢者

-クリーチャー(10)-
4 《古きものの活性
4 《彩色の宝球
4 《彩色の星
4 《探検の地図
4 《森の占術
3 《彩色の宇宙儀
3 《ビヒモスを招く者、キオーラ
4 《大いなる創造者、カーン

-呪文(30)-
2 《溶接の壺
3 《夏の帳
3 《防御の光網
1 《呪文滑り
1 《歩行バリスタ
1 《罠の橋
1 《金線の賢者
1 《彩色の宇宙儀
1 《白金の天使
1 《イシュ・サーの背骨

-サイドボード(15)-

 

 ウルザ土地が揃うと{C}が7つ得られる。その使い道は《解放された者、カーン》などさまざま。このデッキはその7マナからさらにマナを伸ばせと《彩色の宇宙儀》を用いる。7マナと超ヘビー級だが{C}{C}{C}{C}{C}も生み出す、マナ加速としては最強クラスの生産力だ。

 この伝説のアーティファクトは、同時にあらゆる色マナの支払いを無色で済ますことが可能になる能力も持っている。マナの数を増やしながら色マナサポートも行えるという万能っぷりだ。

 この宇宙儀をただのマナサポートしてではなく、無限マナのエンジンとする。そのエンジンに火をつけるのが《金線の賢者》だ。

 {U}を含む3マナでアーティファクトを1つアンタップする能力を持つ。すなわち、宇宙儀から得た5マナのうち3マナを使ってこれを起こし、差し引き2マナ増やす。またタップして5マナ得て3マナ払って起こして……というループを繰り返せば、望む分だけのマナを得られることになる。2枚で無限マナコンボの完成だ。

 そうやって得た無限のマナを《歩行バリスタ》に注ぎ込み、好きなだけダメージを撃ち込んで相手のライフを溶かして勝利する。

 バリスタを含めれば3枚でゲームに勝つコンボであるが、宇宙儀のおかげで2枚コンボとして完成している。おびただしいほどのマナを得たら、今度は宇宙儀の最後の能力を起動しよう。パーマネントの色の数だけドローできるので、《金線の賢者》がいると1枚はドローできる。これも賢者でアンタップすることで、好きなだけカードを引くことが可能になる。これでバリスタを確実に引き込んで勝つという寸法だ。

 この手のアーティファクト・コンボの例に漏れず《大いなる創造者、カーン》がデッキの完成度を高めている。

 宇宙儀・賢者・バリスタと勝つために必要なものはすべてアーティファクトなので、カーンの能力でサイドボード・あるいは追放領域から手札に加えられるのだ。《防御の光網》《溶接の壺》《呪文滑り》と対戦相手のコンボ妨害に対する解答も用意しておけば万全だ。あとは防御的なカードを採用すればあらゆるゲーム展開に対応できるだろう。

 このカーンに加えて採用されているプレインズウォーカーが《ビヒモスを招く者、キオーラ》だ。

 彼女はパーマネントをアンタップできるので宇宙儀との相性がすこぶる良い。3ターン目にウルザ土地を揃えて宇宙儀→5マナ出してキオーラを唱える→キオーラの能力で宇宙儀をアンタップして5マナ、と動けば計7マナ。賢者を唱えてその能力を使うのにちょうど必要なマナが得られてコンボ完成と相成るのだ。

 同じくアンタップする能力で一気にマナを増やせるのが《砂時計の侍臣》。これをサイクリングして宇宙儀を起こして決めにいこう。

 7マナと4マナのカード、さらに3マナの起動コストという無茶をウルザ土地とこれらのカードで支えて、なるべくタイムラグなしでコンボを完成させるのだ。

 《彩色の宇宙儀》は見るからに使ってみたくなる魅力にあふれている良いカードだ。マナ・コストは重いが、出せた時にはマナと手札の両方を大きく得られる可能性があるというのは夢がある。アーティファクトなのでいろいろな工夫でスピーディーに出すことが可能というのも現実味があって、デッキを組みたくなるね。

 3枚揃えてから2枚揃える、素早くそして無限にマナを生み出すデッキ、一度お試しあれ!

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