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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

スゥルタイ・ランプ~W Cavalier Style~(スタンダード)

岩SHOW

 皆、キャバってるかな? いきなりなんのことかって? 騎兵/Cavalierをプレイしてるかいってことが言いたいだけですよ。

 『基本セット2020』の各色に共通の神話レア、トリプルシンボルが目印のエレメンタル5体。こういった各色に共通するデザインのカードをサイクルと呼ぶので覚えておこう。騎兵サイクルはトリプルシンボルで5マナ、戦闘に関する能力・戦場に出たときに誘発する能力・死亡したときに誘発する能力と、3つも能力を備えているという共通点を持つ。

 これらの中で個人的に抜群に使いやすく、かつお気に入りの1枚は《茨の騎兵》!

 5/6到達とサイズもサイクル中最大で攻防ともに優れ、戦場に出ればほぼ確実に土地が増える。この能力で土地以外のカードも墓地に落ちてしまうが、それは死亡時に墓地からライブラリーの上にカードを移動させる能力で拾えるので決して無駄にはならない。この自己完結っぷりがよく、緑の6マナ以上のカードで勝負するデッキには欠かせない存在となっている。ビジュアルも好みで、思わずMTGアリーナでフルアート化するスタイルを購入してしまった。

 そして、ビジュアル面で《茨の騎兵》に勝るとも劣らないのが《夜の騎兵》!

 これぞファンタジーの王道、漆黒の騎士って良いよね……。カードとしてはサイズが他の騎兵よりやや落ちる4/5ではあるが、絆魂を持っているので殴ってくるデッキ相手には頼りになる。生け贄を要求するがクリーチャーを破壊でき、すぐさま除去されてもその生け贄に使った3マナ以下のクリーチャーを戦場に戻せば損失はない。

 茨がゲームを有利にするためのカードであれば、夜は押されている状況を押し返すタイプのカードだ。どっちもデザインが良いなら……いっそ使ってみるか、一緒に。トリプルシンボル同士だけれども、この時代なら何とかなるだろう。

 というわけで、緑と黒の騎兵がともに駆けるデッキをご紹介。

Matthew Chasteen - 「スゥルタイ・ランプ」
Star City Games Invitational Qualifier Madison 8位 / スタンダード (2019年7月27日)[MO]
3 《
4 《草むした墓
3 《森林の墓地
1 《疾病の神殿
4 《繁殖池
4 《内陸の湾港
2 《神秘の神殿
2 《湿った墓
2 《水没した地下墓地
-土地(25)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《枝葉族のドルイド
4 《発現する浅瀬
3 《茨の騎兵
2 《夜の騎兵
4 《ハイドロイド混成体
-クリーチャー(21)-
2 《成長のらせん
2 《骨への血
1 《涙の氾濫
1 《運命のきずな
2 《永遠の終焉
3 《伝承の収集者、タミヨウ
3 《世界を揺るがす者、ニッサ
-呪文(14)-
4 《夏の帳
2 《強迫
3 《霊気の疾風
3 《害悪な掌握
1 《漂流自我
1 《涙の氾濫
1 《溶岩の斧
-サイドボード(15)-
Star City Games より引用)
 

 緑と黒のトリプルシンボルのカードを共存させるために、青も足して3色にまとめてみました。……矛盾した一文だが、今のスタンダードであればこれが正解。現在は多様な2色土地サイクルが揃っているので、2色も3色もデッキを組む際に背負うリスクがさして変わりない。

 さらに青を足すことで、騎兵サイクルがエレメンタルであることを最大限に活かすことができる。エレメンタル・デッキを組む理由、《発現する浅瀬》を用いるのだ。

 エレメンタルが戦場に出るたびに土地か手札が1枚増える。この戦場に土地を置く能力が肝心で、これにより1ターン目《ラノワールのエルフ》→2ターン目浅瀬で土地出し→3ターン目騎兵という美しい動きが可能になる。万全の2色土地と浅瀬、この二段構えで騎兵を叩きつける!

 騎兵&浅瀬以外の部分はマナクリーチャー、《ハイドロイド混成体》、《伝承の収集者、タミヨウ》&《世界を揺るがす者、ニッサ》とお馴染みのパワーカードが並ぶ。

 これらに負けじと面白いカードも採用されている点に注目だ。《茨の騎兵》がライブラリーを削ることに注目して、《骨への血》でさらなる騎兵追加を狙っている。

 死んだクリーチャーは何度も言うように《夜の騎兵》で戻せるのであまり気にするな。ゲームが長引けば《永遠の終焉》でゴリッと盤面に重い一撃、ねじ込んでやろう。雑に1枚採用されている《運命のきずな》も、いきなりトップデッキして都合の良い展開に持って行けそうでなかなか好みだ(笑)。

 これらのヘビー級の呪文を唱えるのは、マナクリーチャー・浅瀬・茨・ニッサのマナ増大スクラムにかかれば大した問題じゃない。個人的に注目しているのはメイン・サイドの両方に潜ませている《涙の氾濫》。

 これでパーマネントを吹っ飛ばしつつ、自身のパーマネントを4つ以上戻すことで騎兵やニッサを出して無人の戦場を制圧しよう。ニッサは土地をクリーチャー化させるだが、この《涙の氾濫》は「土地以外の」パーマネントを手札に戻すので、3/3の土地は我がもの顔で戦場に居座る。この一方的すぎる状況、一度は味わってみたいところ!

 なかなかに魅力的な3色のランプ(土地を伸ばして戦う戦略)デッキだが、最後にどうしてもツッコんでおきたいことがある。サイドボードの《溶岩の斧》、なにこれ!!? どうあがいても唱えられないので、真面目に採用していることはあり得ない。サイトに登録される際に何かのカードと間違えられたのだろうか。それとも「サイドボード15枚目決まらんし、適当に入れたろ!」の精神なのか。これで上位残ってデッキリスト掲載されたオイシイっしょ、ってことか? だったら触れちまったから、俺の負けだぜ! 時折こういう悪戯をねじ込んだリストを見かけると、してやられたって気分になるね。《溶岩の斧》ってのがもうおもろいもんな。

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